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雨乞いで負けたんだ・・・西寺 [社寺]

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↑いまは、これがあるだけ

東寺の記事の後なので「西寺(さいじ、にしでら)」について書いてみます。
写真を撮りたくても西寺はもうありません。

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↑柱を支えた石がでてきたのかな・・・それにしては無造作に置いてある

西寺は東寺と対になっていたお寺。
京都の都の玄関である「羅城門」の東と西にあった。
役割は、都の鎮護だった。
京都をつくった桓武天皇は、霊的に鉄壁な守りを目指したみたいですね。
四神相応(しじんそうおう)にあたる地形を選び、表鬼門、裏鬼門対策もしっかりしていた。その他、様々な対策を都に施している。
神仏の配置も綿密にしてあると思います。

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もっともいまの御所は、全体がかなり東に移動している。
いまの御所は公家の住宅だった。
本来の御所は、いまの西陣あたりだった。
神泉苑の位置は、あまり変わっていないようです。

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嵯峨天皇の時(823年、弘仁14年)、東寺を空海に、西寺を守敏僧都(しゅびんそうず)に下賜された。大和国石淵寺の勤操(ごんそう)らに三論・法相を学び、真言密教にも通じた。どうやら空海と対立していたらしい。824年(弘仁15年)の干ばつのときに神泉苑での雨乞い儀式に於いて空海に敗れ、空海に矢を放ったが地蔵菩薩に阻まれたと伝わる。

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西寺の衰退原因は立地である右京の水はけが悪く、平安後期には住民がいなくなったために環境が悪化したことや、朝廷の支援を受けられなくなったことが原因らしい。
雨乞いの時のダメージがあったのでしょうね。

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唐橋西寺公園地図

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タグ:京都 社寺
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すー

おはようございます

雨乞いが栄枯盛衰に大きく関係、凄いですね。
本当に知らないことが多すぎの私でした!
by すー (2012-11-02 04:36) 

guran

おはようございます!
西寺が残っていれば昔の京都の栄えた場所がわかりやすかったかも知れませんね。
西寺跡に行ってみたいです。
by guran (2012-11-02 06:57) 

京男

>すーさん、おはようございます。
雨乞いならすーさんも負けませんよね。(笑)
右京は、水はけが悪かったなんて初めてしりました。
by 京男 (2012-11-02 08:33) 

京男

>guranさん、おはようございます。
時代時代で都は変貌してきたようですね。
タイムマシンに乗りそっと観てみたい。
西寺も羅城門もいまは碑しかのこっていないけど、みるとなにかを感じるかも。羅城門の碑を紹介する時に、矢から空海を守ったお地蔵さんがでてきます。
by 京男 (2012-11-02 08:36) 

mayu

京男さん、おはようございます^^

えーっ、こんなお寺があったんですか???
初めて知りました!
東寺があるんですから西寺があっても不思議ではないんですが…
行ってみたいですし、跡じゃなくて実際あったらどうなってるのかなぁ、今の京都って!?

by mayu (2012-11-02 08:45) 

京男

>mayuさん、おはようございます。
実際に行くと不思議な感じがしますよ。
東寺の方に歩いていくと羅城門跡もあります。
明後日の記事になるかな・・・。(笑)
いまの京都の中心は、かなり東寄りなんです。
河原町が衰退して、ダンダン西寄りに戻りつつあるのが現代の京都かも。後2、300年後はどうなっているかな・・・。そんなことを考えると足下が崩れていくような気分になりますね。
by 京男 (2012-11-02 08:56) 

keiko

おはようございます。
西寺があったと言うのも京都のガイドブックで見たことありますがなくなった理由は詳しくは載ってませんでした。雨乞いですか…。

西寺跡、公園になっているんですか。行ってみたいですね。なくなったお寺の跡の公園と思うとちょっと寂しいですね。
by keiko (2012-11-02 09:02) 

京男

>keikoさん、おはようございます。
周囲に観光スポットはないから、歴史マニアでもないかぎり行かない場所ですね。
行って実際にその場に立つと不思議な気持ちになりますよ。
by 京男 (2012-11-02 09:20) 

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