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彼岸花が咲く [風景]

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やっと智積院のいつもの場所で彼岸花が咲いていた。
彼岸花って、雰囲気が派手なわりには、イメージがよくない花ですね。

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名前でも、彼岸花(ヒガンバナ)・曼珠沙華(まんじゅしゃげ/かんじゅしゃか)・死人花(しびとばな)・地獄花(じごくばな)・幽霊花(ゆうれいばな)・剃刀花(かみそりばな)・狐花(きつねばな)・捨子花(すてごばな)・毒花(どくばな)・痺れ花(しびればな)・天蓋花(てんがいばな)・狐の松明(きつねのたいまつ)・狐花(きつねばな)・葉見ず花見ず(はみずはなみず)・雷花(かみなりばな)・・・

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言い伝えだってあります。
「彼岸花を家に持ち帰ると火事になる」
「彼岸花を摘むと死人がでる」
「彼岸花を摘むと手が腐る」
一瞬、花束にして病院にお見舞いに持っていこうかと思いました。(笑)
怒るかな?
死のイメージがついて回りますよね。この花。気の毒に。

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毒と言えば彼岸花の球根には毒がある。
アルカロイド(リコリン、ガランタミン、セキサニン、ホモリコリン等)を多く含む有毒植物。経口摂取すると吐き気や下痢を起こし、ひどい場合には中枢神経の麻痺を起こして死に至ることもあるそうです。
この毒性を利用するため、水田の畦に植えたり、墓地に植えたりしていた。水田ではモグラやネズミ対応。墓地では、昔は土葬だったので死体を動物に掘り起こされないようになんだそうです。

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でも人間は逞しい、この球根を毒を抜いて非常食としていたそうです。毒のリコリンは水溶性なので摺りおろし、水で晒すと食用にできる。
また鱗茎は石蒜(せきさん)という名の生薬なんです。利尿や去痰作用があるらしい。毒成分の一つであるガランタミンはアルツハイマー病の治療薬として利用されている。使い方次第で毒にも薬にもなる典型ですね。
まあ、素人はチャレンジしない方がいいでしょう。

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葉はどうなっているのだろう?葉は一番寒い時期にでるのだそうです。
形がニラやノビルに似ているそうです。
間違って食べたら危ないだろうな。

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タグ:風景 京都
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