雷電木 [社寺]
この花は、上賀茂神社の境内に咲いているナナカマド。
恥ずかしながら知らなかった。
上賀茂神社、正式な名前が賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)に多く咲いています。
ナナカマドは牧野富太郎博士によると「ナナカマドは材が燃えにくく、かまどに七度入れてもまだ焼け残るというのでこの名がついた」らしい。
牧野博士は、「日本の植物学の父」といわれ植物研究する人は『牧野日本植物図鑑』のお世話になっているはずです。
また、別名「雷電木」。
「雷除け」の木なんだそうです。
上賀茂神社の祭神が賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)だからかな。
子細はようわかりません。
ここは、昨日の記事にも登場した片岡社、正式名は片山御子神社。
玉依比売(タマヨリヒメ)を祀った社。
賀茂別雷大神のお母さんにあたります。
「タマヨリ」という神名は「神霊の依り代」という意味で、
タマヨリビメは神霊の依り代となる女、すなわち巫女のこととなる。
ならお父さんは誰やねん!となるでしょうが、またの機会に。
書き出すときりがないんですよ。
この片岡社は、紫式部が和歌をよんだことで有名なんだそうです。
「ほととぎす 声まつほどは 片岡のもりのしづくに 立ちやぬれまし」
「ほととぎすの声を待つ間ぐらいは、片岡の森の雫に濡れていましょう」
この和歌の詞書きには「賀茂に詣でて侍りけるに、人のほととぎす鳴かなんと申しける曙、片岡の梢をかしく見え侍りければ」とあり、紫式部が上賀茂神社に参籠した翌朝、神社付近の森を眺めやって詠んだ和歌だということが分かります。
詞書きから察するに、式部は実際に木の下に立ったわけではないのでしょう。
けれど彼女の思いは、ほととぎすの声を待ちながら木立のもとで雫に濡れていました。「あしひきの山の雫に妹待つとわれ立ち濡れぬ山の雫に」(大津皇子)と詠ったいにしえの万葉びとを偲びながら。
なんでほととぎすの声をそこまでして聞かなあかんのかな・・・。
あの程度の声なのに。
このあたりでは、結構普通に鳴いているし。
忍音(しのびね)ってそんなにいいんだろうか。
絵馬の形、最初、縁結びということでハートだと思った。
でも上賀茂神社の神紋の「二葉葵」の葉に見立てたものでした。
真ん中の人物が紫式部で右肩の鳥がほととぎすということやね。
この石が歌碑なんです。
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おはようございます。
ななかまどは聞く名前ですが・・・・・
そんな名前のいわれがあるとは知りませんでした。
可憐な花ですね。
by BPノスタルジックカーショー (2010-06-10 05:18)
>BPノスタルジックカーショーさん、おはようございます。
小さな花なんですが、結構神社でたくさんみかけます。
きっと雷除けという意味もあったのでしょうね。
by 京男 (2010-06-10 05:29)
ナナカマドって初めて聞きました^^:
キレイな花なんですね。
なのに雷除けの謂れがあるなんて驚きです!
縁結びの絵馬はハート型だと思いますよね~
「二葉葵」の葉の形とはほとんどの人が気付いて無いのでは・・・
by guran (2010-06-10 05:53)
京男さん、おはようございます^^
ハハハ~私も!『ナナカマド』という」名前は知ってましたが、どんな花なのかは知りませんでした。
とてもそんな雷除け・・・だなんて想像もつかないですね。
絵馬!ヽ(^。^)ノ
可愛い!この絵馬に願い事を書きに行くだけでも価値ありなのでは?
今年は絶対行ってみよっと♪
(guranさんも行った事ないんですって!)
今日は暑くなりそうですが、この時間の風がとても爽やかで大好きな早朝の訪問タイムね♪
今日も頑張ります~
by mayu (2010-06-10 06:04)
おはようございます。
朝、5時前から会社に来て仕事しています。
京男さんのブログはいつもためになりますね。
私などどこに行ってもボ~と見るだけですから^^;
by すー (2010-06-10 06:30)
>guranさん、おはようございます。
ナナカマドって名前は聞いたことがあるけど、花と結びつかなかったんです。神社にいくと結構いまみられますよ。
雷さんの神社なのに雷除けはないやろ・・・・と思いますけど。
絶対これハートだと思うでしょ。エライモダンやと思った。
そういえば北野天満宮やわら天神でもハートをみかけるけど、葵だったのですね。ハートだとおもっていた。
by 京男 (2010-06-10 06:57)
>mayuさん、おはようございます。
私も同じですよ。名前は聞いたことがあるけど実物を認識したのははじめてです。花は知らないのが多い。
ここへ行って、mayuさんとguranさんの連名で「いいご縁をありがとう!」と書いてきましょうね。
今日は31度まで気温があがるそうです。紫外線対策はばっちりね。
by 京男 (2010-06-10 06:59)
>すーさん、おはようございます。
朝5時前に会社で仕事をなさっているの?社長がうらやましいな。私はサラリーマン時代は、朝5時まで会社によくいました。夜警をしていた訳ではないですが。(笑)すーさんの方が健康的かも。でもあまり無理なさらないようにね。
ブログのおかげですね。細かいところも観るようになりました。
by 京男 (2010-06-10 07:03)
お早う御座います。「ナナカマド」結構お寺、神社などにありますネ。雷除けとは知らなかったです。バラ科で雷とは関係無いですが、樹皮を煎じて膀胱炎に使うんですヨ!
by hiro356 (2010-06-10 09:34)
ななかまどの赤い実はよく知っていましたが、
お花はこんなですかあ!
函館の実家のある通りの街路樹は
はななかまどです。昔、大火が多かった
せいだと聞いています。
歌を詠むというのは、とっても鋭い感性
と時間、心の余裕が要りますね。
紫式部さん、素敵です。
by pomme (2010-06-10 10:20)
>hiro356さん、こんにちは。
これでなんとなくお寺や神社にあるのがわかりますね。昔は火事が一番怖かったと思います。
樹皮が膀胱炎に効くのですか。そうなんだ。
by 京男 (2010-06-10 16:44)
>pommeさん、こんにちは。
こうやって気付くと色んなお寺や神社で目に付くようになります。
不思議ですね。
昔の人は、歌で表現するのがうまい。まあ、他にすることもなかったからかもしれませんが。
by 京男 (2010-06-10 16:45)
家に小さな小さなナナカマドの鉢がありますが
それでも雷様を避けてくれるかしら。
カミナリきらいですσ(TεT;)
by ゴーパ1号 (2010-06-10 22:30)
>ゴーパ1号さん、こんばんは。
家にあるのね。なら大丈夫。
前の家の時、隣に雷が落ちたことがあります。
すごい地鳴りでした。あれはすごかった。
by 京男 (2010-06-10 22:37)
とても可愛い花なのに、『雷電木』!!!
光を放っているような形をしているからなのかな。
by oryza (2010-06-10 22:39)
>oryzaさん、こんばんは。
遠くから見るとそうでもないけど、アップにするととてもかわいい。
かなり近づいている状態なんです。
でも幹は火にめっぽう強い。そうありたいものです。
by 京男 (2010-06-10 22:47)
ナナカマドが七竈だとは知りませんでした。ほんと、名前だけで花を見るのも初めて!でした。ジャスミンのように木にたくさんお花がつくんですね。これだけ咲くと香りもあったのでしょうか?
by お昼寝ねこ (2010-06-12 02:22)
>お昼寝ねこさん、おはようございます。
花はみかけるけど、これがそうとは思いませんでした。
香りはなかったんですよ。だからだれも振り返らない。
by 京男 (2010-06-12 06:17)
ナナカマド、かわいいお花なんですね~v
そういえばどこかで見たことがあるかも。
雷よけっていうのがおもしろい。勉強になります( ..)φメモメモ
by 魔女子 (2010-06-13 10:03)
>魔女子さん、こんにちは。
結構みているけど、見過ごしている花です。
いま結構咲いていますよ。
by 京男 (2010-06-13 10:23)