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建仁寺境内風景・・・2 [社寺]

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↑建仁寺、三門(望闕楼)

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本日も建仁寺の風景です。
建仁寺の境内は、広い。祇園の花街と接しているのに静かなのが面白い。
この日は、観光客も少なく「シーン」という音がするような気がした。

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シーズンなんだろうか、枯葉が目立っていた。
枯葉もいいけど、散らばっているとちょっともの悲しい。
苔の色もあまりよくないから余計そう感じるのかも。

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↑茶碑

建仁寺といえば栄西禅師。
栄西禅師は、お茶を日本にもたらした人。
でも日本に入ってきた当初は、僧侶が修行をするために眠気を覚ますような薬として使われたのかも。

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↑桑の碑

「桑の碑」というのを見つけた。
桑の碑?
お茶は、わかるけど桑というのはなんだろう?
調べてみました。
桑の葉は、蚕の餌ですよね。
それだけでないようです。

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「くわばらくわばら」という雷を避ける時のおまじないの言葉がある。
あれは、桑原って「桑原和男」の事?こんなネタはわからないだろうな・・・。
話しを元に戻します。
桑は、養蚕(絹を作る)のために絶対必要なもの。ところが日本において養蚕業が衰退し、あまり注目される植物でなくなったかも。

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建仁寺を創建したのは、栄西禅師。
栄西禅師は、平安時代末期に二度宋に留学。
日本にお茶をもたらした人と言われている。
お茶と同時に桑も日本に持って帰って来た。

栄西禅師が71歳の時『喫茶養生記』を撰しその上巻には茶の効用、下巻には桑の効能を詳述している。病には五種の相あり。一に飲水病、二に中風、三に不食、四に瘡病、五に脚気。そしてこれらの諸病を治する妙薬は『桑』であり、これを服すれば長寿無病を得られるとしている。
諸病を治するには、仏教に順じた生活をすることが肝要であるが、桑樹は妙薬であり諸仏菩薩の樹であると説く。因って茲に三尊石を建立し「桑の碑」とし開山栄西禅師の法恩に酬いるものであります。

漢方では根は「桑白皮(ソウハクヒ)」、葉は「桑葉(ソウヨウ)」、果実は「桑椹(ソウジン)」と呼ばれる生薬で、根・葉・果実全てが利用されています。特に、「桑白皮」は、荘園、利尿、鎮咳、去痰などの効果が期待されると言われ、多くの漢方薬に用いられています。

以上、引き写しでした。
そうなんだ。
桑ってすごい植物だったのです。

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桑の葉を見つけたら、取りあえず食べてみましょう!お尻から糸がでるようになるかも・・・失礼しました。
桑茶を飲んだら効くかも。桑の葉を乾燥さし、同じく乾燥した実でお茶にしたらいいかも。

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建仁寺は、平安時代において最新の学問の場だったのでしょうね。
もちろん、思想的・信仰の場でもあった。

いまは、京都では、観光の場ぐらいになってしまっているけど・・・。

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タグ:京都 社寺
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