ぼんごれ?? [洛外・食]
↑河内長野「高野山真言宗遺跡本山 檜尾山観心寺」
これは4月17日に河内長野にある観心寺に行った。
役小角(えんのおずぬ)が創設し、名前を変え宗派を変え、今にいたったお寺。
ここにある如意輪観音が年に一度御開帳される。
なぜか、4月17日のPCの予定表に書いてあったのです。私が書いたと思うのですが、いつ書いたのか分からないという不思議なご縁。
地元の方に案内をお願いして連れて行ってもらいました。
如意輪観音さんもあまり馴染みがなかった仏です。
日本的な役割は、六道の衆生の苦を抜き、世間・出世間の利益を与えることを本意とするそうです。
六道の内、「天道」の住人救済をするという特殊な仏。
※六道/六道とは輪廻転生する6種の世界。天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道のこと。我々は、普通「人間道」と繋がっている。中には修羅道や畜生道なんかと繋がって現世に生きている人間もいるかも。
※天道/天道は天人が住まう世界である。天人は人間よりも優れた存在とされ、寿命は非常に長く、また苦しみも人間道に比べてほとんどないとされる。また、空を飛ぶことができ享楽のうちに生涯を過ごすといわれる。しかしながら煩悩から解き放たれておらず、仏教に出会うこともないため解脱も出来ない。天人が死を迎えるときは5つの変化が現れる。これを五衰(天人五衰)と称し、体が垢に塗れて悪臭を放ち、脇から汗が出て自分の居場所を好まなくなり、頭の上の花が萎む。天道でもだめなんですよ。
↑如意輪観音像 大阪・観心寺 平安時代前期「週間古寺をゆく48」小学館刊より
お寺の説明に「なんこうさん」というのが出て来た。
「落語と関係あるのかな?」と思った。
よく考えたら「なんこうさん→南光さん→楠公さん」のことでした。
もっとも南光さんもお母さんが南河内郡千早赤阪村出身なんだそうです。
↑お寺で線香が寝かせてあるのが私には珍しく感じた。
↑そういえば我が家は、浄土真宗だから本来は、線香を横に寝かせる。昔は、灰を型にして溝を作り、そこ線香の粉?を流し燃やしたのが線香の始まりらしい。
↑最近、父親に「どうしても線香をつける場合、我が家は浄土真宗だから線香は寝かしなさいと進言している。いつもは、線香方LEDを使ってももらっている。
このあたりの有名人は、八尾の朝吉ぐらいかな?と思っていたけど、楠公さんもそうなんだ。えらい失礼しました。
ここから先は、表題「ぼんごれ」の内容です。
↑麺坊 万作「ぼんごれ(あさり)」
「ぼんごれ」→「ボンゴレ」→「ヴォンゴレ(vongole)」と想像して。
でもここは蕎麦屋だ。
そうなると興味をそそられた。
??でしょ。
普通「ぼんごれ・ボンゴレ・ヴォンゴレ」というとナポリのパスタ料理ですよね。
ヨーロッパアサリ(Venerupis decussata)などが使用したパスタ。
トマトソースを使ったヴォンゴレ・ロッソ(ロッソ=赤)と、使わないヴォンゴレ・ビアンコ(ビアンコ=白)、そしてトマトを潰していない中間的な物も良く見られる。最近、ヨーロッパアサリを使わないで、近年では日本から移入されたアサリも多く利用されているそうです。なんでやろ?
ということで注文してみたら、写真のような状態だった。
確かにアサリだよねぇ・・・。
食べて見ると、出汁は普通だった。
「ワインぐらい使っているのかな?」と味わうと日本酒みたいな・・・。
結局、訳がわからなかった。
「あさり蕎麦」でいいじゃん。なにも「ぼんごれ」と名付ける必要ないじゃん。
なぞです。
もちろん、不味くはなかったですよ。
でも天ぷら蕎麦セットにしたらよかった。(笑)
↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事と新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
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洛外のお寺さんとはこれまた珍しいご紹介ですね。
確かにアサリ蕎麦でよかったかも!
by すー (2019-05-06 08:25)
>すーさん、おはようございます。
そうでしょ。不思議なご縁です。
絶対、あさり蕎麦でいいですよね。
by 京男 (2019-05-06 09:53)
京男様おはようございます。
そのアサリが不味くなっています。4キロ先の浜辺では沢山のアサリが採れました。漁協が囲い込み、我々を排除しました。
仕方なく、スーパーの熊本産アサリを買いますが、味ないアサリです。アサリの御吸物素を入れなければ、と思っています。
by 常盤万作 (2019-05-06 09:58)
>常盤万作さん、こんにちは。
いま、買い出しから帰ってきました。
アサリやシジミは、贅沢品になりましたね。
昔は、当たり前にあったものなのに。
by 京男 (2019-05-06 12:01)