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磨く [モノ]

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これは、ファイロファックスのバイブルサイズ、システム手帳。
イギリスで1921年に創業したメーカー。
日本に入ってきたのは1984年ぐらいだったと思う。
これは、1978年にロンドンで購入した。
手帳の刻因に「MADE IN ENGLAND」となっている。
36年も使っている!
もちろん、私のことだから同じものが1セットあります。
その他、薄いバージョンもある。

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結構きれいな状態でしょ。
ときどき、革のメンテナンスをします。
脂分がなくなるとミンクオイルで手入していました。
靴と同じ要領です。
ミンクオイルを塗るのは素手で体温で溶かしながら塗ります。
塗ったら一晩ぐらい置き、翌日ざっと拭き取り、ブラッシング。
上のスナップ部分は、一度壊れたので丸善に修理に出した。
イギリスまで行って、数ヶ月待ち、帰って来た。
修理の期間、手帳がないので同じモノを買ったのです。
修理完了で帰って来たら、スナップ部分がこんなになっていた。
文句をいう元気がなかったので、このまま使っていた。
そのベルトの部分も革の表面が割れてこんなになってしまいました。
本気になったらこのベルト部分を修理できるだろうけど、いまのファイロファックスではやってくれないように思います。
残念です。
この種の手帳は、スマホなんかの影響でしょうね。
どんどん少なくなってきている。
しかもバイブルサイズじゃなくA5サイズに移行しています。
リング径も20ミリと小型になっていますね。
バイブルサイズでリング径が25ミリでクラウゼは少ないですね。
※クラウゼ/システム手帳のリング金具メーカー。品質が高く、強度に優れており
古くから高級システム手帳の金具として世界中で使用している。
なぜ、こんなことを知っているかというとシステム手帳のデザインプロデュースをしていたからなんですよ。

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それから銀製品を磨いていた。銀製のボールペンや時計は、使わないとすぐに変色します。ジョージ・ジェンセンのカフスボタンやペンダントトップ、鎖もそうです。
双子が生まれた時、ペンダントトップを銀で作った。そういえばまだ彼らに渡していない。20歳になったら渡してよろうと思っていた。
娘二人は、小さな誕生月の宝石が入った小さな指輪があります。
あれも渡していない・・・。ペンダントトップにしたら可愛いだろうな。
彼等の生まれた頃はバブル絶頂期だった。

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革製品や銀製品を手入れするのは無心になれていいのです。
何も考えない時間。
それは貴重な時間。
しかも、磨いたらなる。

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そうそう、私の前にある銅鏡もそうだ。
急に銅鏡の表面がくもるのです。
きっと嫌な波動を吸収か反射してくれているのかも。
そういう時は、銅鏡を磨きます。
銅鏡は常に磨いておかないといけません。
社寺で銅鏡が汚くくもっているのがとても気になります。

無心に磨くって大切な作業のように思います。
窓でも靴でも、お顔でもしっかりお手入れしてみてはいかがでしょう。
そうそうトイレの便器をピカピカにするのもいいですよ。
無心に磨くのです。
ウン(?)を掴めるようになるかも。

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  • 作者: 中村 肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2013/01/26
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タグ:京都 モノ
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ソニックマイヅル

36年もご愛用されていますとかなりの愛着感があると思います。^^;
by ソニックマイヅル (2014-05-18 08:23) 

京男

>ソニックマイヅルさん、おはようございます。
1970年代のファイロファックスなんて、いまの若者の世代には想像もできないでしょうね。システム手帳なんていま死語ですから。スマホと違ってすぐに対応できるので便利です。スマホでメールや電話を受け取りながらスケジュールの調整は難しいと思います。バッテリーの残量も気をつけないといけないしね。故障だってするし。これはその点安心です。人前で調整するならスマホじゃなくこういう手帳かも。例えスマホを持っていても。その方がカッコいいと思うけどな・・・。
by 京男 (2014-05-18 09:05) 

せつこ

おはようございます^^
北欧の本革のトレッキングシューズを買ったけど、寿命が短かった。
値段は売っている靴の3倍出したのに・・・!
先日、新しい靴を買いに行ってきました。
雪の上を歩いても冷たくない良い靴だったのに・・・京男さんのように手入れをしていたら長持ちをしたような気がしています。
銀製のペーパーナイフ娘に買ってやったけど使っているのかなぁ~~
それを思い出してます。
by せつこ (2014-05-18 09:22) 

京男

>せつこさん、おはようございます。
私、気に入った靴は、同じものを2〜3足買います。一日履くと休まして手入れです。革製品はそうするのがいいようです。近年の製品は使い捨てみたいなものが多いですね。修理もチャンとしてくれないしね。雪の上か・・・40年前はhttp://www.columbiastore.jp/shop/c/csorel/の靴を履いていました。
銀のパーパーナイフですか・・・おそらく汚くなっているでしょうね。(笑)
by 京男 (2014-05-18 09:49) 

すー

こんにちは

いつもがらそのこだわりの高さにびっくりしたり、尊敬したりです。
いいものを永く、そして大切に使うという気持ちが今の世の中薄らいでいますね。
by すー (2014-05-18 10:24) 

京男

>すーさん、おはようございます。
資本主義的なのかしりませんが、どんどん製品を陳腐化して古いものは捨て、新しいものを購入する。それが景気を支えている。そういう傾向ですね。日本の家庭は、ゴミだらけになっている。ゴミ処理場も満杯状態。環境に優しくないように思います。世界に先駆けて大いなる定番を開発し、修理して長く使う文化を発信したらいい。それが「新メイド・インジャパン」。修理するための技術や人を維持するので仕事は増え、景気もよくなる。そういうモデルを世界に発信するのがいいと思います。資本主義も社会主義も古い。誰も幸せにならない。そう考えます。ブータンのように国民の幸せ度をあげるように仕組みを考えないと国は滅びます。なんちゃって。
by 京男 (2014-05-18 10:40) 

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