SSブログ

あの時の龍王ね [社寺]

DSC08486.jpg
↑東寺境内にある善女大龍王の碑

この善女大龍王は、824年(天長元年)、時の帝、淳和天皇は長引く干ばつに対して興福寺(西寺とも)の守敏と東寺の空海に対して祈雨の修法を命じた。守敏が7日間にわたって修法を行うも効果少なく、次に空海が当時大内裏に南接していた神泉苑にて修法を行うが1滴の降雨もない。調べると空海の名声を妬む守敏により国中の龍神が瓶に閉じ込められていた。しかしただ1体、善女龍王だけは守敏の手から逃れていたので天竺の無熱池(むねっち)から呼び寄せて国中に大雨を降らせたという。

DSC08522.JPG
↑どこにあるかというと弁天堂の後ろに善女大龍王の塚?がある

DSC08278.JPG
↑弁天堂

DSC08520.JPG
↑右側を通って奥に行くと見えます

神泉苑で雨乞いを競った有名な話。
空海さんは、この時の功績で東寺をもらったそうです。
守敏さんに言いたい。国中の龍神が瓶に閉じ込めたりできるのに、なんで雨を降らすことができなかったのだろう?空海さんより加持祈祷の腕が上だと思うけどなぁ・・・。

800px-Zennyo_Ryuo_-_Hasegawa_Touhaku.jpg
↑善女龍王像 長谷川等伯・画 安土桃山時代 七尾美術館蔵、ウィキペディアより

空海さんは、唯一残っていた善女龍王を使って雨を降らせた。
いまならすーさんを呼んで来たら雨は降ります。
私が空海ならそうします。(笑)

DSC08507.jpg

DSC08511.jpg

DSC08514.jpg

この話、『今昔物語集』の第14巻、「弘法大師修請雨経法降雨語第四十一」にも、空海の請雨に応じる善如龍王が登場する。干ばつがあり、天皇の命により空海が神泉苑において多数の高僧と共に請雨経の法を執り行った。祈祷が7日間に及んだ時、祭壇の上に五尺ほどの蛇が出現したが、その蛇は頭に五寸ほどの金色の蛇を載せており、すぐに池に入っていった。空海の他は4人の高僧だけがこの蛇を見た。空海は彼らに、天竺の阿耨達池(阿耨達智池とも。あのくだっち)にいる善如龍王が請雨経の法の霊力を顕すために現れたと説いた。まもなく空が曇って雨となり、国中が潤ったという。

ほとんど、引き写しでした。

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: 単行本


↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

過去の記事をご覧になりたい方はこちらからどうぞ↓
※「京男雑記帳1」へは、この文字列をクリックすると移動します

Twitter→@kyo_otoko
タグ:京都 社寺
nice!(2)  コメント(4) 
共通テーマ:地域

nice! 2

コメント 4

常盤万作

京男様おはようございます。
まあ、昔はその程度の話で感動したのでしょう。
現代は息子になりすまし、電話で感涙を降らします。
by 常盤万作 (2019-03-14 07:14) 

京男

>常盤万作さん、おはようございます。
昔は、のどかでしたね。
いまは、情報が多すぎて迷信がはびこっている。
人間は進化していないのかも。
by 京男 (2019-03-14 08:16) 

すー

こんにちは
>いまならすーさんを呼んで来たら雨は降ります。
任せておいてください。
明日から旅行に行くのですが、雨のようです(-_-メ)
by すー (2019-03-14 13:20) 

京男

>すーさん、こんばんは。
お名前を出してしまいました・・・京都を代表する雨男ですからね。
空海さんもビックリです。
by 京男 (2019-03-14 18:22) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

小(ちょっと)贔屓?三寒四温 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。