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雲龍図 [社寺]

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↑東福寺本堂

臨済宗のお寺では、天井に龍が描かれている。
これは、なんでしょう?
龍は仏の教えをたすける八部衆(はちぶしゅう)の一つで龍神と呼ばれます。そのため多くの本山では、住職が上がって仏法を大衆に説く法堂(はっとう)の天井に龍 が描かれ、それが法の雨(仏法の教え)を降らすという意味や、龍神が水を司る神であるため、火災から護るという意味 がこめられます。

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八部衆/仏法を守護する8神。古代インドの鬼神、戦闘神、音楽神、動物神などが仏教に帰依し、護法善神となったものである。
漢字がややこしいので、一部だけ紹介してみます。「天(てん)」梵天、帝釈天などがそれです。「龍(りゅう)」龍もいろいろな種類がいます。「夜叉(やしゃ)」再来年(さらいねん)の今月今夜・・・十年後(のち)の今月今夜・・・それは『金色夜叉』やね。こんなことを言ってもわからない人が多いやろなぁ・・・。
他のメンバーは漢字が難しくて書けません。
X-MENのメンバーみたいな雰囲気やね。
仏教では、仏法を破る軍団というのは出てこないですよね。それが仏教らしい。もしそんな存在がいても、習合してしまうという必殺技を使います。

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お寺における龍の意味は、火災から守るということが多いのでしょうね。日本の寺院は木造ですからね。一番火災が怖い。
事実、東福寺だって何回も燃えている。
日本の龍って西洋のドラゴンと違い炎を吐いたりしないようですね。羽ばたく翼もないしね。

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この龍、珠を持っていますね。
この珠ってなんだろう?
中国の風水でいうと龍は、四神相応でいうと東西南北の東。東から太陽が昇るので太陽という説もあるそうです。この龍は、もとオスだったのです。だから●玉かも。

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龍を実際に見たことがない。昔の人もそうだっと思う。中には見た人いるのかな?
だから色んな強い動物のパーツを組み合わせて絵にした。
「鰐」の口、「鹿」の角、「蛇」の鱗(首)、「鯉」の鱗(胴)、「鯰」の髭、「鷹」の爪、「牛」の目という具合に。
龍はドラゴンと違い翼がないですよね。どうやって飛んでいるのかな?雲に乗って飛んでいるのかな?
人類意識の奥深い部分の記憶、人間でなく鼠ぐらいの生物だった頃、恐竜に追いかけ回された記憶があるのかも。爬虫類に対する恐れのようなモノが残っているのかも。

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龍の絵が得意な画家さんと話したことがある。
彼の描く、龍はすごいのですが、マンガ的だった。
その時、龍というのを具体的に描かずに龍を表現してください。
いまにも龍が出そうな気配を絵にするなんてことはできませんか?と言った。
いま、どうしておられるかな?

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↑南側にある三門

なんか雑文になりました。
すんまへんなぁ・・・。

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タグ:京都 社寺
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