SSブログ

今宮神社、複数の稲荷 [社寺]

またまた今宮神社です。
3回も行くとたくさん写真を撮りますね。
没にするには、ちょっともったいない。

DSC02253.jpg

今宮神社には、紫野稲荷社と地主稲荷社の二箇所あります。
紫野稲荷の祭神が「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」です。この神は、日本全国にある稲荷神社の祭神です。女神さんなのをご存知ですか?以外とご存じない方が多いのです。「うか」が穀物を意味することば。昔は、今もだと思うけど、穀物、特にお米はとても大切なもの。その穀物を神聖化するのは当たり前。
この女神さんは、穀物を集め、上位の神々に供えるのが仕事かな?穀物は今で言う金銭と同じ扱いだから、お金を集める神となったようです。

DSC02254.jpg
↑紫野稲荷社

もう一箇所の地主稲荷社は、祭神が倉稲魂大神と猿田彦大神。
倉稲魂大神(うかのみたまのおおみこと)は、実は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)と同じ神なのです。
なにが違う?
『古事記』では宇迦之御魂神で、『日本書紀』では倉稲魂大神(うかのみたまのおおみこと)という名前なんです。なぜそんなことをしたのかは不明。
別に、宇迦之御魂神を宇迦之御魂命と書く場合もある。

DSC02256.jpg

DSC02258.jpg
↑中にミニ鳥居がある

神々の名前で、「神(かみ)」「命(みこと)」「尊(みこと)」がついています。
どういう使い分けをしているのか?
「神」は、それ以上の上はないから最上級の表現。
「尊」は、神の次に尊いお方。天尊系の人物?
「命」は、天尊系以外の人物。
この「尊」も「命」も読み方が同じですね。
音読すると同じ。紛らわしい。
もっとも漢字がなかった時代を無理矢理漢字にしたりしたから、そんなことになっているのかも。
「天孫系」と「天孫以外」って権力者の意図を感じますね。
『古事記』というのは、国内における神話で、『日本書紀』が海外を意識した神話という違いがあるようなのです。だから同じ神様でも表現が違ったりする。神話の内容も違ったりする。
結論は、「大神」>「神」>「尊」>「命」と考えていいようです。

DSC02259.jpg
↑紫野稲荷社の右隣、祀ってある神様の表示がないのです。

同じ呼び方でも幾通りもありますね。「首相」と「総理」というように。
「命」と「尊」も同じなのかも。

DSC02261.jpg
↑織田稲荷社

DSC02264.jpg

地主(稲荷)社では、倉稲魂大神と猿田彦大神の2柱の神様です。これって前項で述べたことと矛盾する。
猿田彦大神は、天孫以外なんですが・・・。
天孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に表現が出てくるし・・・。これっておかしい。
瓊瓊杵尊をお迎えに来た地上の案内役が猿田彦大神。
なら扱いが違うじゃない。
別に私は学者じゃないから、そこまで拘る必要はないのかも。
しかも神話だしね。

DSC01722.jpg
↑地主稲荷社、稲荷らしい鳥居

次の話題は、織田稲荷社。
この社は、織田信長と関係あるらしい。
天正10年(1582)、家臣・明智光秀が謀反を起こし、信長は亡くなりました。
いわゆる「本能寺の変」ですね。

DSC01726.jpg
↑地主稲荷社

信長と親交があった清玉上人という人が焼け跡から骨灰を拾ったというのです。もちろん信長の遺骨かどうかわからないでしょうね。
信長と家臣のものであろう骨灰を集め阿弥陀寺に埋葬したと話があるのです。

DSC02304.jpg
↑しっかり狐がいてはります。

豊臣秀吉が都市改造計画を実施した時、阿弥陀寺を上京区寺町通今出川上ルに移動した。移転後の阿弥陀寺跡地に、信長を祀る「織田稲荷社」が建立された。
おそらく信長を霊を祀ったのでしょう。
なぜ稲荷なのか?分からない。信長が稲荷顔だったとか・・・。

明治15年(1882)に同じく信長を祀る「建勲神社」の御旅所となります。
後に建勲神社の御旅所が無くなることになり、いまの今宮神社に引っ越ししたそうです。なぜ今宮神社でなく、建勲神社に引っ越さなかったのだろう?
どうも納得できない。
今宮神社に引っ越したのは1987年(昭和62年)に現在地に移築。
そういえば建勲神社って行ったことがないです。
この程度の社ぐらいおけただろうに・・・。

なんか訳のわからない話しを書いてしまいました。
建勲神社のホームページをみると宇迦御霊大神(うかのみたまのおおかみ)、国床立大神(くにとこたちのおおかみ)、猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)がおられたし・・・色んな所にいてはりますね。

自分自身用のメモなのでご容赦ください。

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: 単行本


↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

過去の記事をご覧になりたい方はこちらからどうぞ↓
※「京男雑記帳1」へは、この文字列をクリックすると移動します

Twitter→@kyo_otoko
タグ:社寺 京都
nice!(3)  コメント(2) 
共通テーマ:地域

神馬 [社寺]

DSC01785.jpg

今宮神社の写真がまだ残っております。
ここは、神馬舎。

DSC01788.jpg

DSC02334.jpg

覗くと白い馬像あります。
いわゆる「神馬」なんです。
本当は本物がいいのでしょうが、そうもいきません。

DSC02336.jpg

DSC02338.jpg

この神馬舎は、他の神社と比べ立派な作りです。
覗くとこの馬がロボットで「ようこそお参り」と喋ったらビックリするだろうな。

DSC02271.jpg

これは織姫神社のもの。
二セットあります。
織姫ということで、織る道具なんでしょう。

DSC02279.jpg

灯篭も作り方が凝っています。

DSC02326.jpg

一番すごいのは、樹木ですね。
神社の樹木は神聖な感じがします。
実にどうどうとしている。

DSC02329.jpg

こういう高いと所に神はいるような・・・。

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: 単行本


↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

過去の記事をご覧になりたい方はこちらからどうぞ↓
※「京男雑記帳1」へは、この文字列をクリックすると移動します

Twitter→@kyo_otoko
タグ:京都 社寺
nice!(3)  コメント(2) 
共通テーマ:地域

皿うどん [食]

久しぶりに、皿うどんを食べたくなった。
で、「まつお」に行く。
このお店は、独身時代から食べに来ていた。
もちろん、先代の時です。

DSC01941.jpg

結婚し、子供が増えた時、よく皿うどんを買いに行った。
だんだん、買いに行くのが邪魔くさくなり、家で皿うどんをつくるようになりましたね。基本的に3回ぐらい食べると同じように料理をつくれるのです。
細い中華麺を買い、家で揚げました。そんなに難しい作業でない。
子供たちの好物でした。包子や餃子も皮から作っていた。ピザも生地から作り、ソースもつくった。子供が4人だとそうなりますよ。

DSC01918.jpg

DSC01925.jpg

子供が独立し、今は夫婦だけ。
家で料理をつくるというのもなくなった。
いまでもパスタは家でつくります。外で食べるより美味しいしね。見栄えは・・・ですけど。

DSC01934.jpg

DSC01936.jpg

皿うどんに話しをもどします。
長崎方面に旅行に行ったのは、小学校ぐらいだったかな。
その時、皿うどんやチャンポンをはじめて食べた。
お皿や丼が大きくて食べきれなかった。それだけ憶えている。

DSC06720-a38de .jpg
↑昔の写真、彩りがあったかも。具の問題かな。

この「まつお」は、三十歳台に初めてきたかも。
明太子と御飯などというものを初めて食べたのです。
それとお漬物が好きでした。
今回、久しぶりに食べました。
たまにはいいものです。
お店のレイアウトも以前のままだし・・・。

DSC02455.jpg
↑リンガーハットの皿うどんと餃子セット

このお店の皿うどんは、京風?であっさりとした味が特徴かな。
ちょっと多いぐらい注文しても食べられるのが不思議。

DSC02459.jpg

ちなみに全国チェーンのリンガーハットの皿うどんも食べてみた。
ここは、注文してからすぐに料理が出てくる。
さすがですね。値段も安い。
行列で待たされる、料理で待たされることもない。
メニューも色々あるし・・・。

DSC02464.jpg
↑餃子は付けたしぐらいかな。

比べるとチェーンの方がいいのかも。
もっとも私は、麺類をそんなに食べないし、そうそう行きませんけど。
チャンポンの方は、いまだに食べたことがない。

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: 単行本


↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

過去の記事をご覧になりたい方はこちらからどうぞ↓
※「京男雑記帳1」へは、この文字列をクリックすると移動します

Twitter→@kyo_otoko
タグ:京都
nice!(2)  コメント(2) 
共通テーマ:地域

石と牛王 [社寺]

DSC01656.jpg
↑今宮神社「阿呆賢」

タイトルからすると石焼き焼肉・・・みたいやね。
そうと違います。
今宮神社関係です。

DSC01847.jpg

DSC01657.jpg

阿呆賢(あほかし)さんは、「神占石」(かみうちいし)とも呼ばれ、病弱な者がこの石を軽く撫でてから、自分の体の悪いところを摩れば健康の回復が早まるという。

DSC01660.jpg

DSC01658.jpg

「人間の念い」で石が軽く感じたり、重く感じたりするのを測る石。
暗示の力です。
人間の筋肉は、やれば3倍ぐらいの力ができるのです。火事場のバカ力ってあるじゃないですか。あれがそうです。でも普通の時には、力がそうならない。非常の時だけ。京男でも自分の脚で骨盤を蹴破った事件がありました。それをまったく憶えていない。でもエライ事になった。
そんなことがあるのです。
できれば、良い方向で使いたいものです。

DSC01668.jpg

DSC01666.jpg

人間の能力は不思議。
この阿呆賢のように、病気が良くなると思い込んだら、良くなるのです。
いまのコロナ騒動は、人が異常に恐れていますね。マスゴミやドクターのマイナス暗示をもろに受けている。ほとんど精神的なものなんです。
先日、オープントースターで乾燥芋を焼いていて、熱い所に触った。普通なら流水で冷やしたりしますね。あの時、実験をしたのです。熱かったけど気のせいと強く念いました。結果、水ぶくれとか起こらなかった。脳が火傷を進行させるのかも。
もちろん、できない人は止めてくださいね。

DSC02288.jpg
↑「力石」

「力石」
最初、これも阿呆賢と同じかなと思った。
これは、庶民が力試ししたり、筋力を鍛えるための石らしい。
鉄アレイ的なものらしい。

DSC02293.jpg

昔、社寺という公共の場で用意してあったらしい。
神社やお寺の力石の所で訓練していたらしい。
また、神仏の前で力試しの競技をしたらしい。

DSC09153-2.jpg
↑牛王宝印(厄除・無病息災)

疫神社に祀られる疫神は悪疫病災を鎮める神として信仰され、後には牛頭天皇と同一神格とされてきました。ご霊威を込めたお神札は牛王宝印と称され、厄除・無病息災を願う家々に広く祀られていました。元旦の早朝一番、若水を井戸より汲み上げ、歳旦祭の御神前にお供えします。その若水をいただいた墨と当社に伝わる版木(延宝七年)からおこした牛王宝印神札を、1月19日疫神社例祭の祭儀の後授与します。
この牛王宝印は、書を朱印をおしてあるのが面白い。
いかにもご利益がありそうな・・・感じ。

DSC09151.jpg
↑牛王宝印が入っていた封筒

撤下「てっか」と読みます。
「神(仏)に奉られたものがお役目を終えて下げられること、下げられた物のこと」
この場合、「神前に奉じられたもの」ただ書いたものじゃなくて神前で神に立ち会ってもらったというような意味かも。
神仏にお供えしたものを信者に与える「おさがり」というような意味もある。

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: 単行本


↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

過去の記事をご覧になりたい方はこちらからどうぞ↓
※「京男雑記帳1」へは、この文字列をクリックすると移動します

Twitter→@kyo_otoko
タグ:社寺 京都
nice!(3)  コメント(2) 
共通テーマ:地域

あぶり餅・・・昔ながらの包装 [甘味・その他]

本日は、あぶり餅の持ち帰り用の包みです。
持ち帰りをお願いするとこのような包みになる。

1.jpg

本日のものは「かざりや」の持ち帰りです。
「一和」も同じような包みになります。
現実的には、石油製品の手提げ袋にいれてわかしてくれます。
昔は、みなこんな感じだった。

2.jpg

紅白の紙のヒモがすごく懐かしい。大丸とかの包装で使っていたのです。この紅白と緑白でした。
だから各家庭はこうやってヒモとか包装紙を丁寧に保存していた。
当然、紙袋なんてものはなかった。
それでもやっていけた。

3.jpg

4.jpg

この竹皮も懐かしい。ヒモも竹皮。
これなら石油なんて全然関係ない。
肉屋、かしわ屋で使っていた。竹皮は、防腐作用があるのです。魚屋はどうだったかな?
お弁当でおにぎりは、竹皮が普通だった。
いまのプラ製品の使い捨ては、そろそろ止めた方がいいかも。

5.jpg

最後の包みはプラフイルムを使っている。
これは仕方ないかも。
でもね。あぶり餅を持って帰って帰り、温めて食べても美味しくないかも。

6.JPG

「あなむら 名物 くしだんご」これは滋賀県草津にある団子の包装。良い味だしているでしょ。いまでも予約でつくっているらしい・・・。

7.JPG

私が小さい時、食べていた団子は、この形状で白味噌ダレだった。
あったらいいだろうな・・・。

8.JPG

昔ながらの包装、立派な文化遺産ですよね。
末永く続けて欲しい。

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: 単行本


↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

過去の記事をご覧になりたい方はこちらからどうぞ↓
※「京男雑記帳1」へは、この文字列をクリックすると移動します

Twitter→@kyo_otoko
タグ:甘味 京都
nice!(3)  コメント(2) 
共通テーマ:地域

あぶり餅・・・かざりや [甘味・その他]

さて本日は「かざりや」の方です。
現実的に、お店の写真は各お店で「あぶり餅」を食べた写真は食べながら向こう側を撮影したので、写真は入れ替えたのです。

DSC01747.jpg

DSC01755.jpg

今回は、両方ともお店に座敷ではなかった。
外光の方が美味しそうに撮れるしね。

DSC01757.jpg

DSC01759.jpg

両方ともそれらしい店構えが実にいい。
この「かざりや」のお店は屋根の所のお飾りが「鍾馗さん」でなく「おたふくさん」なのがいい。

DSC02368.jpg
↑「おたふく」の屋根飾り

お餅を焼いているおばちゃんとお話ししていて、屋根のお飾りが「おたふくさんがいいですね」というと喜ばれた。

DSC02371.jpg
↑奥から上を見るとありました

鍾馗さんの話は、次のようなものがある。
文化文政期(1804〜30年)の文献の中で、つぎのような話がある。
三条の薬屋が屋根に大きな鬼瓦を取り付けたところ、向かいの家の女房がそれを見て寝込んでしまった。取り外してくれと頼んだが断られ、対抗策として、鬼に勝つ鍾馗さんを瓦屋に作らせて屋根に乗せたところ、女房の病気が全快した。
これが庶民の間で広まっていったそうだ。

DSC02344.jpg

もうひとつは、京の街にはお寺が多い。お寺はその霊力や魔除けの鬼瓦で悪鬼などを跳ね返してしまうので、はね返された鬼が一般の家に入って来てしまう。そこで、コワモテの鍾馗さんを屋根に乗せ、鬼から守っていただこうと、京の街では家の屋根に乗せるのが流行っていったのだそうです。

DSC02345.jpg

「かざりや」の方は、鬼に対し鍾馗さんという武で対抗したのに、それと違って平和というか「和」的な「おたふく」さんの和の力で包み込むという方法で対応している。
お向かいの「一和」と比べ「かざりや」の方が一枚上手なのかも。
そういう風に思えるのですよ。(笑)
そういうとおばちゃんは、置くの屋根にもあると教えてくださった。
言ってみるものですね。

DSC02358.jpg

この「おたふく」の屋根飾りって珍しいですよ。

DSC02363.jpg

あぶり餅の話しでもう一つ。あぶり餅で使われる竹串は今宮神社に奉納された斎串(いぐし)であり、今宮神社で毎年4月の第2日曜に行われるやすらい祭の鬼の持つ花傘の下に入ると御利益があるのをたとえとし、食べることで病気・厄除けの御利益があるとされ、親しまれている。
そんなご利益もあるようですよ。

明日は、お土産の包みについてです。

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: 単行本


↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

過去の記事をご覧になりたい方はこちらからどうぞ↓
※「京男雑記帳1」へは、この文字列をクリックすると移動します

Twitter→@kyo_otoko
タグ:甘味 京都
nice!(3)  コメント(2) 
共通テーマ:地域

あぶり餅・・・一和 [甘味・その他]

今宮神社といえば・・・あぶり餅ですね。
最近は、修学旅行生が食べに来ていたり、行列ができていたりします。
まあ、普通の日にいけば、それほど行列は出来ていないけど、土日祝日は多いかも。

DSC01749.jpg

DSC02347.jpg

お店が向かい同士で2軒あります。
「一和」と「かざりや」の2軒です。
出てくる「あぶり餅」は同じようなものです。

DSC02356.jpg

DSC02375.jpg
↑鍾馗さんが鎮座されている

今回、日が違うのですが両方行ってみました。
この「あぶり餅」、平安時代ぐらいからあるそうなんです。なら日本最古の甘味処ということになるのかも。

DSC01750.jpg

本日の「一和」には、昔からある井戸があったりします。行った時にみせてもらったらいいかも。
2軒あるお店でどうやってお店を決めているのだろう?
車で行くと無料駐車場があるのです。お店の名前が書いてある所にとめると、そちらの店になることが多いかも。
車でいくとどうしてもそうなる。ゆっくり「あぶり餅」を食べて、満足して神社に行かないで帰る人も多いようです。

DSC01763.jpg
↑右の札?が伝票らしい

「一和」と「かざりや」で味はどうか?
今回、比べてみました。
この「あぶり餅」は、指ぐらいの大きさの餅を竹串に刺し、きな粉をまぶし、炭火で焼き、白味噌でつくったタレをつけ、できあがり。シンプルなものなんです。

DSC01766.jpg

違いは白味噌かな?
「一和」が本田味噌本店。
「かざりや」が石野味噌らしいです。
今回食べ比べをして、私は「かざりや」の方が好きかも。

DSC01769.jpg

それから味とは関係ないけど、屋根の鍾馗さんかおたふくさんかの差がある。
このことについては、明日の記事にします。

P1720678-87a50.JPG
↑小さい時の団子はこんな風にして売っていました。これは醤油味だったけど、味は、白味噌味でした。京都人は白味噌が好きなんですよ。

私が小さい時、熊野神社の屋台ができる日があった。その時、みたらし団子の屋台があった。その団子がこのような形状でした。形状がこれで味があぶり餅の白味噌味だった。子供のことですから1本2本とかっていた、それを竹をちぎり取って渡してくれていた。それが忘れられない。「あぶり餅」を食べて、「同じや」と思ったものです。

DSC01780.jpg

本日の「一和」の歴史は、1000年!らしい。
明日の「かざりや」の方は、たった400年らしい。
すごくないですか。

明日は「かざりや」を紹介。

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: 単行本


↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

過去の記事をご覧になりたい方はこちらからどうぞ↓
※「京男雑記帳1」へは、この文字列をクリックすると移動します

Twitter→@kyo_otoko
タグ:甘味 京都
nice!(3)  コメント(2) 
共通テーマ:地域

今宮神社7・・・紫野大将軍社 [社寺]

さて、本来の目的の北の大将軍です。
これを探しに今宮神社にきたのです。
「紫野」とは、京都市北区の南部の地名。

DSC01678.jpg

大将軍神、もともとは平安京を守護するための方位神。
本来神社で祀る神ではなかったと思う。
神道でなく陰陽道で方位の吉凶を司る八将神(はっしょうじん)の一。魔王天王とも呼ばれる大鬼神。仏教での本地は他化自在天。

DSC01684.jpg
↑紫野大将軍社、牛頭天王、八大王子

大将軍は牛頭天王の息子とされ、スサノオと同一視された。(ただし後に、牛頭天王はスサノオと習合した) でないと日本の国産の神様との関連がうまくいかない。神社として認められるために習合したのです。

DSC01855.jpg

大将軍社印.jpg
↑宝船における大将軍社の印

京都では、桓武天皇が平安京遷都の直後、大将軍を祭神とする4つの大将軍神社を四方に置いた。
・東: 左京区岡崎
・西: 上京区紙屋川
・北: 北区大徳寺門前
・南: 所在不明

DSC01856.jpg

ただし、現在の所在は以下のとおり。これらは現在ではスサノオを祭神としている。
・東: 左京区の岡崎神社と、東山区の東三条大将軍神社。
・西: 上京区の大将軍八神社。
・北: 北区の今宮神社摂社疫神社と、西賀茂大将軍神社。
・南: 伏見区の藤森神社境内。
またこれらとは別に、祇園社(八坂神社)も大将軍を祭っている。また、北区には大将軍という地名が残っている。 この地名では「たいしょうぐん」という濁音でない名前になっている。

DSC01741.jpg
↑疫社朱印も手に入れました

不思議なのは、北と南が磐長姫命(いわながひめ)なのが不思議といえば不思議。
それと方位云々といいながら、京の都に対し、東西南北に配置されてないように思います。なにか理由がある?

今宮神社疫社朱印  のコピー.jpg
↑疫社朱印、朱印帳なんて持ってなかったのでペラでもらいました。

方位神としての目的は、疫病対応ですね。
昔の人にとり、病気の原因は、霊的なもの、恨みのエネルギー、憑依などの目に見えないものがだと思われていた。今回の流行った新型コロナだって結局目に見えないもので、それに対し右往左往していただけなのかも。医学だってウイルスという生物なのか生物以外の存在なのがよく分かっていないように見えます。

蘇民将来御札.jpg
↑この御札を家に玄関あたりに貼ると疫病が来た時「この家は蘇民将来さんの子孫なんだ。手を出したらあかのや」と神さんに守ってもらうという御札。家系偽装やね。こんなの外人さんに渡したら、入れ墨にするかも・・・。

蘇民皀莢説明.jpg
↑「蘇民将来子孫也」の説明書

だから疫社で「蘇民将来子孫也」と偽装して疫病を騙す作戦をしたりする。
いろいろやるけど、結局新型コロナを解決できない。人間のつくった神仏では限界があるのかも。

DSC01839.jpg

DSC09101.jpg
↑やすらい人形(ひとがた)

DSC09107.jpg
↑あけると住所氏名を書くようになっています。自分で書くとその人の厄が人形にうつるのでしょう。それを社でお祓いしてもらうのでしょう。成功すると朱がピンクになる・・・はないか。

本来の京都的にいえば、新型コロナ神社をつくって、新型コロナウイルスを神様の仲間入りしてもらい。お参りするというのがいいかも。平安神宮の主祭神を新型コロナ神にして京都市民がこぞってお参りしたらいいのかも。
世界中の善男善女がお参りに押しかけ、京都市は儲かるかも・・・。

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: 単行本


↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

過去の記事をご覧になりたい方はこちらからどうぞ↓
※「京男雑記帳1」へは、この文字列をクリックすると移動します

Twitter→@kyo_otoko
タグ:京都 社寺
nice!(3)  コメント(2) 
共通テーマ:地域

今宮神社6・・・宝船資料補助 [社寺]

DSC02191.jpg

まだ宝船の資料補助が続きます。
最初は、宗像社です。説明は、神社のホームページから引用させていただきます。

DSC02198.jpg
↑宗像社/多紀理姫命(たきりひめのみこと)
     湍津姫命(たぎつひめのみこと)
     市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)

DSC02204.jpg

DSC02206.jpg

元禄7年(1694)頃建立。楼門の東側、東門との間に、多紀理姫命、湍津姫命、市杵島姫命を祀る宗像社がある。
素盞鳴尊の十握剣(とつかのつるぎ)から生まれた宗像三女神です。

宗像社印.jpg
↑宝船で使う宗像社の印

DSC02200.jpg
↑鯰(なまず)の台石
宗像社の社壇の側面の台石に長さ60㎝程の鯰の彫り物がある。この社は俗に「弁天さん」と呼ばれ、鯰は神の使者として彫られたものと云われています。
宗像社の三女神が弁天さんというのが不思議。「弁財天」から「財」を取った状態なのね。(笑)弁財天なら白蛇なんだけど、鯰なんですか・・・。
まあ、かわいいということで許しましょう。

DSC02239.jpg
↑八幡宮/応神天皇、比売大神、神功皇后

八幡社印.jpg
↑宝船で使う八幡宮の印

DSC02240.jpg

八幡宮ですが、八社の中にもあります。その社は、小さいので祭神を誉田別命(ほんだわけのみこと)としておきました。
大きい項目の八幡宮は、祭神を応神天皇、比売大神、神功皇后としました。
よく分からないのです・・・。

DSC02248.jpg
↑日吉社/大山咋神、大物主神

日吉社印.jpg
↑宝船で使う日吉社の印

DSC02251.jpg

日吉社といえば、滋賀県大津市にある日吉大社(ひよしたいしゃ)です。
神のお使いが神猿(まさる)なんです。
そういえば、近所の新日吉神宮があるな。

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: 単行本


↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

過去の記事をご覧になりたい方はこちらからどうぞ↓
※「京男雑記帳1」へは、この文字列をクリックすると移動します

Twitter→@kyo_otoko
タグ:京都 社寺
nice!(3)  コメント(2) 
共通テーマ:地域

今宮神社5・・・宝船資料補助 [社寺]

今回、今宮神社の宝船で随分手間がかかりました。
新しい問題が出てくる度に対応しています。
記事を見る人にとりどうでもいいような問題ですけど・・・。

DSC02221.jpg
↑八社/向かって右から、大国社、事代主命社、住吉社、八幡社、熱田社、香取社、鏡作社、諏訪社

結局、自分が納得しないといけないのです。
その為に神社へ、三度も行きました。
行く度に、新しいことが生じています。
そうだ!現時点で、「お玉」の「玉の輿」で写真を撮ってないのが判明。「玉の輿」なんて私にとりどうでもいい話なので無視しております。

八社印.jpg
↑宝船における八社の印

さて、資料として一番時間がかかったのが「八社」なんです。
地味な写真ですが並べて置きます。
向かって右からになっています。
だからどうなの?といわれそうな記事です。

DSC02223.jpg
↑大国社/大国主神(おおくにぬしのかみ)国津神、日本国を創った神

DSC02224.jpg
↑事代主命社/事代主神(ことしろぬしのかみ)交渉事(国譲り)

DSC02227.jpg
↑住吉社/底筒男命(そこつつのおのみこと)
中筒男命 (なかつつのおのみこと)
表筒男命 (うわつつのおのみこと)
禊祓・産業・貿易・外交

DSC02228.jpg
↑八幡社/誉田別命(ほんだわけのみこと)武運の神

DSC02231.jpg
↑熱田社/草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)三種の神器の剣

DSC02232.jpg
↑香取社/経津主神(フツヌシ)武道分野

DSC02234.jpg
↑鏡作社/天照国照彦火明命(あまてるくにてるひこほあかりのみこと)
     鏡作部、三種の神器の鏡

DSC02237.jpg
↑諏訪社/建御名方富命(たけみなかたとみのみこと)狩猟、漁業を守護

なぜ、こんな地味で手間のかかることをしているかというと、宝船の絵が昨日の記事で出て来たのですが、宝船の絵でどれだけの神々がおられるのが知りたかったのです。
まあ、趣味の問題なんです。
できるだけすべて書き出してみたかった。
あの宝船の絵の凄さが体験して見たかったのです。
今回感じたのは、神々のお名前がややこしい。『古事記』と『日本書紀』で記述が違うのです。神々の関係もややこしいしね。

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: 単行本


↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

過去の記事をご覧になりたい方はこちらからどうぞ↓
※「京男雑記帳1」へは、この文字列をクリックすると移動します

Twitter→@kyo_otoko
タグ:京都 社寺
nice!(5)  コメント(2) 
共通テーマ:地域

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。