カレーライスかライスカレーか? [カレー]
先週、大阪梅田に行った時、いつもなら「インデアンカレー」だけど、すごく久しぶりに新宿中村屋のインドカリーを食べてみた。
いまでは、スーパーでレトルトになったものが買えるので、それほど珍しいものではない。ピッコロのカレーや自由軒のカレーだってレトルトで売っている。
でもお店で食べて見たかった。
三番街の同じ場所で昔からある。いまではファミリーレストランのような雰囲気になってしまっていますが。名前は「Olive House」となっています。
↑新宿中村屋伝統のインドカリー(ライス付)
はじめて、家を出て大阪船場の一軒家に住みだした。
祖父の会社の元大阪支店だったので、結構広かった。
ご飯は、心斎橋に食べに行っていた。
大阪万博の真っ最中の頃です。
心斎橋に新宿中村屋のお店があった。
あの店でちょっとしたコース料理があり、それでテーブルマナーの特訓をしていた。
イギリス式とアメリカ式を徹底的に練習しました。
もとろん、スーツとネクタイをしていましたよ。
お店に一人で入り食べていた。
半年もするとスマートにパンでソースを拭い食べたりできるようになりました。
↑下のお皿、左が粉チーズ、右は透明の付け合わせ・・ではなくカリーの中のチキンが骨付きなので、骨を出すお皿。
時々、このインドカリーを食べていました。
当時、とても贅沢なことだったのです。
いつものインデアンカレーや自由軒のカレーを食べる雰囲気とは違う雰囲気。
「これがインドのカレーか。だから名前がカリーなんだ」と当時思っていた。
万博のインド館にでも行ったら、もっと本場のインド料理が食べられたかもしれないが、縁がなかった。
インド料理と出会うのは、ロンドンのゲイロードで、数年後のこと。
食べられたけど、作るとなるとまた別問題。インド料理の作り方など当時わからなかった。香港に行った時、書店に行き、分厚い東南アジア料理の本を買って帰り、辞書片手に翻訳してから、作り方がわかった。でもその時点では、調理師学校を卒業していたのです。ちょっとしたことで人生が変化するものだろうな。
↑このいれものはグレービーボートといいます。これに入ってくるカレーは、1200から2500円ぐらいします。きっと特殊な洗剤でないと汚れがとれないので、その値段がします。それは嘘です。本当は、カレーライスかライスカレーの違いなんです。
この違いわかりますか?
・カレーライスは、ご飯とカレーソースが別々に出てくるもの。もちろん薬味だって別にでてきます。特上のカレーライスになると生米とお水がお皿に盛ってでてきます。
・ライスカレーは、ご飯の上、または横にカレーソースがもってくるもの。最近、サラダなんかも同じ皿の上に盛ってあったりする。
でもこの新宿中村屋のカリーは、自分なりに分析し、再現しようとしていた。
調理師学校では、フランス料理専攻だったけど、卒業制作はカレーだった。先生から白い目で見られたなぁ・・・。フランスに行くことが希望だったけど、労働ビザの関係で時間がかかるので、料理は趣味にすると決めていた。だからカレーでもいいやとやった。チームのメンバーには、悪いことをしたかも。有無を言わさない状態だったからね。でもかなり本格的なカレーを作った。試食した人から好評だった。公式にではなく先生にもね。(笑)
その時、つくったのがこの新宿中村屋インドカリーの作り方でした。かなりガラムマサラ(当時、その名称はしらなかった)の研究をした。舌を頼りにね。ターメリック・カルダモン・コリアンダー・クミン・ナツメグ・フェンネル・クローブ・シナモン・胡椒・ベイリーフの組み合わせと分量をね。
小麦粉でルーを作らず、玉ねぎやヨーグルトを使って作ったと思う。ライスは、サフランライスでね。
そこまでやっていながら、なぜその道にいかなかったんだろう?きっとインド料理がフランス料理に比べ、荒っぽい作り方なのが気に入れなかったのかも。
昔からそういうことをやっていたんやなぁ・・・。
↑小骨がでてきたら、口の中で肉と骨を舌でわけ、ペッとお皿に飛ばします。外れると料金がアップします。なんちゃって。
以上のようなことをこのカリーを食べた瞬間、記憶が甦りました。
カレーを巡る味覚の冒険という本が書けそう。
↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをします。詳しい説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)
過去の記事をご覧になりたい方はこちらからどうぞ↓
※「京男雑記帳1」へは、この文字列をクリックすると移動します
Twitter→@kyo_otoko
いまでは、スーパーでレトルトになったものが買えるので、それほど珍しいものではない。ピッコロのカレーや自由軒のカレーだってレトルトで売っている。
でもお店で食べて見たかった。
三番街の同じ場所で昔からある。いまではファミリーレストランのような雰囲気になってしまっていますが。名前は「Olive House」となっています。
↑新宿中村屋伝統のインドカリー(ライス付)
はじめて、家を出て大阪船場の一軒家に住みだした。
祖父の会社の元大阪支店だったので、結構広かった。
ご飯は、心斎橋に食べに行っていた。
大阪万博の真っ最中の頃です。
心斎橋に新宿中村屋のお店があった。
あの店でちょっとしたコース料理があり、それでテーブルマナーの特訓をしていた。
イギリス式とアメリカ式を徹底的に練習しました。
もとろん、スーツとネクタイをしていましたよ。
お店に一人で入り食べていた。
半年もするとスマートにパンでソースを拭い食べたりできるようになりました。
↑下のお皿、左が粉チーズ、右は透明の付け合わせ・・ではなくカリーの中のチキンが骨付きなので、骨を出すお皿。
時々、このインドカリーを食べていました。
当時、とても贅沢なことだったのです。
いつものインデアンカレーや自由軒のカレーを食べる雰囲気とは違う雰囲気。
「これがインドのカレーか。だから名前がカリーなんだ」と当時思っていた。
万博のインド館にでも行ったら、もっと本場のインド料理が食べられたかもしれないが、縁がなかった。
インド料理と出会うのは、ロンドンのゲイロードで、数年後のこと。
食べられたけど、作るとなるとまた別問題。インド料理の作り方など当時わからなかった。香港に行った時、書店に行き、分厚い東南アジア料理の本を買って帰り、辞書片手に翻訳してから、作り方がわかった。でもその時点では、調理師学校を卒業していたのです。ちょっとしたことで人生が変化するものだろうな。
↑このいれものはグレービーボートといいます。これに入ってくるカレーは、1200から2500円ぐらいします。きっと特殊な洗剤でないと汚れがとれないので、その値段がします。それは嘘です。本当は、カレーライスかライスカレーの違いなんです。
この違いわかりますか?
・カレーライスは、ご飯とカレーソースが別々に出てくるもの。もちろん薬味だって別にでてきます。特上のカレーライスになると生米とお水がお皿に盛ってでてきます。
・ライスカレーは、ご飯の上、または横にカレーソースがもってくるもの。最近、サラダなんかも同じ皿の上に盛ってあったりする。
でもこの新宿中村屋のカリーは、自分なりに分析し、再現しようとしていた。
調理師学校では、フランス料理専攻だったけど、卒業制作はカレーだった。先生から白い目で見られたなぁ・・・。フランスに行くことが希望だったけど、労働ビザの関係で時間がかかるので、料理は趣味にすると決めていた。だからカレーでもいいやとやった。チームのメンバーには、悪いことをしたかも。有無を言わさない状態だったからね。でもかなり本格的なカレーを作った。試食した人から好評だった。公式にではなく先生にもね。(笑)
その時、つくったのがこの新宿中村屋インドカリーの作り方でした。かなりガラムマサラ(当時、その名称はしらなかった)の研究をした。舌を頼りにね。ターメリック・カルダモン・コリアンダー・クミン・ナツメグ・フェンネル・クローブ・シナモン・胡椒・ベイリーフの組み合わせと分量をね。
小麦粉でルーを作らず、玉ねぎやヨーグルトを使って作ったと思う。ライスは、サフランライスでね。
そこまでやっていながら、なぜその道にいかなかったんだろう?きっとインド料理がフランス料理に比べ、荒っぽい作り方なのが気に入れなかったのかも。
昔からそういうことをやっていたんやなぁ・・・。
↑小骨がでてきたら、口の中で肉と骨を舌でわけ、ペッとお皿に飛ばします。外れると料金がアップします。なんちゃって。
以上のようなことをこのカリーを食べた瞬間、記憶が甦りました。
カレーを巡る味覚の冒険という本が書けそう。
↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをします。詳しい説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)
過去の記事をご覧になりたい方はこちらからどうぞ↓
※「京男雑記帳1」へは、この文字列をクリックすると移動します
Twitter→@kyo_otoko
おはようございます。
カレーがきれい!
カレーライスかライスカレーの違いはそんな事なのですね。
by すー (2016-05-18 04:29)
>すーさん、おはようございます。
夜明けが早くなってうれしいですね。
インド料理は、カレーライスやライスカレーとちょっと定義が違います。マニアックな話でしょ。
by 京男 (2016-05-18 04:34)
おはようございます。
お昼はカレーにしようかな。
もうお腹が空いてしまいました。
by ゴーパ1号 (2016-05-18 08:02)
お父さん、おはよう~。
カレーライスとライスカレー、逆だと思ってたわ~。
幼稚園の頃からお好み焼きは必ず
ナイフとフォークで食べさせられてたのよ。笑
カトラリーの扱いはフランス式もなかった??
by pochikun (2016-05-18 08:05)
>ゴーパ1号さん、おはようございます。
カレーで決定ねっ!(笑)
by 京男 (2016-05-18 08:05)
>pochikunさん、おはようございます。
この際、はっきり理解しておきましょう!
幼稚園でお好み焼きをナイフとフォークで!エエ士の子ですね。でもお好み焼きを食卓にあげるのでちょっとマイナス。エ士の子ということにしておきます。(笑)
我が家は、幼少から四条流庖丁道でナイフとお箸を使っておりました。(嘘です)
by 京男 (2016-05-18 08:13)
遊び疲れて帰ると、カレーの臭いがしてきました。
嬉しかったです。何杯もお代わりしました。
肉は何だったか思いだせません。
ですから、カレーの点数は甘めに付けてしまいます。
by 常盤万作 (2016-05-18 08:42)
>常盤万作さん、おはようございます。
カレーって不思議。きらいな野菜(私の場合は、玉ねぎ、人参)が入っていても何とか食べられる。ライスだって食べられた。こういう存在は小さい時、驚きでした。
肉の種類、確かに問いませんでしたね。ソースをいっぱいかければわからない。日頃たべないラッキョウですら食べられた。そういう存在がいまだに影響しているようです。
by 京男 (2016-05-18 08:58)
追記
ごめんね。
カレーのソースです。ブルドックかイカリソースでした。
スーパーでは見かけませんが、消滅したのかな。
カレーはオリエンタルカレーでした。
これは今でも売っています(売り場で一番安い)
はい、失礼しました。
by 常盤万作 (2016-05-18 15:19)
>常盤万作さん、こんにちは。
夏みたいな一日でしたね。
両ソースは健在です。
https://www.bulldog.co.jp/
www.ikari-s.co.jp
by 京男 (2016-05-18 17:11)