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眼福、口福、心福、身福・・・普茶料理 [食]

梅の記事が続きましたね。
食べ物関係がずっと後回しになりました。
今日の普茶料理も2月21日の話。
なんでおぼえているかというと
本当は東寺の五重塔の立体曼荼羅がみたかったのです。
ただ、この日は弘法さんの日だったから人が多かったのでパスしたんです。

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遠方よりお客様。
せっかくなので黄檗山萬福寺の普茶料理をご案内。
はじめて京都駅前の新・都ホテルからタクシーで行きました。
予想に反して遠かったな・・・。

普茶料理は、寛文元年(1661)中国明の高僧隠元(いんげん)禅師により黄檗宗と共に日本にはいってきた明風の精進料理。
名前の由来は、普(あまね)く衆に茶を供するの意と、赴(ふ)茶(茶に赴く)の意味とあり、いずれにしても禅門の茶礼(儀式法要など行事が終わった後全山の人が一堂に会し茶を喫しながら意見交換協議)の後労を犒(ねぎら)う為に作法に従って出されるご馳走ということになります。
着いたのがランチタイムは終わっていました。
といってもこの白雲庵は、午前11時から午後8時までずっと営業したはります。

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一番軽いコースを注文。
まず、お茶と抹茶の落雁がでてきます。
この落雁かなり抹茶が入っていて美味しいんですよ。
どこの抹茶かわかるな。

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さて料理が始まります。
最初に「澄子(すめ)」と呼ばれる蘭茶(らんちゃ)が出ます。
これで口を清めるのだそうです。
もちろん、この蘭の花の塩漬けは食べられます。

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つぎに出てくるのが「麻腐(まふ)」つまり胡麻豆腐がでます。

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山葵醤油がつくってあり(だから澄んでいる)、かけて食べる。
絶妙の柔らかさ。

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次は「雲片(うんぺん)」という八宝菜の精進版のようなものが出てくる。
味が薄いかなと思い食べて見ると結構しっかり味が付けてありました。

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歯ごたえがなんとも心地よい。
バランスがよいのか、少量で満足するのです。
これは本当にすばらしい味付け。
精進なので、昆布と椎茸だけの味付けでこれだけの味を出すのは驚異ね。

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次に「冷拌(ろんぱん)」和合物つまり和え物やね。
これは日によってかわるようです。
これは、湯葉の佃煮状態のもの。

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色んな精進のあえもの。
美味しいですよ。
般若湯がほしくなるだろうな。

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メインの「笋羹(しゅんかん)」といわれる菜煮の盛り合わせ。
これは、美しい。

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お節料理がこんなのでもいいかもしれないな。
明日に続く。

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コメント 18

guran

お寺さんでの精進料理、身も心も洗われそうですね。
一度行ってみよっと^^
by guran (2010-03-09 06:58) 

京男

>guranさん、おはようございます。
ここは、お寺ではありません。萬福寺のお向かいなんです。
萬福寺でもお料理は出すみたいですが。まだ行ったことがない。
もっぱら白雲庵なんです。
by 京男 (2010-03-09 07:10) 

kokoro-love

おはようございます

一番最初の抹茶の落雁
いい色ですよね
1回かじってみたいものです

精進料理って味が薄くて
量も少なめなイメージですけど
見てると結構な量が出てくるんですね
これなら満足できますね
by kokoro-love (2010-03-09 07:30) 

すー

おはようございます。
ご紹介していただくたびに、今度は行こうと思いながらまだ一度も実現していません。
by すー (2010-03-09 07:58) 

京男

>kokoro-loveさん、おはようございます。
この落雁はいいですよ。
お茶に合います。
私の行く範囲のお店は、味つけはしっかりしています。
昆布と椎茸でとったと思えないぐらい。
ここのお吸い物はすごいと思います。
量もけっこうな量です。
しかも麩なんでお腹もいっぱいになります。
by 京男 (2010-03-09 08:04) 

京男

>すーさん、おはようございます。
きっと女性陣は大喜びだと思いますよ。
桜のシーズンにいくといいかも。
by 京男 (2010-03-09 08:05) 

ぎーこ

見た目も美しくて楽しめそうですね。
椎茸などのお出汁をしっかりと使って味わいを出しているんでしょうね、
とても美味しそうです♪
明日も楽しみにしています。
by ぎーこ (2010-03-09 08:07) 

mayu

聞いた事はあるんですがまだ宇治方面は平等院しか行った事がありません・・・でもこの白雲庵さんいいですね^^
女性好みでしょうね、きっと・・・
これから桜の季節になると一杯なんじゃないでしょうか?
行くんだったら外して行かないと♪

雲片・・・美味しそうですし体にいい!伝わってきますね!
なまぐさものがないのに味がしっかりって本当に昆布やシイタケの旨みがギッシリなんでしょうね^^
この食感が食べ応えありですから満足感ありますね。
メインは可愛くて食べるのが勿体無いくらいです!

明日も楽しみです~♪
by mayu (2010-03-09 09:03) 

京男

>ぎーこさん、おはようございます。
とてもバランスがいいんですよ。後日でてくる泉仙もよかったけど、この普茶料理がお勧め。満足感がやはりいい。コツは個室を予約するとのんびりできます。
by 京男 (2010-03-09 09:10) 

京男

>mayuさん、おはようございます。
ここは、一度行かないといけません。
とても勉強になります。ここは桜のシーズンでも大丈夫です。
個室を予約すると快適です。
雲片の味はびっくりするほど、バランスがいいですよ。
麩とかなので、お腹も満足します。
昆布、椎茸の力おそるべし。
by 京男 (2010-03-09 09:13) 

pomme

おはようございます。
普茶料理と精進料理の違いがわかりません
でしたが、よくわかりました。
こんなお料理ばかり食べていたら、
身体も心もきれいになりそうですね。

by pomme (2010-03-09 10:45) 

京男

>pommeさん、こんにちは。
最近、ベジタリアンという方がおられます。
いつかホピ族の女祈とう師という方と食事をして不便だったことがあります。しゃぶしゃぶ屋さんだったし。(笑)
そんな方の場合は、こういうお店がいいでしょうね。
毎日和式とこんな普茶を交互に食べれたらいいでしょうね。
毎日でるなら出家するかも・・・でないだろうな。
by 京男 (2010-03-09 11:14) 

ゴーパ1号

体がきれいになるお食事ですね^^
by ゴーパ1号 (2010-03-09 13:28) 

京男

>ゴーパ1号さん、こんにちは。
こういう食事が一番ぜいたくに思います。
生臭三精進四ぐらいで暮らしたい。
こういう食事・・・というと毎日コンニャクと麩のおかずになりそう。
by 京男 (2010-03-09 14:03) 

魔女子

普茶料理、興味があって食べてみたいと思っているのですが・・・お高いですよね~。
どれもきれいで、おいしそう!
味を想像しながらいただくのが楽しそうですね。
by 魔女子 (2010-03-09 21:46) 

京男

>魔女子さん、こんばんは。
そうですね。いつも行けないかもしれませんね。
季節感が出ていていいですよ。
いつか機会があれば行ってみてください。
by 京男 (2010-03-09 22:00) 

お昼寝ねこ

からだがすっきりしそうなお料理ですね。いろんなものを食べてばかりじゃなくて、たまには、しっかりリセットのために、こういったお料理を、頂いてみたいです。

by お昼寝ねこ (2010-03-10 03:34) 

京男

>お昼寝ねこさん、おはようございます。
精進を感じさせないのもすごいですよ。目でも満足させてくれる。
味もしっかり味がついているんです。昆布と椎茸や干瓢だけで出汁をとっているだろうに。食にたいする執念はすごいですね。そんな執念は修行のじゃまにならないのかな・・・。
by 京男 (2010-03-10 04:58) 

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