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鬼灯 [風景・和菓子]

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不気味な漢字ですね。
「ほおづき」と読む。
お盆のお供えに使います。
日本の仏教習俗であるお盆では、ガクに包まれたホオズキの果実を死者の霊を導く提灯に見立て、枝付きで精霊棚(盆棚)に飾ります。

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小さい頃なら、こんな話を聞いたらビビッテいただろうな。
お盆とか、葬式とか怖かったものです。
いまは、全然ビビらない。
死は怖かった。それを象徴する事物もね。
それがどうなったのか。全然怖くなくなった。
自分が臨死体験なんてするとそうなるのかな。
脳出血の後遺症なのか霊を見ても全然平気。
なんとか幽霊を捕まえて実験なんて考える怖い人間になってしもた。
変わればかわるものですね。

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母親が小さい時、ほうずきで遊んでいたのだそうです。
ほうずきの外側の皮を剥き、ミニトマト風の実の中身を取り出し、空気をいれて音を鳴らすというものです。
でも下記のようなことを読むと大丈夫なのかなぁと思いますね。

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↑鶴屋吉信「ほおづき」

このほうずきは、生薬としてある。
地下茎および根は酸漿根(さんしょうこん)という生薬名で呼ばれている。
ナス科植物の例に漏れず、全草に微量のアルカロイドが含まれている。
特に酸漿根の部分には子宮の緊縮作用があるヒストニンが含まれており、妊娠中の女性が服用した場合、流産の恐れがある。
まさか、現代の妊婦がほうずきで遊ぶとは考えられない。
美味しいものなら、プチトマトのように食べるかもしれませんけど。
まあ、私が食べないのだから食べないでしょう。

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↑外郎、白あん。これは甘味科なので食べても無害です。

平安時代より鎮静剤として利用されており、江戸時代には堕胎剤として利用されていた。現在も咳や痰、解熱、冷え性などに効果があるとして、全草を干して煎じて飲む風習がある地方が存在する。
ナス科の植物は油断ができないですね。

和菓子

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  • 作者: 中村 肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2013/01/26
  • メディア: 単行本


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タグ:京都 和菓子
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