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東寺の十三参りの寺・・・観智院 [社寺]

ここは、東寺の塔頭※の一つ「観智院(かんちいん)」。
真言宗の教えである真言密教(しんごんみっきょう)の経典が多数所蔵されているため、「真言宗の観学院(かんがくいん)」とも言われています。
真言密教(しんごんみっきょう)の経典が多数所蔵されているため、「真言宗の観学院(かんがくいん)」とも言われています。
※塔頭(たっちゅう)は、禅宗寺院で、祖師や門徒高僧の死後その弟子が師の徳を慕い、大寺・名刹に寄り添って建てた塔(多くは祖師や高僧の墓塔)や庵などの小院。 門徒らによって立ち並ぶ塔の中でも首座に置かれたこと、あるいは、門徒らが塔のほとり(=「頭」)で守ったことから塔頭と呼ばれたなどの説がある。

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剣豪・宮本武蔵(みやもとむさし)が一乗寺下り松の決闘の後に身を隠したお寺でもあります。「鷲の図」「竹林の図」と呼ばれる見事な襖絵が今でも見られます。
でも私は、ここに入ったことはありません。

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ここの本尊は、「五大虚空蔵菩薩(ごだいこくうぞうぼさつ)」なんです。
東寺に十三参りとあったのは、この塔頭のことだった。
でも京都市内で十三参りといったら、嵐山の法輪寺なんやけどな・・・。
私は、十三参りに連れて行かれた記憶がある。

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みなさんは「十三参り」ってご存知ですか?
子供の年で幸せを願う風習としては「七五三(しちごさん)」が全国的に有名ですが、この十三参りは七五三の「13歳バージョン」のようなものなんです。

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虚空蔵菩薩が、菩薩の中で13番目に誕生した知恵と福徳を司る菩薩なんです。
この「13番目」と「知恵」というのがポイントですね。
我が両親も「アホな息子がちょっとでも賢くなるように」と連れていったようです。
当時の私は、まったく学力がなかったですからね。
左脳的な能力が全く無かった。右脳だけの子供だった。
運動能力と絵画の能力はちょっとだけ優れていたのですが・・・。
小学校の勉強はからっきしだめでした。

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十三参りという風習は、この「13番目に生まれた知恵の菩薩様にあやかって、13歳の子供が知恵を授かりに行く」という語呂合わせ的な意味合いを持つんです。
お参りをして、習字を奉納させられた。習字は習いに行っておりました。だから字は書けた。何でもいいというので「遊」って書いた。もちろん、怒られた。
帰りに嵐山の渡月橋を渡るのです。その時、喋ったり、振り返っては行けないらしい。
「絶対に後ろを振り返ってはダメ!」と両親に言われた。
後ろを振り返ってしまうと折角もらった虚空蔵菩薩の知恵を返さないといけないからなんだそうです。
そんな事を言われたら天の邪鬼な少年は、必ず振り返る。
そのせいで、知恵を返してしまったようです。

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この東寺の観智院の十三参りでも、振り返ったらあかんらしい。
ここの方が近いのになんでこちらに来なかったのかな?
まあ、今更やり直しても手遅れやろなぁ・・・。

そうそう、脳出血で読字障害で入院した時、病室で「虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)」の真言をひたすら唱えていたっけ。
その時の礼をいいに来た方がいいのかな?

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タグ:京都 社寺
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