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笹の節句 [和菓子]

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今日七月七日は、七夕(たなばた)の節句。
笹竹に願いごとを書いた短冊を飾って祈る。
最近、そういうことしましたか?
こういう風習って江戸時代ぐらいかららしい。
笹や竹は、神の依代(よりしろ)であり、まっすぐの伸びる姿が正直な心や
生き方を教えてくれているように思う。
選挙カーに乗っているセンセ方、見習ってほしいものだな。

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↑本家玉寿軒「笹かざり」

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↑きんとん、粒あん

もともとは中国から輸入の行事。
神さんをお迎えするために水辺に棚(祭壇)を設え、
その祭壇に神の衣を織って奏上する行事。
この衣を織る織機を棚機(たなばた)といいます。
そして衣を織る乙女(おとめ)を乙棚機(おとたなばた)といった。

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↑亀屋良長「織姫」

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↑煉切、黒こしあん

その乙女が神を迎え、その翌日に川で禊(みそぎ)を行い、
穢れをテイクアウトしてもらうというのが原形。

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↑長久堂「かし小袖」

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↑外郎、備中白こし

牽牛星(彦星)と織女星(織姫星)の話も輸入品ね。

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七夕(たなばた)って読み方がおかしいですよね。
七月七日の夕べの行事だったからこういう風に書くようになったそうです。
七夕は、他の節句に比べるとちょっと地味な感じがしますね。

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↑本家玉壽軒「逢いびき」

「逢いびき」ってなんかロマンチックな感じがしませんか?
この和菓子は、名前だけで思わず買ってしまった。
メールやインターネット、携帯電話が普及して便利にはなったけど
世の中、無味乾燥になりましたね。
相手を必死に想い「恋文」を書き、何度も何度も読み返し。
ポストに投函に行くのもいいかもしれませんよ。
メールや携帯で返事がきたら、そんな相手とはご縁のなかったことにする
勇気をもちましょう。

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↑外郎、白こし
なんとか二つの星を離さないように切りました。

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↑塩芳軒「ねがい」

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↑外郎、粒あん
仲を裂いてしまいました。
(ただし、路渡カッパさんのおっしゃるのも無理ないと思いますので
「京男雑記帳2」の今日の記事写真に関してはひっつけたバージョンにしておきます)
タレをたっぷりつけては食べていません。

過去の記事をご覧になりたい方はこちらからどうぞ↓
※「京男雑記帳1」へは、この文字列をクリックすると移動します

Twitter→@kyo_otoko
タグ:京都 和菓子
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コメント 14

mayu

 京男さん、おはようございます^^

1枚目の竹が鬱蒼としてる写真・・・とても爽やかでサワサワ~って音がしてきそうでいいですね。
近所ですか?

今日は七夕ですね(変換しても七夕って・・・)
私は棚ぼた・・・棚からぼたもち・・・の方が良かったりして(笑)
『逢いびき』しかも、この字で逢い・・・う~ん・・・色っぽいですね。

毎日が1年に1回ですが七夕も、いい1日を過ごせますように・・・

by mayu (2010-07-07 06:05) 

京男

>mayuさん、おはようございます。
この竹は、嵯峨野方面だったかな・・・。
涼しげでしょ。京都は風が吹かないから朝から部屋がムッと蒸し暑い。
今日は棚ぼた状態でしょ。和菓子がいささか多いですね。
お茶がほしくなりますよね。(笑)
「逢いびき」って色っぽいでしょ。名前で和菓子を買ったのははじめてです。(笑)
毎日七夕(意味不明かな)で顔晴りましょう!
by 京男 (2010-07-07 06:57) 

guran

「恋文」、「逢いびき」⇒純愛
「メール」、「携帯」 ⇒不健全
こんなイメージが浮かぶのは私だけでしょうか・・・^^:
by guran (2010-07-07 07:00) 

京男

>guranさん、おはようございます。
「恋文」、「逢いびき」⇒純愛→アナログ
「メール」、「携帯」 ⇒不健全→デジタル
なんでしょうね。
女性は携帯メールが好きなんだろうな。女性のしぐさで携帯を面白くなさそうにのぞきこんでいる姿は、色気がないですね。
普段着の顔をしているのに気付かないのかな・・・。百年の恋もさめてしまいます。化粧を人前でするのも同じですね。立ちションしている酔っ払いレベルの行為。揺れる電車でまつ毛の手入れはすごい技だとは思うけど。
by 京男 (2010-07-07 07:27) 

すー

おはようございます。
竹のようなこころをもった先生方・・・今の日本では無理か^^;

七夕の和菓子、なんというデザインセンス! すばらしい世界ですね。
by すー (2010-07-07 08:22) 

京男

>すーさん、おはようございます。
選挙で「みなさまのために命を懸けて政治をします!」という人で、自分が失敗したり、失脚して自決した人は皆無ですよね。
でも選挙で誰かを選ばなければいけない・・・国民も辛い。
和菓子はシーズンオフだけど、努力していますね。
日本の美意識を刺激して欲しいですね。
by 京男 (2010-07-07 09:03) 

路渡カッパ

おはようございます。
七夕は、無理からの当て字だったんですね。
どこの国でもありそうな逸話ですが、輸入品だったとは、日本らしい?
それにしても七夕テーマの和菓子、どれも素敵ですね。
って、引き裂いたらあきまへんやん。(^_^ゞ
by 路渡カッパ (2010-07-07 09:23) 

京男

>路渡カッパさん、おはようございます。
日本のものはほとんど輸入品を発展させたものですね。
最初はコピーからはじまった。いまは、中国がコピーしている。
着物だって「呉服」というように、三国志でいう「呉」の服ですよね。
そういうコピーからはじまったけど、風土の良さなのかもしれませんが、日本独自の文化として成長した。中国もそうなってほしいな。
引き裂いたらあきませんか?この「京男雑記帳2」の今日の記事だけひっつけます。
by 京男 (2010-07-07 09:46) 

せつこ

今日は、笹の節句ですね、願い事を書いて下げたいわ!
7月7日、村上祭りなんです。
「おしゃぎり」と言う山車が町内ごと持っていて、歴史の古い町人のお祭りなんです。
by せつこ (2010-07-07 14:24) 

京男

>せつこさん、こんにちは。
そちらは、村上祭りがあるのですね。
祇園祭の山鉾みたいですね。
七夕は旧暦でやるのですか?
by 京男 (2010-07-07 16:44) 

ゴーパ1号

育児の関係で上の子のピアノを辞めさせる決断をしたお母さん。
でも、どこへいっても短冊に「ピアノがじょうずになりたい」と
書く様子をみて、やはり続けさせようと思い直してくれました。
七夕の願いが叶った最近の出来事です。
by ゴーパ1号 (2010-07-07 22:23) 

京男

>ゴーパ1号さん、こんばんは。
いい話ですね。お母さん顔晴ってね。
七夕さんの願いが叶ったからその子はいい思い出になるかも。
ピアノがうまくなりますように。
by 京男 (2010-07-07 23:14) 

お昼寝ねこ

青竹の色、心地よさそうです。お菓子の名前、いろいろ考えているんですね。でも、薄桃色で「逢引き」といわれると、なんだか、淡い甘い思い出でも???なんて空想しちゃいそうです。

by お昼寝ねこ (2010-07-09 04:27) 

京男

>お昼寝ねこさん、おはようございます。
サワサワと音がきこえそうでしょ。
和菓子は名前も楽しめるのがいいですね。
想像力を刺激してくれます。そういうのが和菓子のよさかな。
by 京男 (2010-07-09 07:19) 

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