稲荷 [風景]
ここは、新日吉神宮のところにある「山口稲荷大明神」
稲荷という存在は、不思議ですね。
お寺の境内にも、神社の境内にもある。
↑山口稲荷大明神、大明神／神号の一。神名の下につけ、明神をさらに尊んでいう称
平安時代の始め、天台宗の開祖・伝教大師最澄は比叡山を開くにあたって、もともとその土地に古くから古くから鎮座する地主神であった、比叡（日枝）の神を丁重にお祀りした。これが現在、滋賀県にある日吉神社の起源となった。
↑馬酔木
神社の場合、祀られている神様が苦手とする分野の御利益を担当するため、お稲荷さんをお祀りした。
お稲荷さんというのは、「稲がなる」「稲なり」→「稲荷」という穀物を司る系統の神さまだと言われている。後に工業・商業・屋敷・芸能・福徳開運ということもできるとなった。
人間は、崇高な思想より、現世的な御利益をもとめるものです。
今のインドで仏教は衰退しましたね。インド人はお釈迦さんのことをしらない人も多い。なぜ？それは、現世利益を説かなかったからと言われています。
人間は、やはり自分の欲望を成就したいのです。
それも現世利益的に。
↑京都国立博物間
きっとお稲荷さんが色んな社寺で見られるのは、そのことなのかもしれません。
「極楽浄土に行ける」というより「商売繁盛・お金がたくさん手に入り、この世で楽しく生きたい」と庶民は願う。
口では、「世のため人の為」というけど、本当は「自分が一番可愛い」というのが本音かも。
そういう衆生の欲望を満足させるために、お稲荷さんの祠はある。
まあ、これは私の独断と偏見の意見。
- 作者: 中村 肇
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2013/01/26
- メディア: 単行本
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京男様おはようございます。
日本の寺社は全て現世利益を説いています。伊勢神宮さえも、交通安全のお守りを売っています。つまり国民の要望に応えています。
お釈迦さんも早く悟りの境地が得られるように、護符を買い求めるかもね?
by 常盤万作 (2017-03-12 07:16)
おはようございます
人間の欲の強さを感じます。
by すー (2017-03-12 08:35)
＞常盤万作さん、おはようございます。
あまり哲学的になった宗教は、廃れます。結局人間は、自分の欲望が実現する神仏を望みます。宇宙と人間の調和なんて説いても、普通の人は見向きもしません。
お釈迦さんは、一応「仏陀」だから「人間というのは、そんなモノだ」と悟っておられるでしょう。人間が真理に目覚めたら、人類は滅ぶかも。（笑）
by 京男 (2017-03-12 12:05)
＞すーさん、こんにちは。
人間は、「欲望とどのように付き合うか」が生きる目的なのかも。それをわからせるために、生老病死があるのかもしれません。なら、逃げずにしっかり自分で感じ、考えた方がいいのかも。
by 京男 (2017-03-12 12:07)