凡人が食べる精進 [食]
さて本日から普茶料理を紹介します。
食べたい気持ちを鉄の自制心で、たくさん写真を撮ったので、
何日か紹介にかかります。お付き合いください。
「眼福・口福・心福」のお裾分けになったら幸いです。
↑ここで食べたのではありません。醤油を醸造する樽をお堂にしたもの。中は結構居心地がいいですよ。
この普茶料理は、江戸時代初期(約300年前)に明の衰亡に伴い中国福建省から禅宗の一つである黄檗宗(おうばくしゅう)が伝来し、その時一緒に伝わった当時の「素菜」(いわゆる中国式の精進料理)が普茶料理。
「普茶」とは「普(あまね)く衆人に茶を施す」という意味であり、法要や仏事の終了後に僧侶や檀家が一堂に会し、茶を飲みながら重要事項を協議する茶礼に出された食事が原型なんです。
最初、坊さんが修行のために食べていると思っていたな。
こんなのが食べられるなら出家しようと思ったもの。(笑)
↑今回は個室を予約して起きました。この部屋が一番好き。外はギラギラした太陽ですか室内は天国。
この普茶料理は萬福寺でもいただけるのですが、私はお寺で食べたことはないです。
お向かいの白雲庵で食べます。
↑最初は、お抹茶の落雁とお煎茶。
↑セッティングを見るとワクワクしますね。
↑澄子(すめ)
さて料理が始まります。
最初に「澄子(すめ)」と呼ばれる蘭茶(らんちゃ)が出ます。
これで口を清めるのだそうです。
もちろん、この蘭の花の塩漬けは食べられます。
心なしか身心が清まった気持ちになりましたよ。
↑麻腐(まふ)。見ての通り、胡麻豆腐。
↑山葵醤油がかけて食べます。絶妙の柔らかさ。
↑「雲片(うんぺん)」という精進版の八宝菜のようなもの。
吉野葛の加減がなんともいえずいいし、出汁が精進なのにいい味なんです。
これには、びっくりしますよ。
色がとてもきれい。
↑「冷拌(ろんぱん)」和え物、山ふぐと白芋茎。ガラスの器が桔梗になっているのがかわいい。
歯ごたえがとても爽やか。
思わず笑顔になりますね。
明日へ続く。
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おはようございます
い~やあああ、朝からいいものを見せていただきました。
本当にさわやかという感じがすてきですね(^_^)ニコニコ
by すー (2011-07-23 06:02)
>すーさん、おはようございます。
これに合うお酒は冷酒がか・・・。
でしょ?
by 京男 (2011-07-23 06:09)
おはようございます!
これは心も体も洗われるような雰囲気ですね。
by guran (2011-07-23 08:35)
>guranさん、こんばんは。
味覚だけじゃなく、心の奥深くまで満足する感じがしますね。
by 京男 (2011-07-23 21:08)
涼しげな感じですね
心が洗われるような
そんな感じです
by piano (2011-07-23 21:11)
今晩は
こんなお料理を頂いたら、心も身体も
きれいになりそうですね。
胡麻豆腐のなめらかさが画面から
伝わります。大変ですよね、お鍋を
焦がさないようにヘラで混ぜて、混ぜて
一度、作って以来、既製品になりました。
by pomme (2011-07-23 22:44)
京男さん、こんばんは^^
ヤバイ時間に見てはいけないものを見てしまった様な…^^;
雲片、去年の時も出てましたね、覚えていますよ!
これは干し椎茸の出汁ですかね!?
彩りも綺麗で精進、っていうのを忘れそうです。
胡麻豆腐、pommeさんも言われていますが手間ね~^^;
でも食べるのは大好きです、ツルンツルンね♪
by mayu (2011-07-23 23:02)
>pianoさん、おはようございます。
味覚、視覚、心が満足しますね。
まだ続きます。
by 京男 (2011-07-24 04:31)
>pommeさん、おはようございます。
確かに胡麻豆腐は大変ですね。
つくらないとわからないものね。
作ることが修行ですよね。
by 京男 (2011-07-24 04:32)
>mayuさん、おはようございます。
ここの出汁はすごいと思います。
あっさりして見えるのに、しっかり味がついているから。
胡麻豆腐は手作りはつらいですよね。
つくることが修行みたいな感じですよね。
by 京男 (2011-07-24 04:35)