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秋の彼岸 [風景]

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知っているようで知らないかもしれないのが彼岸。
今年は、9月23日(日曜日)この日が中日で、その前後3日間を合わせた7日間を秋の彼岸といいます。
まあ、ご先祖感謝デーみたいなもの。
お墓参りなどをします。前後3日間は悟りの境地に達するため必要な、六波羅蜜を1日1つずつ修める日とされています。

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六波羅蜜?
そう思う人もたくさん居られるかも。
仏様の境涯に到るための六つの修行をいいます。波羅蜜とは彼岸(悟りの世界)に到ることです。

1.布施
見返りを求めない応分の施しをさせていただく事をいいます。貪欲の気持ちを抑えて、完全な恵みを施すことです。布施行は物質だけではありません。

2.持戒
道徳・法律等は人が作り現在はますます複雑になっています。私たちは高度な常識を持ち、瞬時瞬時に自らを戒める事が肝要です。

3.忍辱
如何なる辱めを受けても、堪え忍ぶことが出来れば苦痛の多い現代社会において、自らが他の存在に生かされていることがわかり、全ての人の心を我が心とする仏様の慈悲に通じることとなります。

4.精進
不断の努力をいいます。我々人の生命は限りがあります。ひとときも無駄にすることなく日々誠心誠意尽くすことです。

5.禅定
冷静に第三者の立場で自分自身を見つめることをいいます。

6.智慧
我々は本来仏様の智慧を頂戴してこの世に生をうけております。しかし、貪りや怒り愚痴によってその大切な智慧を曇らせてしまいがちです。 布施・持戒・忍辱・精進・禅定の修行を実践しどちらにもかたよらない中道を歩み、此の岸から彼に岸へ・・・。

こう書いて読むと、我々は、ほど遠い生活をしていますね。
僧侶だってそうかも。
お釈迦さんが草場の影で泣いたはります。

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何人の人が彼岸に行っているんだろう?
でもみなこの世に生命をもらい、身体を与えられ生きている。
ちょっと責任を感じないといけないかも。

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そう言えば9月9日の重陽の節句もあまり言わなくなりましたね。
お彼岸だって単なる連休になってしまった。
それより10月31日のハロウィンの方が気楽でいいかも。
火葬じゃなかった仮装して騒ぐだけでいいのですから。
でもハロウィンって先祖供養と関係ないのかな?
魔女や魔男、妖怪が暴れ回る・・・最近ゾンビが多いけど。
ゾンビって死にきれない人だとしたらこの世に迷っている存在。
ゾンビってそれこと我々のことかも。

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人の心にそんな変な存在が増えてしまったら、それことこの世の地獄ですね。
ちょっと真剣に考え始めた方がいいかも。


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タグ:風景 京都
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