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苦をぬきましょう・・・2 [社寺]

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この「釘抜き地蔵」は通称で、正式名は「家隆山光明遍照院石像寺」
でけたんが弘仁10年(819)、弘法大師さんがつくらはったお寺と伝わっています。
本堂に安置してある本尊釘抜地蔵尊は弘法大師が唐から日本に帰って来る時、船に積んできた石に彫らはったらしい。
その当時は、種々の苦しみを抜き取ってくれはるお地蔵さんという意味で、苦抜地蔵という名前だったそうです。
まあ、その時代にいたことはないからようわからんけど。

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昔(新しい情報では、奈良天皇の御代1555〜58)、市内の大商人、紀伊国屋道林が突然、両手に激痛を覚え、いろいろな治療を試みるけど治らない。いかたなく、このお寺の評判を聞き、願かけに行かはった。最後の神頼みというやつですね。
その夜、夢にお地蔵さんが出てきやはった。
「あんたさんが、前世で、人を呪って、わら人形で釘を打ったむくいや」と言わはって。
手にささった釘を抜かはったら、なんと朝には痛みがとれていた。
紀伊国屋さんは、びっくりくりくりくりきんとんや〜。
そして、お江戸に行って高級食料品を売らはったらしい。(→紀ノ国屋)
それから和歌山からミカンを船に積んで、お江戸で本と交換して本屋を作らはった。(→紀伊国屋書店)
というのは、京男の創作です・・・。
お寺に飛んで行かはったら、なななんと!
ご本尊の前に朱に染まった八寸釘があったそうです。
それ以来「釘抜き地蔵」と呼ばれるようになったそうです。

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八寸釘って何センチかわかりますか?
呪いの藁人形が五寸釘だから三寸長いことになりますね。
換算すると五寸→約15センチ、八寸→約24センチ。
そんな長い釘どこで売っているのかな?
昔は、東急ハンズと言っていたけど、あそこは最近雑貨店になってしもた。モノタロウでもなかった。特注やろか?五寸釘でもないです。

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「呪いの藁人形セット」は、アマゾンで売っていますね。
頭にかぶる五徳は楽天で手に入ります。和蝋燭も楽天でなんとかなるでしょう。
衣装はどうやろ・・・。もう止めておきます。

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それにしてもこの絵馬の多さ、すごいでしょ。
これだけたくさんの人が苦を抜き楽にならはったということになる。
若い世代もこの寺に来るんだろうか?
パワースポットみたいなモノは信じているようだけど・・・。

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でも除夜の鐘を騒音だから止めて欲しいというのは、ちょっと変ですね。
そんな人でも新年を迎えたり、休日は休んだりしているのかな?※
※休日/土曜日が休日と決めているのはユダヤ教。日曜日を休日と決めているのはキリスト教。宗教が嫌なら土日に休んだらだめなんですよ。日本で昔、休日というのは、職種で決まっていたりした。3の付く日とか、5の付く日とか、雨の日とか。
宗教アレルギーの人でも、土日は休んでいるでしょ。それはおかしい。

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タグ:京都 社寺
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