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こだわらない [社寺]

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ここは、東寺(教王護国寺)。
一昨日鍼灸治療の日で岡田先生の所に行く日でした。
市バスに乗り「東寺東門前」で降りる。
写真のパネルが気になった。
タイトル部分を必死に読んだ。
「衆生(しゅじょう)の解脱(げだつ)せずるは ただ名利(みょうり)を貪(むさぼ)るによる」
こういうのがテーマになります。

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鍼灸治療の予約時間まで20分ぐらいあったので、ちょっとだけ東寺境内に入る。
境内を歩きながら、テーマを咀嚼する。
「場」というのは必要です。
京都駅構内を歩いても、私のレベルだからかもしれないが、咀嚼できないのです。
昔、空海さんが歩いたかもしれない「場」で咀嚼することはいいのかもしれない。
「時」を越えて、空海さんと繋がる可能性がある。

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我々人間は、悲しい生き物かもしれない。
空海さんでも、食べ物を食べたり、自分の名前、地位が必要。
でないと社会に受け入れられない。
欲を完全に捨てきることはできない。
此岸とは、そのような世界なのです。
どんな偉大な人でも、食べ物・・・つまり他の生命・・・を糧としなければ生きて行けない。名(社会的地位、名声)や利(お金)が無いと、他者に自分の考えを伝えられない。
この名利というやつ、それにこだわると思考が固まってしまうようだ。
視点が固定してしまう。
絵を描いていて、一つの視点で描くといい絵は描けない。
時には、後ろにさがって全体を見たり、うんと近づいて細部を見た入り、描いた絵の向こう側も見えないといい絵は描けないのです。

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↑いつもの贔屓君の絵馬

考え方もそう。
こだわりすぎると、単に頑固を張るだけになる。
自在に発想することが大切。
そうそう「頑張る」という字を「顔晴る」という字に置き換えて使っています。
「間違っていますよ」と言われる時があります。
「頑張る」=頑固を張る
より
「顔晴る」=ニコニコ笑顔でいる方が、運が良くなりそうだと思いませんか?
漢字って面白いです。

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↑仏教で四つ葉のクローバーなんてあるのかなぁ・・・

いま、漢方内科で処方してもらっている漢方薬の名前が「清暑益気湯」といいます。
いかにも、今ぐらいの季節に飲むと効きそうな漢字でしょ。
イメージだけでもう効いた気持になる。
人間は、気持の問題なのかも。

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「名利を貪る」つまり我執にとらわれないようにしたいものです。
また、絵馬のように「愛情」「健康」「勝運」「長寿」なんてことにもこだわりすぎないことがいいのかも。

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この大空のように心の状態を持って、日々を生きたいものです。
この風景をそう観ました。

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タグ:京都 社寺
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コメント 2

常盤万作

京男様おはようございます。

暑い時に申し訳ありませんが、東寺の看板を門の中へ移動させて下さい。

坊さんに良く見える様に、立てかけて下さい。
by 常盤万作 (2016-08-14 08:46) 

京男

>常盤万作さん、おはようございます。
残念ながら、私は、箸より重たいものを持ったことがないのです。
例外的に金塊なら持ちますけど・・・。それも何キロという訳にまいりません。
坊さん達は、きっと修行過程で知っているはずなんですが・・・プロになると忘れるのかな。
by 京男 (2016-08-14 09:32) 

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