宝珠 [社寺]
いい季節になりました。
いつものように智積院の境内を通りました。
景色が秋の色に移行してきました。
ぱっと見るときれいなんですが、よくよく見ると葉の先がチリチリと枯れていたりする。木々も夏の暑さに疲れているのかな?
紅葉は、どうなんだろう?
ここは、明王殿。
いつも、ここにある鰐口(わにぐち)を見ます。
鰐口とは、神社の鈴にあたるものです。
参詣者が綱を振って打ち鳴らす。
仏様に、参詣者が「来ました!」と告げる意味で鳴らすものです。
お寺によって少しずつ違ったりするので、お参りに行った時に見るといいですよ。
音は大体同じようなものです。
神社の鈴の方がそれらしいけど・・・。
これは、宝珠。
仏教において霊験を表すとされる宝の珠のこと。
サンスクリット語でチンターとは「思考」、マニは「珠」を指す言葉で、「意のままに願いをかなえる宝」と解釈できる。
この宝珠は、一つの火炎に包まれています。
こちらの宝珠は、シンプルな形。
橋の欄干の飾りはこんな感じですね。
橋の場合は、宝珠のようなものということで「擬宝珠(ぎぼし)」といいます。
こちらの場合は橋でないので宝珠でしょう。
形が葱坊主(ねぎぼうず)に似ていますね。これはネギの独特の臭気が魔除けになると信じられ、その力にあやかるというような説もあります。
↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事と新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
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