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十万+新たな眷属? [社寺]

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ここは、東福寺塔頭のひとつ同聚院(どうじゅいん)。
五大堂には、像高が265センチもある日本最大の木像「不動明王坐像」が安置されています。正直いってまだ見たことはありません。

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この不動は、昔から「十万(じゅうまん)不動さん」と親しまれている。
この十万の漢字が不思議。
石碑を見ると「十」と「万」が合体している。
別の見方をすると「土」「力」が合体して見える。
この合体した文字がなんともいい。

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「十」と「万」は、この不動明王は、十万の眷属(けんぞく:従者や家来のこと)を従えているという意味があるのだそうです。
また「土」と「力」は、土の力ということで、土地を守るという意味がある。
私は、この土+力の解釈が好きかも。
最近、京都市内は、土の力が弱まっているように観じますね。
人間が自分の目先の欲望で土地を開発し、その結果、土の力がどんどん荒れてきているように思う。土の力が弱まったところに建築し、運営すると商売がうまくいかないのです。河原町や四条通で何を商ってもうまくいかない場所が存在するのは、そういうことなのかも。

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その弱まった土の力をたくさんの人を集めることにより、力を取り戻すという考え方もあるかも。
ただし、集まる人によります。
変な人が集まったら、逆効果になっていく。
土の力は、本当に難しい。

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最近、紅葉シーズンに東福寺に行くと茶店が増えているのにビックリする。
しかも塔頭のお寺を使っての商売。
同聚院もすごい。

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いまでは、従来の眷属だけでなく、みたらし団子、白玉、抹茶アイス、生湯葉うどん、京風?明石焼き?、白玉善哉、わらびもち、肉まん!・・・なんかも従えて皆様を守ります。
ひょっとして、東福寺もライトアップをする時が来るのかも。
お寺の経営(けいえい、おれは立派な仏教用語)するのも困難な時代がきましたね。

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タグ:京都 社寺
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