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盂蘭盆ねぇ [風景]

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もうそろそろ母親が亡くなり一年になってきました。
さて、当家ではどうするか考えておりました。
もう決定し、実行を待つだけの段階ですけどね。
下記のような会話も頭に浮かびました。
盂蘭盆の由来です。
意外としられていないことです。
知られるとおっさん(和尚さん)たちの営業上困ることになるかも。
だからあまり知られていないのかな。
ちょっと脚色しているけど、読んでみてください。

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お盆は、木蓮尊者とその母親の話から始まっている。
木蓮尊者は、釈尊の弟子たちの中で大変神通力があった人らしい。
その神通力で母親を思うと、母親が火炎地獄に落ちているのを霊視した。
母親は、火炎地獄で逆さずりになり、お水を欲しがっているらしい。木蓮尊者がお水を与えようとしても、与えられないのです。
木蓮尊者は、困って釈尊に相談しやはった。
木蓮曰く「恥ずかしながら、私の母親は、地獄に落ちてしまっています。水を欲しがって苦しんでいるのです。でも私が水を与えようとしても与えられないのです。どうしたらいいのでしょう?」と質問した。
釈尊曰く「あんたさんのお母さんは、社会的に地位もあり、裕福だったにもかかわらず困っている人を助けなかった。だから地獄に落ちたのよ。地獄に落ちたことは自業自得となる」
木蓮曰く「確かにそうでした。でも私がこうやって肉体を得ているのは母親のお陰なんです。なんとかできませんか?」
釈尊曰く「できない。彼女が自分で切り開く意外に方法はない。彼女の邪魔をしたらあかん」
木蓮曰く「肉体を与えられたきっかけを作ったのは母親なんです。だから魂も繋がっているのと違いますか?」
釈尊曰く「必ずしもそうではない」
木蓮曰く「えぇぇ〜!でも肉体を与えたもらった恩義があるからなんとかしてやりたいんです」
釈尊曰く「お母さんは、ちょっとM傾向にあるんや。趣味でやったはる。それを邪魔するのは肉体の親子でもあかんのと違う?」
木蓮曰く「でも、水ぐらいちょっとやりたいです」
釈尊曰く「ならこうしなさい。一年の内、3日間ぐらい、母親がやらなかった恵まれない人へ布施や奉仕をしなさい。そういう姿を母親に見せてやること。それが母親の魂に自覚を促し、自らその地獄の状況から抜け出せることになる。わかった」
木蓮曰く「なるほど。わかりました」

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これが盂蘭盆のはじまりなんです。
先祖供養というのも同じような意味合いになります。
供養とは、儀式や供え物、おっさんを呼んで仏壇に向かってお経を唱えて貰う必要はないのです。
残された人間が「日々健康で※明るく笑いのある毎日を過ごすこと」が先祖供養だと思います。
おっさん(和尚さん)に頼ってはいけないです。形じゃないのです。
※肉体の健康というのは、先祖を大切にすることに繋がる。なぜなら先祖は自分の身体の中にいるからなんです。ゲノムつまり遺伝子の中に全先祖がいる。居ないなんていう人は居ない筈。
あなた方のお子さんやお孫さんは、もっと最新鋭ですよ。
あなたがた夫婦も子供のゲノムに入っている。
孫ならもっとです。
孫・子を拝む必要があるのかも。
孫・子がいない、結婚していない人。安心してください。魂は、連続しませんからね。魂と肉体は、別だと思いますね。

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清水寺で盂蘭盆法話が行われます。
森管長が、清水寺には檀家がありません。お墓もありません。お盆の時期にみなさんの家に行き、仏壇に向かってお経さんも唱えません。
大西良慶和尚が100年前に、「うらぼん法話」を始められたのは、本来の盂蘭盆(うらぼん)のやり方をしたかったからなんです。仏壇にお経を唱えるかわりに、早朝、みなさんにわかりやすく法話をお聞かせすることで、生き仏さんであるあなた方に、生きるための法をあたえることが大切と考えられたからなんです」というような意味合いのお話しをされていました。
それは、本来の釈尊の考えなんだと思います。

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解釈が間違っていたらすんません。
この考え方で一周忌を実施する予定なんです。
子供や、まだいないけど孫・曾孫たち、この解約でいいですから、これを読んで各々のやり方で実行したらいいよ。
「各々が明るく、健康的で、自分が生まれてきた目的を知り、達成すること」それだけで十分供養になりますからね。悟ってもいないおっさんの営業でおっしゃることなど聞く必要なし。もちろん戒名や儀式も必要なし。お香の代わりにサンタマリアノヴェーラのパチューリをお願い。ハバナ産の葉巻「コイーバ」の煙でもいいけど。線香なら松栄堂「正覚」。松栄堂の店頭で香りを聞きたいとかなんとか言って、ちょっとだけもらってきたらそれでいい。
向こうに行ってからでもそこまでこだわるということは大したレベルに行ってないか・・・

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タグ:風景 京都
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コメント 8

すー

おはようございます

一年が本当に早いですね。
>清水寺で盂蘭盆法話が行われます。
もうそんな時期なんですね。
by すー (2015-07-29 04:36) 

京男

>すーさん、おはようございます。
もう一年です。
昨年の今頃は大変でした。
二日間寝ずの番をして、早朝タクシーを呼んで清水寺に行きました。
法話が終わってから家に帰り、着替えて葬式でしたからね。
by 京男 (2015-07-29 04:47) 

keiko

おはようございます。
もう1周忌ですか。はやいですね。
お盆の由来なんて考えたこともなかったですね。
なるほどですね。
お盆は仕事でお墓参りに帰れませんから早めに行っておきます。
by keiko (2015-07-29 08:24) 

ソニックマイヅル

おはようございます。もうお盆の季節になりつつありますね。本当に一年は早いなと思います。^^;
by ソニックマイヅル (2015-07-29 09:23) 

テリー

盂蘭盆の話、面白かったです。
私の経験からも、母親が、なくなるというのは、父親以上に、ショックですね。
by テリー (2015-07-29 10:05) 

京男

>keikoさん、こんばんは。
昨年のいまごろは大変でした。
お盆の由来は、本日の私の記事通りです。お釈迦さんがそう言っていたのです。みな知らずに坊主の営業に乗っています。無意気なことなんですよ。keikoさん、楽しく元気に生きることが供養になります。しっかり顔晴りましょうね。
by 京男 (2015-07-29 20:23) 

京男

>ソニックマイヅルさん、こんばんは。
暑さも今がピーク、暑い暑いと言っている間に秋の彼岸になりますよ。
by 京男 (2015-07-29 20:25) 

京男

>テリーさん、こんばんは。
盂蘭盆の話は、これが一番真実だと思います。
坊主が営業でやるお盆は嘘です。
母に父も私の中にゲノムとして存在します。子供には、我々夫婦がいます。だから子供が楽しく、イキイキ笑って暮らしてくれれば、我々は嬉しい。そう考えたらいいのです。シンプルです。
by 京男 (2015-07-29 20:30) 

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