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お盆 [和菓子]

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↑本日の蓮の花は、昨日の東寺のもの。

先週から何かと行事が多い。
朝早くから外出することが多く、3時ぐらいから起きていた。
自宅に帰るのが夕方近くなっていた。
この暑いのに、なんか忙しい。

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本日も我が家の大集合。
母親の七回忌をする。
子供も全員集合で行事と会食。
その用意も色々ある。

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みんな元気で集まれるのが嬉しいですね。
他府県や遠い所に住んでいる子供もいるから全員集合は珍しいのです。
法事みたいなものは、そういうためにあるのかも。
つまり生きている人間のもの。

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もちろん、母には、来てもらいますけどね。
妹も。
人数は多い方がいい。
霊なら無料で済むし。(笑)

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そうそう、13日からはお盆ですね。
いつも京女の実家の方にも行きます。
それはいつものこと。
向こうはお精霊さんを迎えにいったりしないのかな?
あれって宗派で違うのかな?

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↑なかなか派手な毛虫。嫌いな人、すんません。

珍皇寺にお精霊さんを迎えに行って。
16日五山送り火で送るのが京都市内の標準でした。
いまは、観光で観る人が多いのだろうな。
街の灯りもあまり落とさないしね。

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: 単行本


↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
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ひさご [和菓子]

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今日は、瓢箪の話題。
幼稚園ぐらいの時、瓢箪が欲しかった。
瓢箪にお酒を入れて、いつも腰からさげて飲んだら美味しいだろうなぁ・・・と幼稚園ぐらいの時に思っていた。
その頃は、自分がアルコールアレルギーだとは知らなかった。
知ったのは、35歳ぐらいの時に入院してからなんです。

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↑豊国神社の瓢箪の絵馬

テレビでビールのCMがある。
「本物のビールは美味しい!」なんて美味しそうに飲んでいる。
ちょっと羨ましい。美味しいだろうなぁ・・・。
ワインや日本酒も美味しいだろうなぁ・・・。
飲もうと思ったら遺伝子治療をしないといけない。
飲めたら、そちらの世界に浸れるのにね。
串カツ、居酒屋、おでん屋、焼き鳥、ビヤホール、酒屋で立ち飲み等々・・・今生では果たせません。来世のお楽しみ。
ひょっとして前生で飲み過ぎて大きな失敗をしたのかもね。

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↑これは、ひょうたん寺の福勝寺(ふくしょうじ)の急須と湯飲み。京女の親戚の法事で行くのです。豊臣秀吉が武運を祈願して千成瓢箪を寄進。千成瓢箪を旗印に頂いたので「ひょうたん寺」と呼ばれています。

瓢箪は古来より縁起の良いものとされ、三つ揃えば三拍(瓢)子揃って縁起がよい。六つ揃えば無病(六瓢)息災といい、六瓢の掛け軸を飾ったら難病で苦しんでいた人が不思議にも健康になったともいう。瓢箪から駒が出るということわざがあるように、六瓢は六つの吉運を呼ぶ神秘の開運霊力があると言っている人もいる。

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↑これは、昔、携帯電話用に作ってもらった根付。

清水寺の三年坂の所にある瓢箪屋というのもあったな。
久しく行ってない。
あそこの瓢箪は、清水寺の音羽の滝の水を持って帰るために売り始めたらしい。
店の中は瓢箪だらけなのが印象的なんです。
三年坂近辺って最近なかなか行きませんね。
おはぎの「かさぎ屋」も行ってない。行ったら行列だったりして・・・・。

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↑本家玉壽軒「ひさご」

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↑雪平、白こしあん

今日は、母親の祥月命日。
あの日も上記のひょうたん寺で法事があったのを思い出す。
さて、今日は、墓参りや実家にいかなくちゃ。
暑いだろうなぁ・・・。

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クズマンジュウ考 [和菓子]

昨日、京女とクズマンジュウについて話しあった。
京女の会社の人が京都の人みたいで「水饅頭」と言っていたというのです。
水饅頭?京都市内で?その人って他府県から上洛してきた人かも・・・。でも京都市内でも水饅頭で売っているのかな?
和菓子店って、昔は種類が分かれていました。

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上菓子司、おまん屋さん、お餅屋さん、駄菓子屋さんの四種類です。
◆上菓子司
お茶席や贈答用の上等のお菓子を謹製するのが「上菓子司」と呼ばれる和菓子屋さん。
上生菓子を得意とします。

◆おまん屋さん
ちょっとしたお土産や来客用のお饅頭などを扱うのが「おまん屋さん」(地方でいうと顔をしかめられる場合がありますね)。
おはぎや上用、最中なんかを売ったはります。

◆お餅屋さん
お餅や餅菓子、赤飯などを売っているのが「お餅屋」さん。
おけそく(御華足)さんや豆餅、お赤飯なんかが中心。山菜おこわなんかもうっています。

◆駄菓子屋さん
白いお砂糖を使わないお菓子を作ったり、売ったりしている「駄菓子屋」さん。
べっこう飴やカルメ焼き、黒糖かりんとう、お煎餅、中には安いお好み焼きや冷やし飴なんかも売ったはった。

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今は、おまん屋さんとお餅屋さんの区別が曖昧になってきています。お餅屋さんが激減してきています。東山地区では両方多かったのです。小中学校でも旗日には、紅白饅頭を配られたり、お赤飯を配ったり、何かと商売になっていました。お寺に業務用?のおけそくさんの需要も多かった。
昔の京都市内は、仏壇に「おけそく(御華足)」を供えたり、お正月には鏡餅を飾ったりしていました。年末には、お餅を注文したり、法事には黄白上用、旗日や目出度い時には紅白饅頭を作って親戚や近所に配ったりしたものです。いまは、そういうのが少なくなりました。だから小さなおまん屋さんは無くなって、カフェになったりしています。寂しいことです。
小さなおまん屋さんやお餅屋さんが無くなるということは、人と人の繋がりが薄くなってきたということでしょうね。

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↑千本玉寿軒「苔清水」

タイトルの「クズマンジュウ」は、おまん屋さんで作って売っていたと思う。
夏になるとショウケースに大きな氷に布巾をかけて、並んでいた。水羊羹は氷の上に並んでいたと思う。
だから水饅頭というものはなかった。
高山市(長浜市でも見たかも)の駄菓子屋で売っていた水饅頭は、お店に湧き水があり、その水の中にいれて売っていた。あれを水饅頭と思っています。
あれは、クズ饅頭(葛饅頭)ではないと思う。
葛は、原材料として高価だと思う。あの水饅頭は露草という粉を使うようです。
露草は、澱粉、葛粉、ブドウ糖、寒天、増粘多糖類、乳化剤が原料。一応葛粉と書いてあるけど、殆ど入ってないと思う。
ロバのパンで売っていたわらび餅には、蕨粉なんて入っていないのと同じだと思います。

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↑これは、葛饅頭ではないです。上生菓子になります。

◆葛饅頭
練った葛を茹でて、一口大に分け、中に餡を入れ茶巾絞りのように丸め、冷水で冷やした和菓子。

◆水羊羹
小豆を主体とした餡を寒天で固めた和菓子。
寒天の添加量が少ないので柔らかい。

◆水饅頭
(イナゲル)露草という水饅頭の素を使ったもの。露草は、澱粉、葛粉、ブドウ糖、寒天、増粘多糖類、乳化剤が原料。葛粉は、高価なのでこういう素を使って作るのだと思う。

そういえば「風船羊羹」というのもありましたね。
ゴム風船の中に羊羹が入っていて、爪楊枝でつくと風船が割れて羊羹が飛び出すやつ。駄菓子屋さんで売っていた種類のものですね。

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↑くず、白こしあん

以上クズマンジュウに関する雑談でした。

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星空 [和菓子]

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確実に梅雨明けしたと思う。
蝉が勢いよく鳴いている。
気象庁の発表より、蝉の本能を信じます。
蝉は、生命をかけていますからね。
もし読みを間違ったら、子孫を残せない。

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蝉って地上に出る前に地面から顔をだして、地表を覗くらしい。
十日ほど前から蝉が鳴き出した。
最初は、弱々しい鳴き方だった。
よく聞くと「ミンミンミン、ジージー(よっと早かった)」と泣いていた。
いまは、勢いよく鳴いています。

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台風の影響もあるのでしょう。
恐ろしく蒸し暑い。
空気を絞ると水滴になりそう。
京都駅や繁華街を歩くと空気がじっとりしている。しかも体臭と汗臭さ、ワキガの匂いがしてたまらない。マスクをしたいけど暑いのでできません。
ミストをするよりファブリーズを噴霧した方がいいかも。

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晴れたらよっとはカラッとしてくれるかな?
そういえば星空を見ていないな。
空気のいい、高地に行って寝転がって星空を見ていたいな。
露天風呂に入りながらなんてのもいいかも。
そういうのをやってみたい。
でも露天風呂って最初の数分はいいけど、すぐに出たくなる・・・悲しいな。
夜も9時を回ると眠くなるし・・・。

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↑千本玉寿軒「天の川」

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↑くず、黒こしあん

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松風 [和菓子]

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↑亀屋陸奥「松風」

由来をお店のHPより転記させてもらいます。
元亀元年(西暦1570年)に始まり、11年間続いた織田信長と石山本願寺(現在の大阪城の地) の合戦のさなか、当家三代目大塚治右衛門春近が創製した品が兵糧の代わりとなり、 信長と和睦の後に顕如上人が

「わすれては波のおとかとおもうなり まくらにちかき庭の松風」

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↑ここの松風は、切ってあります。これは楽かも。

と、京都六条下間(しもつま)邸にて詠まれた歌から銘を賜り、 これが「松風」のはじまりだと伝わっています。 以来、石山籠城ゆかりの「松風」は、門徒さんにとっては本山へ 詣ったという証のようなものでした。歴史に抱かれるように生まれ、多くの人々に よって育まれた素朴な味と姿は、亀屋陸奥の代表銘菓として幾百年の時代を超えて 今も多くの人々に愛されております。

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↑松屋常盤「紫野味噌松風」、私はこのパッケージが好きです。シンプルだけど品格がある。

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↑松屋常盤の松風は、切ってない。

もう一種類「松風」がある。
松屋常盤「紫野味噌松風」がある。
こちらの方は、創業が承応年間(1652〜55)だから先の亀屋陸奥に比べると新しい創業になります。このあたりがいかにも京都らしい。

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↑厚みもある

松屋常盤「紫野味噌松風」の「松風」という名称は、謡曲の「松風」に由来するそうです。
「浦寂し、鳴るは松風のみ」という一節を、裏に焼き色が付かないので寂しいということをかけた、いわば言葉遊びなのである。
私は、こちらの方が味的に好きかも。

京都でもう一軒古い御菓子の店がある。
川端道喜(かわばたどうき)です。
創業が文亀3年(1503)、亀屋陸奥より67年古い。川端道喜は、粽で有名。現在も手に入ります。
いずれも、現在でも購入することができるのがすごいと思いませんか。

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にぎわい [和菓子]

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↑祇園祭といえばヒオウギの花ですね。

そういえば、今日は祇園祭の宵山。
人が多いのがつらいので近づかないようにしております。
最近の人間は、自分の行く方向をしっかり見ないで歩いていますね。
どこか気持ちがボーッとしている。
そういう人がキャスター付きのトランクを引っ張っていると怖いですよ。
もちろんスマホを見ながら歩く人も多い。
困ったものです。

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小回りのきく方のカメラが入院した。
入院が二、三週間らしい。
早く戻ってくれるのを待つしかないです。
大きい方のカメラは優秀だけど、大きく重たいのとレンズキャップが邪魔くさいので、持って歩くのがいやなんですよ。
暫くの辛抱です。

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↑亀屋良長「にぎわい」

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↑錦玉羹、餅羊羹

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↑後で食べる時に切ったら、小豆がころんと入っていた。紋は八坂神社の紋。この紋がキュウリの切り口に似ているから、祇園祭の期間、京都の人間はキュウリを食べない・・・なんていわれています。私は、氏子と違うので美味しくキュウリをいただいています。にぎわいの雰囲気が出ていい。実際は、こんな優雅ではないですけど。

そういえば、一昨日蝉が鳴いていましたよ。
彼らからすると梅雨が明けたのかも。
どうも今年の気象はおかしい。
京都市内は、雨があまり降っていないように思います。
京都市内の水は琵琶湖からの水があるから水不足にならないだろうけど、目に見えない色々な所で影響があるのかも。

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↑亀屋良長「葛焼」
急に葛焼が食べとうなりました。食べるなら、前の「にぎわい」より、こちらの方が好きです。

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↑黒糖、黒こしあん
最近、お白湯で食べることが多いかな。

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七夕ですね [和菓子]

今日は、七夕ですね。
もっとも、子供が小さい時だけですね。

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昔風にいうと「五節供」となります。
奇数の月と日が特別なパワーを持った日とされていた。
これは、中国の唐時代の暦に基づくもの。
・1月7日→人日(じんじつ)
・3月3日→上巳(じょうし)
・5月5日→端午(たんご)
・7月7日→七夕(たなばた)
・9月9日→重陽(ちょうよう)

なんで1月だけが1日と違うねん!といいそうになりますね。「元旦は忙しいさかいやりませんねん」ということなのか?
どうもすっきりしませんね。

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↑長久堂「逢瀬」

五節句で、人日と重陽は最近廃れてきています。
他の節供は、ガキがらみで儲けようとします。
こんなんやっていたら、本場中国から「うちの特許やから金払え」と言ってこないかな?
日本のこの種の行事は、輸入の風習が多い。本場で廃れている行事でも日本では後生大事に続けています。
七夕なんかは、織姫が主役で織物や糸に携わる人たちの行事だったのかも。
昔は、大切な仕事でしたからね。彦星(牽牛)はどういう役割なんだろう?牛使い?牧童?織子さんと牧童の恋なのかな?
天の川の西岸(織姫)と東岸(彦星)、天の川を挿んでの恋。遠距離ですね。
この彦星の牽牛を私は天牛と読んでしまう・・・学生時代、天牛書店によく行った影響かな。
彦星さんが牧場主の娘と仲良くなって・・・なんて物語が頭の中で展開してしまう。

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↑葛製、煉切あん

この二星、年に一度、天帝の命を受けたカササギの翼に乗って織姫さんが逢いに行くらしい。カササギは、瞬間移動できるのかも。距離が16光年もあるのです。スタートレックのエンタープライズ(NCC-1701)の巡航速度ワープ6で移動しても16日もかかります。カササギ号はすごい!いっそスターゲートを設置すればいいのかも。
なんか訳の分からない話になりました。
で、二星は逢うて何をしやはるのかな??

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↑千本玉寿軒「天の川」

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七夕の歌で「♪五色のたぁ〜んざく♪」の短冊は、これもまた中国の陰陽五行説からきているのです。「木=青・火=赤・土=黄・金=白・水=黒」なんです。本当は願いと色と連動した方がいいのかも。幼稚園児にそこまで考えさせるのは無理やね。
短冊の他にいろいろな飾りを昔はつけていた。

●吹き流し/織姫の織り糸を表しており、五色を用いて魔除けの意味もあります。紙風船かくす玉に五色の紙テープを適当な長さに切って貼りつけます。

●網飾り/魚を捕る網を表しています。豊年豊作大漁の願いを込めて飾ります。

●折鶴(千羽鶴)/長寿を願い、長寿のシンボルである鶴を折り紙で折ります。

●神衣(かみこ)/紙の人形(着物)を飾ると、裁縫が上達し、着るものに困らなくなるといわれています。災いを人形に移すという意味もあります。藁で作ったりしてはいけません。釘を刺してもいけません。

●財布(巾着)/金運上昇を願い、折り紙で折ったり、本物の財布を下げたりします。中には現金がいっぱい。カードは不可です。

●リンゴ/アダムとイヴが食べた知恵の樹の実を象徴したもの。

●綿/雪を模したもの。

●キャンディケイン/杖の形をした飴。

●くずかご/ものを粗末にしないという意味で、七夕飾りを作る時に出た紙くずを、折り紙のかごに入れてつるします。もちろん分別はしましょう!

※すいません。なんか他の祭と混じってしまっています。

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↑くず焼き

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四葩 [和菓子]

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やっと梅雨入りになりました。
京都市内、すごい湿度です。
とうとうクーラーのスイッチをオンにしてしまいました。

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智積院の境内を歩いていると紫陽花が元気よく咲いています。
この湿度には紫陽花がよく似合う。
晴天で乾燥した時は、元気がないように見えるから不思議。

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タイトルの四葩(よひら)は、紫陽花の異名です。
確かに額紫陽花を見ていると中心の花を飾る額縁のような部分が生菓子のような形に見えます。
私は、このような抽象的な生菓子の意匠として好きかも。
名前とか抽象的な生菓子が京都の生菓子の特徴かも。
見る人の想像力や教養を刺激してくれるのがいいですね。

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最近のカラフルな「インスタ映え」もいいけど、地味だけど想像力を刺激してくれる抽象的な表現がいいと思う。
見る人の知性や教養を試される面白さ。
もちろん、わからない表現もある。
その時は、売り場の方に教えてもらう楽しみもある。
わからないものは「わかりません」、知らないものは「知りません」と素直に言えるのも大切なことかも。

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ガクアジサイの花言葉は「謙虚」
ホンアジサイは「移り気」「浮気」「高慢」というネガティブな花言葉を持つのに対して、ガクアジサイの花言葉は「謙虚」となっています。これは、ホンアジサイよりもガクアジサイの方が、装飾花の数が少なく、その姿が謙虚に見えることにちなんでいるとされています。
人間は、高齢になると「謙虚」が少なくなる。視野も狭くなる。耳が遠くなり声高になる。気をつけないといけません。でないと老害といわれます。

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↑亀屋良長「四葩」

ところでアジサイの飾りの額ってどういう意味があるのかな?
名画も額縁がなければしまらないのかも。
でも額縁の方が目立つというのもねぇ。

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↑外郎、白こしあん

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 [和菓子]

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私は、自然の蛍をあまり観たことがない。
京都市内では、哲学の道や鴨川の上流で観られるらしい。
でも小さい時、夜に(昼間は居てもわからない)わざわざ哲学の道に行くなんて考えられなかった。
今でも夜になると外出が億劫になる。

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↑千本玉寿軒「沢辺の蛍」

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↑くず、白こしあん

一時期、お寺やホテルで蛍を放していた。
あれは、ちょっと可哀想だと思っていたな。
昨晩、蛍について京女と話した。
彼女も同じような状況。
京都市内で生まれ育つとそんなものかも。

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だから「ほーほー ほたるこい♪」と歌ったことはあるけど、実際には蛍狩りなんてやったことはない。
そういえば「窓の雪」なんかもあまり経験がない。
人魂も観たことない。オーブはあるけど。

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↑本家玉壽軒「初蛍」

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↑きんとん、粒あん

京女に「もしゴキブリやクモ、百足が光ったら可愛いと思うか?」と聞いた。
「全部ダメ!」とのこと。
私は、クモぐらいなら許してもいいと思う。壁でピカピカ光ったら可愛いと思うけどな。ゴキブリが鈴虫のように鳴いたらどうやろ・・・だめか。

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五色 [和菓子]

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↑末富「五色薯蕷(上用)饅頭」

先週、あるお寺の開眼法要に参加しました。
これは、その時いただいた薯蕷饅頭。
最近、こういう上用饅頭を見るのが珍しいので写真を撮りました。
昔は、これぐらいのものは、結婚式やお嫁さんの挨拶回りの時に紅白薯蕷饅頭として必ず配られました。子供の頃、これを食べさされるのが苦手でした。甘いものが苦手な子供だったのです。子供にとって巨大なおまんは怖かった。
蓬莢山という大きなおまんに小さなおまんがたくさん入っているものもよくありました。それとか巨大な鶴と亀の羊羹。怖かったなぁ・・・。

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↑仏教で五色というとこういう色です。この色では、薯蕷饅頭の色にはちょっとなれない。

この五色薯蕷(上用)饅頭は、最高に位の高いものだと思います。
昔、宮中あたらいで使われたものではないでしょうか。

開眼法要なので、仏教の五色の旗がありますね。
その五色に因んだものなのかな?
五色(ごしき)は、仏教において如来の精神や智慧を5つの色で表す。青・黄・赤・白・黒が基本となる五色だが、青の代用に緑、黒の代用に樺色や紫を使うことがある。
なんて思ったりしました。

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↑きれいでしょ。

本件とあまり関係ないけど、如来と菩薩の違いをメモしておきます。皆さん知らない人が多いですね。普通の学校では教えてくれませんよね。

如来 (にょらい)とは、仏教において、真理(如)に随って来た、真如より現れ出た者、すなわち仏陀のこと。
菩薩は、仏の次の位のもの。みずから菩提(ぼだい)を求める一方、衆生(しゅじょう)を導き、仏道を成就させようとする行者(ぎょうじゃ)。

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↑こし餡

菩薩が行者として修行や衆生を救い、やがて「さとり」の境地をひらき、如来となる。でも「さとり」といっても全部で52あるそうです。一番の上位の「さとり」が「無上覚(むじょうかく)」というそうです。
そんな人、われわれのご近所にそうそういてはりません。お寺にもね。

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↑つぶ餡

人間が死んだだけでは「仏」になれないようです。仏教は厳しいですね。
「それでは困る」という吾人は、他宗教をお勧めします。
神道ならどうやろ?神道でも下手したら鬼になったりするしなぁ・・・。
近々死ぬ予定の人、ちょっと焦ってください。
死んでから、お金で戒名や法要をしても、如来になれないようですよ。

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