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「水無月」というお菓子は近くに売っていますか? [社寺・和菓子]

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↑ここは、実家の近くの熊野神社

もう先月になってしもたけど、月末は水無月というお菓子を食べる。
これが他府県に行くとないのが京都人にとってはショックなんですよ。
関西、特に京都の和菓子屋さんなら普通にある。
京都人はそれが当たり前だと思っているのです。

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↑熊野神社の茅の輪は、かわいいサイズ

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この「水無月」というお菓子は、チャンと意味がある。
まず、三角の形にある種のエネルギーがあるといわれております。
そしてその三角の上に小豆をのせる。
小豆は、悪霊、悪魔ばらしという意味があります。
節分の時に豆撒きをするのは、そういう意味ありをもつものなんです。
昔の人は小さな種から命が生まれることが不思議だったに違いない。
特に黒い豆は、その極みだとおおったのかも。
それを小豆の形にもパワーを感じたようです。

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昔は、暑気からくる伝染病も多かったに違いない。
この梅雨の時期に、宮中人が、氷室(冬場に氷を山奥の洞窟等に保存しておいた)から取り出しアマチャヅルの樹液を煮詰めた、甘味をかけて氷を食べていた。
いつも時代にも庶民はセレブのマネをしたのが水無月というお菓子だったのだと思います。

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↑塩芳軒「水無月」これはちょっと上等

昔は、疫病とか凶事を恐れ、厄除けを頻繁にしていたのでしょうね。
いまの世の中も不安がいっぱい。
だから並んでまで水無月を購入して食べるのかな・・・・。

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↑音羽屋「水無月」外郎、小豆、これは庶民派

いまは、ほんとに不安な時代になりましたね。
しっかり厄払いをするのもいいことかも。
ただし、意味をしっかり理解して、真剣に取り組む方がいい。
遊び半分、観光半分で神様事をしない方がいいと思います。

※いま、思い出した。地方で水無月が売ってないのは、京都の菓子組合が「水無月」を登録商標としているそうなんです。だから勝手に作れないらしい。それならちょっと心が小さいな。

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コメント 12

BPノスタルジックカーショー

おはようございます。

そうですね・・・・こちらには無いですね!!
小豆の詰まりようでお値段が変わるのでしょうか?
by BPノスタルジックカーショー (2012-07-02 06:35) 

京男

>BPノスタルジックカーショーさん、おはようございます。
お餅屋さんと和菓子屋さんの差なんですよ。
お店のブランドと技の差でしょうね。倍近く値段が違います。
by 京男 (2012-07-02 07:53) 

keiko

おはようございます。
……反省。
by keiko (2012-07-02 08:37) 

guran

あぁ・・・
厄払いしてきます^^;
by guran (2012-07-02 13:30) 

すー

こんにちは

今日の暑さは堪えます。昨日との温度差が7℃以上・・・

京男さん、お疲れが出ませんように・・・
by すー (2012-07-02 16:06) 

京男

>keikoさん、こんばんは。
みなさんそうですから、大丈夫。(笑)
by 京男 (2012-07-02 21:26) 

京男

>guranさん、こんばんは。
そうですね。厄払いですよね。その後、大丈夫なんですか?
by 京男 (2012-07-02 21:27) 

京男

>すーさん、こんばんは。
今日は、朝一番から夕方まで病院でした。
なんだかぐったりですよ。
by 京男 (2012-07-02 21:28) 

ミモザ

ご無沙汰でした。また束の間PCが繋がりました。
でも後しばらくだからいいんです。次はノートPCにしますから(^.^)
水無月は食べましたよ。6月に入ると頭には水無月しかなくて(笑)
今年はちょっと小マシなのを頂きました。
京都にしかないのは登録商標のせいでしたか。
そうですよね。もっと大きな気持ちで全国普及させて欲しいな。
by ミモザ (2012-07-02 21:56) 

京男

>ミモザさん、おはようございます。
登録商標にしたい気持ちはあかるのですが、全国的に広がらないのは寂しいですよね。
京都人は他府県にないと寂しい気持ちになりますね。
たぬきうどんもそうだ。あれは登録商標じゃないと思うけど。
by 京男 (2012-07-03 05:21) 

亀男

6月は水無月のお菓子ですね。

昔から殆ど京都地方だけで売られて、近県でも売られてないです。

これは 昔京都には帝がおられ、夏に暑気払いの為に「氷室」から氷を持ち出し 食べておられた事に起因します。

三角は氷室の氷を意味し、小豆は厄除けの意味があります。

その為、他県ではそのような慣習がなく普及しなかった物と思われます。

登録商標は数年前にされたと思われます。

これは 和菓子とは全く関係のない他県の業者が登録商標しようとしたことで

登録商標されてしまうと、京都の和菓子業界がその名前を使用できなくなるという矛盾を防ぐために登録されました。

決して小さな気持ちでされたのではないと思います。

京都で「水無月」が食べられなくなったら嫌ですものね!(^^)


by 亀男 (2013-06-27 21:14) 

京男

>亀男さん、こんばんは。
京都の人間は、水無月がどこの地方でもあると思っていますよね。
ないのがとても不思議な気持になります。
昔は、いまと違って6月の末限定にあったように思います。
小さい時は憧れだった。登録商標のせいで拡がらなかったのはちょっと残念。でも恵方巻きみたいになるのも恥ずかしいかも。
by 京男 (2013-06-27 21:24) 

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