通天閣 [社寺]
↑向こうに見えるのが昨日の臥雲橋
本日も東福寺の新緑。
通天閣からの眺め。
大阪にあるのも通天閣ですよね。
向こうとは雰囲気がかなり違う。
ここは、紅葉の時、観光客でごった返します。
立ち止まって写真を撮ることも許されない。
そんなにたくさんの人が通るとこの通天閣、倒壊したりしないのかなぁ・・・。
ところが新緑になるとこの通り、極めて人がすくない。
もったいないことです。
こういう記事を紹介すると新緑シーズンも人でごった返すことになるかも。
それはちょっといややなぁ・・・。
新緑は、紅葉と違い、新緑になる足並みが揃うことです。
紅葉は、年々汚くなっているけど、新緑は裏切らない。
新緑も汚くなったら、日本の自然がかなりダメージがあることになる。
そうならないように人間は努力しないといけませんね。
観光的に新緑というのは、資産として成り立たないのかな?
時期的には、連休前だからオフシーズンだしね。
観光客は、派手な花の方に興味をそそられるのかも。
それでいいのかも。
静かに新緑を楽しめなくなりますからね。
昔(1400年頃)東福寺の殿司(でんず)、仏様のお掃除やさまざまな仏具などの調達部門に所属していた明兆(みんちょう)という僧がいました。
彼は絵が上手だった。お寺の法要などに使われる絵画の製作を請け負っていた。
『大涅槃図』という大作を描いたとき、将軍足利義持がこの絵に大感激。
ご褒美になんでも望むものを言いなさいと明兆さんに言ったそうです。
普通なら「東日本をください」とか言うだろうけど、彼は違った。
「将軍さん、すんまへんけど、ちょっとそこをどいておくれやす」彼はスケッチをしていたのです。・・・あれ?違う話になってしもた。
正しくは、境内の桜の木を全部切り倒してください。将軍「??」となった。
「花見客が花に浮かれて騒ぐから、修行の邪魔になるんです」と言ったのだそうです。
足利さんは、感激して桜を全部切ったとか。
明兆さん、紅葉のことを認識していなかったようですね。
でもお寺の財政は潤っているそうです。
いま、京都市内の大きなお寺で遊山的な要素をなくしたら、財政が逼迫するでしょうね。
昔みたいに、糞尿を近隣のお百姓に売るだけでは、難しいでしょうから。
↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事と新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
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