バッタリ床几と紅殻格子 [風景・和菓子]
京の町家の表の入口のわきに取りつけられた脚の折りたたみ式の床几のことをいいます。
商品を並べたり、腰をおろしたりした。
家の軒下などに設置され、止め金をはずして下ろすと床几となる。
バッタリは、上げ下ろしするさまの擬態語。
「あの家には、使わへんけど、まだバッタリショウギがありマッセ」なんていう言葉が聞こえてきそう。
そらから上の格子がいわゆる「ベンガラゴーシ」。
漢字で書くと「紅殻格子」です。
ベンガラは、帯黄紅色の顔料で、インドのベンガルに産したのでそういいます。
酸化第二鉄のことです。
この紅殻の発色をよくするために、煤をいれたりするのだそうです。
↑千本玉寿軒「千歳」
↑外郎、白こしあん
↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事と新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
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京男様おはようございます。
まだ残っていますか。たいした物です。
これに比べれば、人は移ろふ物ですね。
by 常盤万作 (2018-11-06 05:34)
>常盤万作さん、おはようございます。
こういうなにげない京都の景色が少なくなってきました。
特に表通りなんかは。
by 京男 (2018-11-06 06:25)
のんびりと眺めたくなりますよね。
by すー (2018-11-06 13:17)
>すーさん、こんばんは。
こういう景色って京都らしいですね。
気が付いたら無くなっている危険性があります。
by 京男 (2018-11-06 17:53)