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花の下にて 春死なむ [風景・和菓子]

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昨日は、連絡があり告別式に行く。
書の師匠が亡くなったとの連絡をいただいた。
会場に行く時
『願はくは 花の下にて 春死なむ そのきさらぎの 望月のころ』
これは、西行法師の辞世の句が頭に浮かんだ。

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もちろん「きさらぎ」でも「望月」でもないのですが、桜の花が綺麗に咲き始めている時期です。
気温もちょうどいい時期に逝かれた。
師匠らしい。

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↑聖護院門跡しだれ桜

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弟子としては、ものすごく恥ずかしいのですが・・・。
まあ、お別れをさせてもらった。
私もこういう時期に逝きたいものですね。

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会場で名前を書く時、緊張した。
もちろん住所は書けないけど、名前はなんとか書けた。
住所等は名刺で勘弁してもらった。
師匠に笑われていただろうな。
棺桶から覗いていたはる気がしました。(笑)

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なんかまた上の世代の方が亡くなった。
ちょっと寂しいですね。
先生!次は、もうひとりの弟子が入院中なので、この君が逝きますからゆっくり三途の川に行ってください。
急ぐ旅じゃないでしょうから。
なんて心の中で会話をしておりました。

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↑紫野源水「うら桜」

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↑外郎、白大豆粒あん

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: 単行本


↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
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コメント 8

常盤万作

京男様おはようございます。
身近な人の死から、身近な年齢の死に変わって来るようです。
確かに落花は、死を想像させますね。
by 常盤万作 (2019-04-01 06:58) 

京男

>常盤万作さん、おはようございます。
桜の花そのものを「生命」と観たら落花は死でしょうね。
でも花が落ちたからといって桜の木は終わらない。
生命は、全体ですよね。最近、そう思うようになりました。
確かに亡くなったら、会えないですけど、亡くなった人が終わりではないように観じます。
だから悲しむ必要もないのかも。
by 京男 (2019-04-01 09:07) 

すー

こんにちは
寂しいですね。

紫野源水「うら桜」素敵ですね。

by すー (2019-04-01 18:03) 

京男

>すーさん、こんばんは。
また冷えてきましたね。
急なのでビックリでした。
会場で声が聞こえたのもビックリでした。
by 京男 (2019-04-01 18:10) 

旅爺さん

綺麗な桜の時期に師匠は天に召されたんですね。
想い出だけが後を追っていくでしょう。
今年の新元号は令和と発表され、
5月1日から正式な元号に決まりましたね。
by 旅爺さん (2019-04-01 19:20) 

京男

> 旅爺さん、こんばんは。
死ぬには良い時期ですよね。
新しい元号、字の並びが好きになれません。
来年の元旦からスタートした方がいいように思います。
by 京男 (2019-04-01 19:42) 

常盤万作

年号で
万葉人が憧れた「梅」に材を取るとは、唐様の年号ですね。
年号は中国皇帝の発明品ですから、それもアリですかね。
by 常盤万作 (2019-04-01 20:32) 

京男

>常盤万作さん、こんばんは。
年号・・・いまは違和感があるけど、馴れるのでしょうね。
画数的には「大吉」ですね。
女性の名前みたいな感じもする。
「一和」なら簡単でいいのに・・・どこかで見たと思ったら、あぶり餅屋さんだ。(笑)
by 京男 (2019-04-01 20:51) 

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