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沖の石 [和菓子]

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↑京都鶴屋鶴壽庵「沖の石」

今日の記事は生菓子のタイトルから記事にしてみました。
この「沖の石」というのは、なんだかわからなかった。
わからないのは私だけかも・・・調べてみました。
『小倉百人一首』の092番、二条院讃岐の歌がある。

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こんな歌です。
「わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の」上の句
「人こそ知らね 乾くまもなし 」

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この二条院讃岐という女性は、いつも振られ続けていたのかな・・・。
いろいろ仕事をしたあとで出家しやはったらしい。

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現代語訳
「私の袖は、引き潮でも海の中にいる岩のようです。
 誰も知らないけれど、涙に濡れて乾く暇もないのですから」
昔の人は、袖で涙を拭いていたようです。あれだけ重ね着をしていてもハンカチやタオルは持っていなかったようです。きっと袖がコペコペテカテラだったかも。

P1480243.JPG
↑京都鶴屋鶴壽庵「沖の石」

彼女は、この歌がきっかけで渾名が「沖の石の讃岐」と呼ばれたらしい。
彼女は、平家の栄華と衰退を見てきたんでしょうね。

P1480294.JPG
↑葛、こしあん

生菓子を食べながらこれぐらいの蘊蓄を言えるといいのでしょうね。
和菓子に教えられました。
和菓子のデザイン、袖についた涙と鼻水、白粉なんかで汚れた雰囲気かな・・・(笑)

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タグ:京都 和菓子
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コメント 16

guran

おはようございます!
「沖の石」って全然わからなかったです。
袖がコペコペだったのかなぁ~
昔のやんちゃ坊主みたいですね。
by guran (2011-06-15 06:16) 

京男

>guranさん、おはようございます。
「沖の石」?でしょ。
平安時代は、袖で涙を拭いたらしい。汗もかな・・・。
コペコペだっただろうな。袖。お風呂も入ってないし・・・。
by 京男 (2011-06-15 06:34) 

mayu

京男さん、おはようさんです^^

ハハハ~コペコペでしょうね!
昔はお風呂って言っても毎日じゃないでしょうし^^;
でも色々あった女性あんですね、いつの世も?ですね。

石みたいに、そう言われれば見えるかな?


by mayu (2011-06-15 07:19) 

HAZUMI

おはようございます。

お袖、コぺコペ、、、、私は、カピカピと表現しますw
by HAZUMI (2011-06-15 07:23) 

ゴーパ1号

お早うございます。
泣き虫さんだったのかしら。
by ゴーパ1号 (2011-06-15 07:35) 

京男

>mayuさん、おはようございます。
平安時代は、夏どうしていたんだろう・・・。
いまより涼しかったかな。お風呂だってシャンプーもなかっただろうし。着物って袖がコペコペにしても大丈夫なんだろうか・・・。
謎ですね。(笑)
by 京男 (2011-06-15 08:27) 

京男

>HAZUMIさん、おはようございます。
なるほど、カピカピ。なるほど。
コペコペツンツルテンというのもありますよ。(笑)
by 京男 (2011-06-15 08:28) 

京男

>ゴーパ1号さん、おはようございます。
ひょっとして、強か(したたか)だったかも。
by 京男 (2011-06-15 08:29) 

pomme

おはようございます。
「人こそ知らね・・・・」かあ・・・
讃岐さんの絵姿を見ていたら
なんとコベコベ・・で吹き出しました。

お陰で朝から元気がでましたよ、
さあ、家事の続きをします。

by pomme (2011-06-15 09:58) 

京男

>pommeさん、こんにちは。
当時の生活ってどんなだったのでしょうね。
着物って高価だったのかな・・・。
クリーニングはどうしたのかな・・・。
謎が多いです。

by 京男 (2011-06-15 16:59) 

せつこ

「袖がコペコペテカテラだったかも」には、笑ってしまいました。
平安貴族は暇だったのか、恋の歌が多いですね。
by せつこ (2011-06-15 20:46) 

すー

おはようございます。
一日遅れですが(-_-メ)

なんとなく、平安時代を知らないのに想像してみたりして・・・
最後の落ちもいいですね、笑わさせていただきました。
by すー (2011-06-16 04:48) 

京男

>せつこさん、おはようございます。
袖で顔を隠して泣いているイメージですよね。
洗濯とかはどうしていたんだろう・・・。
当時の庶民はどんな生活をしていたんだろう。
by 京男 (2011-06-16 05:11) 

京男

>すーさん、おはようございます。
平安時代の庶民とかどういう生活をしていたんだろう。
とても興味があります。
by 京男 (2011-06-16 05:13) 

さちこ

京男さん、こんばんは。
沖の石の歌枕の場所が、宮城県多賀城市にあります。住宅地の中に大きな松と庭石と池がある場所です。東日本大震災の津波でめちゃめちゃになってしまったかもしれません。さみしいです。
by さちこ (2011-06-17 00:29) 

京男

>さちこさん、おはようございます。
そうなんですか。知りませんでした。
寂しいですね。
by 京男 (2011-06-17 04:39) 

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