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杖のカーボン化? [モノ]

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↑いつもの病院のギブス室で打合せ。入ったのは初めてなんです。いつもは隣の部屋なんです。こうやって自分の手を見ていると血の気が全然ないなぁ。

一昨日、ロフストランドクラッチ杖をオーダーしてきた。
やっとカーボンファイバー(炭素繊維)で作ってくれるところとコンタクトできました。
カーボンファイバーは、いま流行の素材です。
チタンやアルミニウムより軽く、鉄より10倍ぐらい強度をもっています。
200度ぐらいの耐熱性があります。まあ、そんな熱い場所に杖をついて行かないと思います。多分。
ただ加工する時、型や高度な技術力が必要なんだそうです。
もう具体的にかなりの分野で使われ初めていますね。
欠点は、色が付けられないことかも。

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↑今回、石突きは小さくします。いまのは重い。

まあ、コストがかかるものですから、具体的にサンプル品を見せてもらいました。
確かに軽い!
私のように結構距離を歩く人間は、1グラムでも軽い方がいいと最近体感しています。
でないと手に負担がかかります。
昨年は、重さで指がバネ指になりましたからね。

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↑無駄なものがないでしょ。力強い印象を受けました。完成したら写真をしっかり撮りますね。

このロフストランドクラッチ杖は、手を延長した感じが強いんです。
後ろから人に蹴られたりすると、前進に電気が走るほどビクッとします。
石突きのところまで神経が延長している感じがしています。
だからできるだけ繊細な動きが拾える方がいいのです。
こんなこと体験してみないとわかりませんよね。

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↑トップの金属パーツがアルミなのがちょっと寂しい。チタンの削りだしにして欲しかったなぁ。

このカーボンファイバー製の杖は、力強さがとてもあります。
安心感がいまの杖よりある。
オーダーなので長さを調節する機構がないのです。
余分なパーツが付いていない。
一本の材料で作ってある安心感。
ネジで緩んだりしない安心感かな。

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↑カーボンとチタンで作ってあるナイフの刃先。真ん中の層になっているのがわかりますか?カーボン繊維を重ねてあるのです。

いろいろ、私の希望もありましたので、お伝えしました。
カーボンとチタンを接着する技法はできないのか聞いて見たけど、わからない様子だった。
そうだろうなぁ・・・。

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↑チタンだけでは、ものは切れません。だからタングステンカーバイドの粉を焼き付けてあるのです。それで刃先がノコギリ状になっているのです。これなら錆びる心配はありません。

カーボンとチタンの接着は、きっと「メタルロック」のような接着剤でくっつけるのかも。Amazonあたりで検索するとでてきます。出て来ても、殆どの人は必要ないだろうけど。(笑)
戦闘ヘリ(例えばAH-64)のメインローターは、金属とカーボンの複合材でできているそうです。強さと軽さが実現するそうです。
接着材で接着していたら笑いますね。このナイフも接着剤で止めてあると思う。

今日は硬派な感じの記事ですね。京都や和菓子との接点がまったくないし。
すんません。業務日誌だと思ってくださいませ。
なにはともあれ、来月第1週ぐらいにはできあがってくるでしょう。
石突きも大きさを測ってもらったので、カバーを調達できます。

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村 肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2013/01/26
  • メディア: 単行本


↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをします。詳しい説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

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※「京男雑記帳1」へは、この文字列をクリックすると移動します

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タグ:京都 モノ
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コメント 12

keiko

おはようございます。
すごい!すごすぎる!!
感心するしかないですね!(^o^)
by keiko (2013-05-18 04:56) 

すー

おはようございます

そのこだわりはすごいですね。
by すー (2013-05-18 05:05) 

京男

>keikoさん、おはようございます。
京都と全然関係ないですよね。(笑)
すみません。京都の伝統的な技術でもないし。
しかも「雅」でもない。「用の美」かもしれませんけど。
by 京男 (2013-05-18 07:52) 

京男

>すーさん、おはようございます。
こだわらないと仕事にならないのですよ。
不思議でしょ。形にしたくなるのです。予算があればもっととんでもないことをするでしょうね。(笑)クールジャパンを目指しているのかもしれません。日本の技術は素晴しい。
by 京男 (2013-05-18 07:56) 

guran

おはようございます!
カーボンとチタンでの杖が出来たら最強ですね^^
昔やっていたウインドサーフィンのボードにもカーボンが巻かれていたし、マストはカーボン製でした。
今日の記事は個人的に興味もあるし、面白かったです。
by guran (2013-05-18 09:31) 

ソニックマイヅル

おはようございます。刃の切れ味がすごそうですね。^^;
by ソニックマイヅル (2013-05-18 09:35) 

pomme

おはようございます。
カーボンファイバー!名前しか聞いた事が
有りませんでしたが、鉄より強度があるのですか!
この杖で、もっと楽に歩けると思うと嬉しいですね。
歩行等に不自由のある方には素材や形態の
進歩はどれだけ嬉しい事でしょう。
普段、知る事の無かった情報でした。

by pomme (2013-05-18 10:23) 

京男

>guranさん、おはようございます。
炭素関係は面白いですね。2010年のノーベル物理学賞は、炭素素材グラフェンの分離に成功というやつですから。それの具体的応用技術が出て来そうですね。炭素というありふれたモノがとんでもないものに発展していく。
20歳代後半にロードレーサーに乗っていました。勿論趣味ですけそ。その時は、超々ジュラルミン(A7075)でした。総重量が7キロちょっとでした。いまの規準でも軽い!いまなら、カーボンでしょうね。
by 京男 (2013-05-18 10:35) 

京男

> ソニックマイヅルさん、おはようございます。
ステーキを食べる時に便利ですよ。(笑)
ただ研ぎ直せない。
by 京男 (2013-05-18 10:36) 

京男

>pommeさん、おはようございます。
訳のわからない記事ですみません。ここ数年炭素が気になっているのですよ。人間を構成する要素は炭素です。アミノ酸も、糖も、脂肪も、全て炭素です。そう考えると不思議な原子です。ナノテクも炭素が中心です。C60やCMCも炭素ですから。
こういう技術で困っている人たちが楽になるのならいいです。日本の技術者さんたちの出番は多いでしょうね。それが日本の生き残る道かも。お金を印刷して国債を移動させるだけで、儲けようとするのは時代遅れだと思いますね。
by 京男 (2013-05-18 10:49) 

pomme

びっくりしました。
ほとんどのモノが炭素なんですね。
ダイアモンドは炭素だと化学の先生が
仰っていましたが、もっとあるんですね。
興味深いお話で、為になりますよ。

パンやお菓子も化学ですよね。
by pomme (2013-05-18 22:07) 

京男

>pommeさん、おはようございます。
化学では、炭素原子というのはさけて通れない要素ですね。
パン、特に洋菓子は化学反応ですね。分量をきっちりと量らないと形にならない時がありますね。炭素が関係していないパンやお菓子はあるのかな・・・。
by 京男 (2013-05-19 06:45) 

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