SSブログ

ムラサキの花は白? [その他いろいろ]

今週の月曜日に神戸に行く。
映画「紫」を観るため。
coxさんのブログで知りました。
上映館を調べると京都での上映は終わっていた。
この手の映画は、逃がすとやっかいなのです。
神戸では、5月31日まで上映している。
なら、行ける時にいくしかない。
元町映画館に電話した。
「映画『紫』の27日(月)の上映時間は?」と聞く「11時です」と答が返ってきた。11時に元町の映画館・・・・。結構難易度が高い。
地元の人に問い合わせると「元町駅から歩いて10分ぐらい」とのこと。
ということは、私の足では20分ぐらいかな。

紫.jpg

結果的にチャンと付いたら上映が13時10分とのこと。
電話していたのに・・・日曜日の上映時間と勘違いしていたのね。もう・・・。
まあ、昼食をゆっくり食べるということか。
久しぶりの焼き豚も購入し、東急ハンズにも行けた。
結局、すごい距離を歩いてしまいました。



映画「紫」は、色彩を見ているだけで満足してしまいます。
吉岡さんが「昔の人に挑戦している。いまなんだから出来ると思っていたけど出来ない」と語っておられる。昔の人の自然に対する感性の鋭さは、すごいものがある。
でも昔の人に教えてもらう訳にはいかない。
「稽古(けいこ)」という言葉があります。
『古事記』の序文に出てくるのです。古(いにしえ)を稽(かむが)へて、今に照らすは「温故知新」というような意味です。
書くのは簡単だけど、失われた技術を現在に復元していくのは至難の技。
試行錯誤の日々なんでしょうね。
このドキュメンタリー映画は、観ているだけで癒されます。
志村ふくみさんとは、違う感覚ですね。男女の差かもしれません。
それを比べるのも面白かったですね。
御縁があれば観てください。

P1630399.JPG
↑映画館で買ったコースター

肝心なことを書いていない。
失礼しました。
ムラサキの花が白いのに感動しました。
ムラサキツユクサみたいに花が紫色だと悲しいかな思っていた。
ムラサキの根を紫根(しこん)といい、乾燥して砕き、微温湯で抽出して灰汁で媒染して染色する。この紫根は、漢方薬としても珍重された。抗炎症薬として、口内炎・舌炎の治療に使用される。江戸時代には染められた絹を鉢巻にして、病気平癒の為に頭に巻く風習が生まれた(病鉢巻)。
面白いですね。

P1630396.JPG
↑手元にある紅絹の糠袋。これを主治医に渡したら次回の手術の時、うまく縫ってくれるかな・・・。

私は、映画を観ていて「紅絹(もみ)」を思い出した。
紅絹は平絹の生地にウコンの根で黄色く下染めして、もんだ紅花の汁で上染めをする。ちょっと昔の京都では、仲秋の名月の月明かりを頼りに、紅絹の小裂で糠袋を縫うと裁縫上手になるのだそうです。紅絹とは着物の裏などに使う紅花染めの絹。

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村 肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2013/01/26
  • メディア: 単行本


↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをします。詳しい説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

過去の記事をご覧になりたい方はこちらからどうぞ↓
※「京男雑記帳1」へは、この文字列をクリックすると移動します

Twitter→@kyo_otoko
タグ:染色 映画
nice!(6)  コメント(14)  トラックバック(0) 

nice! 6

コメント 14

keiko

おはようございます。
むらさきって言う花があるのですね。知りませんでした。紫色って呼ばれる色はいろんな色ありますね。奥深い色のように思います。
確かに今の時代なら何でも出来そうな気もしますね。でも昔の人より忍耐力とか人から学ぶ力(人間関係ってことかな)とか劣っているかも知れない。

糠袋ですか。月明かりですか、なんか良いですね。
by keiko (2013-05-30 06:57) 

guran

おはようございます!
色彩を見ているだけで満足する映画・・・これだけで気になりますね^^:
ムラサキの花のイメージが出てこなかったです。。。
by guran (2013-05-30 06:59) 

京男

>keikoさん、おはようございます。
私もしりませんでした。「紫根(しこん)」は聞いたことがあると思っていたら、「四魂(しこん)」と勘違いでした。神道系でよく出てくる用語なんですよ。
昔の人の感じる力は、そうとうだと思います。それを現代において再現していくのは至難の業です。でも「同じ人間のすることだ、できないはずはない」と思い追求していく姿は素晴しい。
糠袋、面白いでしょ。きっと「色の力」もあるのだと思います。
by 京男 (2013-05-30 08:33) 

京男

>guranさん、おはようございます。
色彩、音、香り・・・すべて右脳の世界です。
これからは、右脳そして全脳、全細胞で観じることが大事だと思います。企業活動だってそれがない企業は滅亡していくでしょうね。
ムラサキの花が白というのは、ちょっとしたショックでしたね。リーフレットの右上の白いのがそうです。
by 京男 (2013-05-30 08:36) 

ソニックマイヅル

おはようございます。現代の人はいろいろな意味で裕福で感性がすこし鈍くなっているのかもしれないと思いました。^^;
by ソニックマイヅル (2013-05-30 09:14) 

京男

> ソニックマイヅルさん、こんにちは
現代人は、情報量が多すぎるのでしょうね。雑音が多くてシンプルに考えられないのかも。スイッチを切って大自然の中に行くのもいいかも。
星空を見るのもいいのかも。
by 京男 (2013-05-30 10:36) 

すー

こんにちは

若いころは稽古が嫌いというかそういう類が続きませんでした・・・
今でもですが、何か損をしたような気がします。
by すー (2013-05-30 18:12) 

京男

>すーさん、こんばんは。
私は、勉強は嫌いでしたが、稽古は好きでしたね。
いまでも稽古しているようなものですから。
by 京男 (2013-05-30 19:59) 

pomme

今晩は
初めて聞く映画です。
こちらでもやっているでしょうか。
調べてみます。

先日、NHKのプロフェッショナルで志村さんを
取り上げていました。
とても感動しました。
by pomme (2013-05-30 22:02) 

京男

>pommeさん、おはようございます。
私もつい最近知り、神戸まで追いかけました。
こういう映画はネットでダウンロードして観られる方式で配信してくれたらいいのにと思います。観られる所を見つけたら観るといいですよ。
志村さんがプロフェッショナルに・・・見逃した。最近テレビを観ないからどうしても見逃します。
by 京男 (2013-05-31 04:35) 

ミモザ

おはようございます♪
大変でしたね。足は大丈夫でしたか。
吉岡幸雄さんは学校の先輩なんです。
小学生の時の吉岡さんは甘いマスクでええとこの
ぼんぼんっていう感じでした。
今や染色界の第一人者ですものね(^.^)
比べるべくもありませんが私も染色を少し
齧っていましたが全然格が違います。
テレビで祇園祭の解説にも出ておられましたね。
野次馬根性もあって、私もこの映画みたかったな♪
by ミモザ (2013-05-31 08:43) 

京男

>ミモザさん、おはようございます。
そうなんだ!
京都はそういう話しが多いですよね。
私は全然門外漢です。でも父親はちょっとあったかも。
この映画、本日1時10分神戸元町でやっていますよ。
いまからなら間に合います。(笑)
by 京男 (2013-05-31 09:19) 

pomme

追伸
なんと東京はもうやっていませんでした。
鎌倉のお寺で明日、上映されるようですが、
明日は先約があって無理。
また何処かで上映されるのを待ちます。
by pomme (2013-05-31 19:56) 

京男

>pommeさん、こんばんは。
諦めずに「観れないました。うれしいな〜。ありがとう!」と想うことです。きっと観られます。
想いを実現させる訓練としてはいいかもしれませんよ。
by 京男 (2013-05-31 20:10) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

佳人おかえりやす♪ ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。