駒止めの桜 [風景・和菓子]
↑平野神社
昨日からソメイヨシノが散り始めています。
道路上(我が家は山の手で大きな川がない)で花筏ならぬ花絨毯が展開しております。マンションの管理人さんがため息をつきながらお掃除されていました。
これで京都のソメイヨシノはお終い。
もちろん、八重や山桜、御衣黄(ギョイコウ)、鬱金(ウコン)は、これからです。
日本人は、一斉に咲き、散るソメイヨシノが好きなのかな?
静岡県富士宮(ふじのみや)市の「駒止めの桜(こまどめのさくら)」に因んでいるそうです。
1193年に源頼朝(みなもとのよりとも)が「富士の巻狩り(ふじのまきがり)」という狩りを行ったときに、馬をつないだことからその名がついたようです。
そう売り場の女性が説明してくださいました。
↑長久堂「駒止めの桜」
「その話、続きがあるのをご存知」と京男。
その桜の枝に馬をつないだのですが、馬が動いて桜の結構太い枝がポキッと折れたのです。源頼朝は、その時、すなおに「この桜の枝は私が折りました」と正直に、政子さんに謝ったのだそうです。
普通なら源頼朝ぐらいの武将なら、そんな桜の枝ぐらい折っても無視したらいいのに、なんとケツの穴の小さい男やと政子さんが言うたら、頼朝さんがとうとう切れてが斧で桜の木を切ったらしい。
そして初代大統領になったらしい。
と話したら途中まで真剣に聞いておられました。
↑きんとん、桜あん
因みにこの駒止の桜は、ソメイヨシノではないだろう。
ソメイヨシノという桜は、人工的に作られた桜。種では増えない一代限りなんです。
つまり1193年というと826才となる。だからあり得ないのです。
他の山桜なんでしょうね。
ソメイヨシノがもし桜特有の病気にかかるとすべてのソメイヨシノが病気になり全滅するそうです。
↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事と新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
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