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すき焼き好き? [食]

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↑「かのこ」90年ぐらいの歴史があるそうです。30年前に行ったことがあるな。

先日、父親の誕生日だった。
「誕生日記念で、何か食べたいものがある?」と聞くと「すき焼き」がいいそうです。

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↑白いのが「ざらめ(糖)」最初見た時はびっくりしたものです。

憧れの食べものらしいのです。
確かに、糖尿病患者にとってそうだろうな。
京都ですき焼きというと「三嶋亭」や「モリタ屋」ぐらいしか知らない。
モリタ屋は、いつか父親と行ったな。
電話をすると普通の日なのに満員で予約もとれない。
急にいわれても、いま京都市内は観光シーズンの真っ最中。
外人は、日本食といえば「天ぷら」「すき焼き」「寿司」となる。

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↑紅葉のような手の上に乗っているのが「ざらめ(糖)」。

すき焼きって、我が家では食べないのです。
日本的にいい牛肉とされているA5云々という肉を私は好まない。
脂肪分が多いのはちょっとねぇ・・・。
「A5※といったらちょっと小さいサイズなんだ」と思ったものです。
A5・・・148×210mm、紙のサイズ。

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↑ざらめ+肉、その上に醤油。

私は、オージー・ビーフで十分満足です。
アメリカ産はちょっといややけど・・・。
食べるのは、ステーキがいい。
塩と胡椒で、できれば炭火で焼いて・・・。
その方がたくさん肉が食べられる。
昔は、ローストビーフも自分でよくつくって食べた。
ホースラディッシュでね。
最近、日本で流行っているローストビーフは嫌です。

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↑もう少しの辛抱

すき焼きの話に戻します。
京都ですき焼きって昔は、鶏肉だった。
丹波の松茸山に行き、食べるのが鶏のすき焼き。
もとろん松茸もたっぷり入っていた。
松茸なんか、アホほど生えていましたよ。
それを取りに行くのです。

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↑出来上がり

すき焼きの作り方は、本日の写真が標準だったと思います。
割り下は、使わない。
砂糖と醤油だけだった。
この店「かのこ」は、昔から砂糖でなく「ざらめ(糖)」を使うのが特徴です。
だからこのお店を選択したと思う。
30年ぐらい前にここのすき焼きを食べた時、このざらめ(糖)はショックをうけました。
最初、鍋にだらめ(糖)を撒き、その上に肉を乗せるのです。そして醤油をかける。
おそらく醤油になんらかの出汁的なものも入っているのだと思います。

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↑全卵で食べます

家庭で作る場合、普通の砂糖を使うのが京風。醤油をかけ、肉が焼けたら生卵で食べる。小さい時は、その甘味がいやだった。それから白ネギやタマネギの甘味も嫌だったなぁ・・・。

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↑その後、肉以外の具を投入。すべて仲居さんがしてくれます。甘さとかも調節してくれます。甘〜くするのも可能。

父親にとって、こういうちゃんとした?すき焼きが憧れだった。
母親が作る場合、砂糖を使わず、人工甘味料で作っていた。
結婚したての時、お正月ですき焼きとなり、味付けをしろと言われ、人工甘味料にびっくりした。人工甘味料で作るって難しいですよ。カラメル状態にもならないし・・・美味しくないのです。
京女もビックリしていた。

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↑具を入れて炊く状態を2回ぐらいします。御飯とお漬物も適宜持ってきてもらう。すべて仲居さんがやってくれます。客は食べるだけです。口をあーんと開けても口の中にいれてはくれません。別料金かな?

父親の子供の時は、肉なんてあまり入ってなかったそうです。兄弟姉妹が12人もいたらそうなりますね。
思う存分、すき焼きを味わう、それも本物の砂糖で・・・なんて夢や。
このために予約で苦労しました。
すき焼きの老舗って建物が古いのです。
だからイス席や掘り炬燵形式でない。玄関で靴を脱いで上がらないといけない。
しかも手摺りがない。これって問題かも。
でも・・・三嶋亭でも百貨店の出店で、食べてもなんか美味しくない。その割りにお値段が高い!
いつも、父親と外食をする時、すき焼きということも考えた。吉野家とか松屋とか・・・でもきっと父親は嫌がるだろうな。
京都の老舗の建物って増改築がし難いのです。
雰囲気も味ですからね。

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↑デザートでお終い。結構われわれの場合、満福状態になりました。

でも今回のようなすき焼きなら満足してくれたと思います。
目出度し目出度し。
次は、お正月の会食だ。

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タグ: 京都
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コメント 2

すー

おはようございます
昔は、超憧れの食べ物でしたが、今はそれほどでもないかも・・・年齢がそう思わせるのかな? そう思うとお父さんはすごい(^_^)ニコニコ
by すー (2019-11-23 04:52) 

京男

>すーさん、こんにちは。
昔は憧れの食べものですよね。いまの若い世代は、食べないかも。
私が父親なら「大市」のすっぽんが食べたい!といいますが・・・。
子供達は、願いを聞いてくれるかな?
by 京男 (2019-11-23 13:53) 

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