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このあたりは昔のまま [和菓子]

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本日も高台寺です。
今日は、オーソドックスな写真です。

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↑開山堂

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白砂に衝撃を与えられ、その後の景色が普通なので安心。
なんか地味に感じます。
人影もなくて快適を通りこして不気味です。

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↑石楠花(しゃくなげ)が綺麗でした。

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↑もっともあの白砂を観た後はなんでも綺麗にみえるのかも。

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高台寺、正式には髙臺寺(こうだいじ)といい、臨済宗建仁寺派の寺院。山号は鷲峰山(じゅぶさん)、寺号は詳しくは高台寿聖禅寺と称する。豊臣秀吉の正室である北政所(高台院)が秀吉の冥福を祈るため建立した寺院であり、寺号は北政所の落飾(仏門に入る)後の院号である高台院にちなむ。釈迦如来を本尊とする禅宗寺院であるとともに、秀吉と北政所を祀る霊廟としての性格をもった寺院である。

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↑傘亭(安閑窟)

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↑時雨亭(重要文化財)

霊屋(おたまや)の堂内装飾には桃山様式の蒔絵が用いられ、これを「高台寺蒔絵」と呼ぶ。他に北政所所持と伝えられる蒔絵調度類を多数蔵することから「蒔絵の寺」の通称がある。
以上は、書き写しです。

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さすがに重要文化財は、変な演出をしていないです。
ちょっとほっとします。
白砂だって普段は、普通なのかも。

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だから、一度普段の姿をうっくり見てみたい気もします。

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: 単行本


↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
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ねねさん、どう感じたはるかな? [社寺・和菓子]

さて、東山地区のブラブラ歩きの続き。
本日は、高台寺。
豊臣秀吉さんの北政所(きたのまんどころ)のねねさんのお寺。

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↑通りは、関係者しか立っていなかった。不思議な光景。

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↑そこから枝垂れ桜を観てもしかたないので、中に入りました。

やっぱりここも人が少なかった。
いまが一番、枝垂れ桜がいい時期なのにね。

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↑祇園閣(八坂の塔)が見えています。

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さて、これが枝垂れ桜。
方丈庭園の白砂に枝を垂らすその姿はしっとりとした京美人を思わせてくれます。
なんて書いてありましたが、足元が変なことになっていた。

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どう思わはります?
私は、白砂だけの方が絶対いいと思うけど・・・。
この桜は、四代目なんだそうです。

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今年のライトアップのテーマは「乱舞」なんだそうです。
左側にある絵が陶板画らしい。
これもまた、こんなところにあるのも落ち着かない。
誰が考えたのか?
なんのために。

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どうも理解できません。
考え方が古いのかな?
折角の桜が台無し。

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ねねさんがこんなのを好んでおられた?
なぜです。
ライトアップ・・・見たくないなぁ。
私は、好きになれない。

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↑亀屋良長「うららき」

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↑上用の上に、きんとんが乗っている不思議な構造。味は凡庸だったけど。

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↑上用、黒こしあん

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欲だらけ? [風景]

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↑瓢箪屋。昔からあるお店です。こういうお店を見るとほっとします。

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まあ、先週の京都東山地区を撮った写真が残っています。
時期が外れそうなので、出していきます。

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京都市内は、新型コロナの影響で観光客が非常に少ない状態。
いままで、外国人観光客が多かったので、いまの落差はすごい。
でもよく考えたら、昔はこんなものでした。
この状態は、ちょっと少なすぎますが、人が少なくてゆっくり歩くのを楽しめる状態がいいように思う。
これをなにかのメッセージなんでしょう。
しっかり商売のやり方を考えるといいのかな?
まあ、言うのは簡単ですけど。

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それにしてもこの風景は、すごいでしょ。
昔の観光的にオフシーズンの京都市内の風景。
これまでとはもうしませんが、いままでちょっと多すぎたと思う。
そのあたりのバランスが難しい。

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ここは、八坂庚申堂。
久しぶりにきました。
ここは、お参りの人がいました。

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「くくり猿」の数がすごいことになっている。
欲望の多さに、ちょっと引いてしまいます。
和服のようなものを着た女性が沢山いました。
みなさん、欲望で・・・くくり猿がフラフラ歩いているように見えた。

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この「くくり猿」が映画『IT/イット』に出てくる風船のように見え、ちょっと怖かった。
さすがにピエロのペニーワイズはいなかったけど。
人間の欲望が折り重なる怖さを感じましたね。
新型コロナなんかより、人間の欲望の方がずっと怖いということかも。

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アサリ [食]

季節の影響なんだろうか?
無性にアサリが食べたくなった。
デパ地下で、大きくて綺麗なアサリが売っていた。
いつも売る場の人が貝と貝を打合せ、音を確かめておられる。
そういう所は確か。
砂も吐かせてありそうだし・・・。

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その前は、ハマグリを食べたくなった。
なんだろう?
季節なんだろうか?
特に祝い事ががある訳でないのですが・・・なんだろう?
あの時、立派なハマグリと目が合った!
ハマグリに目はないけど・・・。
その夜、潮汁をいただきました。
それが貝続きのきっかけになったかも。

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↑ボンゴレ・ビアンコ

次はアサリだ。
いまが旬なのかも。
綺麗なアサリがおられた。
高いけど、買ってしまった。
もちろん、白ワインも。

もうボンゴレをつくるしかない。
今回は、とっとパスタも欲しかったので、1.2mmぐらいのものを購入。
二回目のロッソの時は、1.4mmぐらいの方がよかったかも。

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↑以前、大阪に行った時、看板だけが残っていたのを撮影。

味は、昔よく食べていたFLORIDA(フロリダ)のボンゴレにした。
あの店懐かしなぁ。
大学の時、よく食べに行きました。
もっともあの時は、アサリだけのお料理でしたけど。
大阪にはじめてピザなるものが神戸から来た時代。
はじめてピザというものを食べた。
そうそうマクドナルドもその頃に開店した。
ケンタッキーフライドチキンもね。
考えられないでしょ。そんな時代。

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ということであの頃のボンゴレを再現。
この2種のパスタは、別の日に作ったもの。
お店で食べるのと違って、アサリの量が多い。
アサリを食べたかった。
・ボンゴレ・ビアンコ
 白ワイン、ニンニク、バター、鷹の爪、パセリ
・ボンゴレ・ロッソ
 白ワイン、トマトソース、ニンニク、バター、鷹の爪、パセリ

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↑ボンゴレ・ロッソ

細いパスタを自分好みに茹でるのは、難しのです。
アサリも火を通しすぎないのがこつ。
貝類は火を通しすぎると硬くなりますからね。

京女と2人で桜を観ながら楽しみました。
満足満足。
こんなものは、外で食べるなんてアホらしいです。

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↑2020年4月7日午前7時30分。ベランダ桜。

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↑若葉が元気に出て来ました。新緑のシーズン。でもなんかすっきりしない春ですね。

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普茶料理・・・2 [食]

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↑「和合物」の二皿目

昨日の続き。
普茶料理は、もう何回も経験しているけど、美しさと味のバリエーションに感心します。こうやってお皿を観ていると食物を使った曼荼羅にみえます。
一つ一つが神仏で全体というか宇宙を表現しているように思える。
各々が手を抜かずに仕上げられている。
素晴しいとしかいいようがない。

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↑どう見ても椿の葉でしょ。食べてみると本物でした・・・。

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↑これ鰻風。

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↑確かにそういう食感と味。別に本物のうなぎでなかってもいいように思う。

できれば春夏秋冬の四回ぐらい体験してみたい。
きっと色合いが変化する。
ただこういう料理だけは、独りで食べるとは行かない。
今回は、私を含め5名だった。
ひょっとして4名だったらお皿が一つになり、より綺麗だったかも。

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↑味付天麩羅、すべて下味が付いてあるのです。しかも微妙に味が違う。油もサラッとして油っこくない。このまま食べるのです。敷紙が特殊なのか、油がいいのか油染みがないのが素晴らしいと思いました。家なら油でベタベタになるものね。

食べる曼荼羅の世界。
食べる極楽浄土。
最初、物足りなく感じるのですが、お腹も満足するのです。
作る人の真剣みが料理を食べるとわかるのです。
これは、すごいことですよ。
最近、そういう本気モードの料理はなかなか出てこない。

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↑餃子でしょ。

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↑中は山芋

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本場、中国では、ここまえはできないでしょう。
日本人が作るからこうなるように思う。
料理を通じ、サトリの世界を体験できる幸せ。
もし体験されたことがないなら、一度経験してみるといいですよ。

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↑桜御飯

黄檗山萬福寺でも普茶料理が食べるそうです。
私は、門前の白雲庵しか行ったことがない。
いつか食べてみたいな。

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↑お吸い物、このお吸い物だけは、びっくりするほどコクがあるのです。上記、油移りの件とともに改めて驚きました。すごい!

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↑香の物

最近、この普茶料理や鉄鉢料理、月心寺の精進料理、湯豆腐なんかも好きですね。
月心寺は、人数が20人ぐらいいないとだめだろうな。
かと思えば、エスニックや肉も美味しくいただく。
今生では、アルコールアレルギーというのがあるから、普通のおっちゃんのように焼き鳥、炉端焼き、串カツ、立ち飲み・・・なんかと縁があまりない。
不思議な人生やね。

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↑豆乳で作った杏仁豆腐

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この普茶料理の動物製材料を使わないという制約で、これだけの料理を作るのは凄いと思う。
一つ一つの色や形がすごいでしょ。
身心が清まって元気になるように思う。
お客様もさぞや満足なさったことでしょう。
私は、食べるのに没頭できなかったのがちょっと残念。
写真に現れていますよね。私の心の状態が。リラックスしていないかも。
まだまだ、修行が足りませんね。

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↑薄茶と御菓子

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↑可愛いでしょ

これだけ食べると、お腹だけでなく、心も満福になれる。
「口福」とは、こういう状態なのかも。
お腹が膨れて、ボーッとするのでなく、シャキッとする。
そしてその状態が我々の奥深くに存在する霊というか魂も喜ばせる。
食べ物の力とは、本来そういうものなのかも・・・。
考えさせられました。
また、来ようっと。

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↑2020年4月6日午前7時。ベランダ桜。昨日の強風で花弁が落ちてしまいました。京都の遅咲きの場所では、今週が見頃になっていくのかな?

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普茶料理・・・1 [食]

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↑白雲庵

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本日の記事は、醍醐の桜を観た時のランチです。
美しいものが食べたくて黄檗山萬福寺門前の「白雲庵」に行きました。
醍醐寺とは、近くなので15〜20分で移動できると計算しておりました。
どうやら時間通りの到着。
予約は、いつものお気に入りの部屋があるので、そこでイス席仕様に設えてもらった。

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↑抹茶の落雁

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↑澄子(蘭茶)、塩漬の蘭の花にお湯が注いである。食事前に穢れた口と身体を清めるためのもの。

写真が多いので今日明日で紹介します。
普茶料理は、1654年、中国(現在の福建省)の禅僧隠元隆琦が来日。1661年には山城国宇治(京都府宇治市)に萬福寺を開き、禅宗の一つである黄檗宗の開祖となった。

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↑胡麻豆腐、好みでワサビ醤油をかけて食べます。

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↑上に乗っているイクラ状のモノはタピオカ。

隠元は、中国式の禅文化を日本に伝えるとともに、インゲンマメ、孟宗竹、スイカ、レンコンなど、さまざまな品を日本へもたらした。その時一緒に伝わった当時の「素菜」(スーツァイ、いわゆる中国式の精進料理)が普茶料理である。「普茶」とは「普(あまね)く衆人に茶を施す」や「茶礼に赴く赴茶から」という意味とされ、茶による接待のことである。法要や仏事の終了後に僧侶や檀家が一堂に会し、供えられた季節の野菜や、乾物や豆、特に大豆を調理し、幼長男女の別なく食卓を囲み煎茶や抹茶などと楽しむ食事。以上のことから黄檗料理ともいわれる。

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↑吉野煮(雲片)

写真の料理の数々は、すべて精進・・・つまり肉や魚を使っていません。出汁もカツオは使っていない。
中国風の精進なので色や形を本物の肉や魚を使っているようにしてある。
日本式の精進料理と全然違うのが面白い。

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↑菜の花の辛子和え

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↑湯葉の佃煮

ただ、我が家の次女夫妻のように、シイタケが苦手な人がいたらだめかも。
時々、そういう人がいるので注意が必要。
昆布やカンピョウだけで出汁は作れないだろうな・・・。

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↑和合物

先日ご案内した方々には、確認を取ってなかったな。
ここの料理が苦手という人は、次女夫妻にいるだろうか?

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一つ一つが形が綺麗、しかも味も微妙に変化している。
食べるのが楽しくなるのです。

明日に続く。

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↑2020年4月5日午前8時。ベランダ桜。今日はいい天気。花弁がなくなり若葉がでてきています。

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首振地蔵? [社寺]

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今回、清水寺境内を歩いていて、このお地蔵さんが一番綺麗に感じられた。
清水寺境内にお地蔵さんが多いのにお気づきですか?
これらのお地蔵さんたちは、明治3年1月3日(1870年2月3日)に出された詔書「大教宣布」などの政策を拡大解釈し暴走した民衆をきっかけに引き起こされた、仏教施設の破壊、いわゆる廃仏毀釈の時、京都市内にあったお地蔵さんが壊された。
その時、大西良慶和尚が集められるだけのお地蔵さんを清水寺で保護?したものらしい。そうでないお地蔵さんは、市電の敷石になったりしたらしい。

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↑清水寺善光寺堂

廃仏毀釈って明治だけでなく、安土桃山時代では、小西行長などキリシタン大名が支配した地域で、神社・仏閣などが焼き払われたりした。
また、江戸時代後期にも起こったらしい。
時代の変化がそんな形で現れたのでしょうね。

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さて、清水寺善光寺堂が、清水寺仁王門の左前にあります。
ここの本尊は、如意輪観音。そういえば昨年の春、4月17日大阪府河内長野市にある観心寺に行きましたね。今年も17日と18日だ。

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清水寺善光寺堂の向かって右にあるのが首振地蔵。
こんな話があります。
江戸時代の中ごろ、祇園の街に花を添える芸妓たち。
芸妓さんには、一緒にお座敷に上がる「太鼓持ち」という男の人がいます。
芸妓さんを盛り上げてコミカルな芝居などをしてくれる人の事。
その太鼓持ちの一人に鳥羽八という人がいました。
この太鼓持ち、芸妓さんにお客となるだんな方をとっても親身になって世話してくれていました。
とてもお人よしで、誰かが「お金がない」と言えば、お金を貸してあげる人。
結果、鳥羽八さん自身が借金で首が回らなり、悲しいことに自殺なさったのです。
鳥羽八さんをしのんで供養のために善光寺堂に奉納。
それで、首が360度回るのです。
首を回しながら願掛けをすると願いが叶うというのです。
江戸時代から人がたくさんきたらしい。
最後は、首がすり減ってしまった。
そのオリジナルは、奥に安置してある。
現在のものは二代目なんだそうです。

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↑清水寺門前のお土産屋さんがある参道

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実は、このお地蔵さん、お地蔵さんでないのです。頭の上に丁髷がある。
「首の回る太鼓持ちの像」となっているのだそうです。
前掛けを脱がすとわかるらしい。
ということは、借金でも首が回るということか。(笑)
面白い話ですね。

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↑三年坂

写真は、清水寺門前の土産物屋さんの通り。
すごいでしょ。昼前なのにこの人通り。
風通しがよく、新型コロナの心配はなさそうです。
市民や旅行客のみなさん、安心してお参りしてください。

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↑2020年4月4日午前8時。ベランダ桜。かなり若葉が出て来ている。でもまだこれだけ咲いています。

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人が少ない清水寺 [社寺・和菓子]

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↑檜皮葺の屋根が完成していた。

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これは、火曜日に東山地区を歩きました。
もうだいぶ前の話に感じるのが不思議だ。
密度が濃く生きているのかな?

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さて本日は、清水寺。
昨年の夏以来だ。
我が家から清水の舞台まで、徒歩10分ぐらいの距離。
久しぶりの階段がキツかった。

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行ったのは、昼前の時間でした。
でも人が少ないのです。
びっくりしましたよ。
新型コロナの影響ってすごい。
薄曇りだったので余計寂しく感じた。
しかも!桜が極めて少ない。
これはどうしたことか?
元々桜はそんなに多くないけど、少なすぎる。
やはりライトアップの悪影響なんだろうか?
それとも外国人の毒気?

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早朝ならこんな風景でもおかしくないけど、昼前はないよね。
でも外国人ばかり多くても、嫌やね。
もうあの人達はいらん。

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京都は、大人の観光客が楽しむ所だと思います。
チャラチャラした雰囲気になり過ぎてしまっいたから、これから数年かけて元に戻す作業をして行けばいいと思う。
でないと京都という街は、終いですね。
いま、ブランドイメージだけが残っているだけ。
実体は、ボロボロ。

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どこの社寺に行っても言えます。
高台寺の気の狂ったようなライトアップ。あの庭の色はなんなんだ。
それは、数日後に登場します。
御期待ください。

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境内を歩いているとなんか違和感だらけなんです。
「何が?」と言われても具体的に言えないのですが、雰囲気が全然違う。
ある意味整備しすぎたのかな?
なんだろう??

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↑本家玉壽軒「はんなり」

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↑ねりきり、白こしあん

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↑2020年4月3日午前7時。ベランダ桜。結構桜の花が顔晴っている。週末まで楽しめそう。

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桜、サクラ [社寺・和菓子]

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またまた醍醐寺の桜写真が残っておりました。
醍醐寺の桜は、下見に行って最初に見たときショックだった。
大きな古木で枝垂れだとここまで風の影響を受けるんだと。
でも最初の写真のように枝を出して花を咲かせている姿を見るとなんともいえません。元にもどらないけど、また大きくなっていくのでしょうね。

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日本において、気温がダンダン高くなり、大きな台風ができる今日この頃。
桜の巨木も有り様が問われるのかも。
お寺側としては難しいですね。

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今年は、新型コロナの影響もあって人が少ない状態でした。
これは、どこもそうでしょう。
京都市内では、これから遅咲き系が咲き出すけど、どうだろう?
少なくとも観光客は、少ないでしょう。
5月の「葵祭」も今年は中止になった。
祇園祭はどうだろう?

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土産物屋さんも閑古鳥がないていましたね。
京都市内の観光を考えなおすいい機会だと思う。
いろいろ観光地をみましたが、売っているもののレベルが低すぎる。
人をバカにしている。これが「京都らしい魅力なのか?」と聞かれたら、京都人として恥ずかしい。着物のようなモノだって、あれでは恥ずかしすぎる。本物に近い着物を着て欲しい。もちろん高くつきますが・・・。
食べるモノも立ち食いはないです。
甘味だって抹茶を使っただけで「京風」なんて観光客をバカにしている。
あんなモノ本当の抹茶を使っていると思いますか?
ほとんど色粉です。
あんな低コストでつくれるわけがない。考えたらわかる。

そんなことをフト考えました。

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↑亀屋良長「桜餅」

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↑道明寺、黒こしあん

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↑2020年4月2日午前7時。ベランダ桜。昨日の雨によく耐えました。

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夏越の祓じゃないよね? [社寺]

昨日は、ハード系の散歩だった。
突然「行く!」となった。桜というのもあったけど、昨日は曇っていたからあまりあてにならない。でも東山近辺を歩いてみた。

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家〜清水寺〜三年坂〜高台寺〜円山公園〜八坂神社〜祇園新橋を早足で2時間ぐらいのコース。
写真のストックが増えました。
醍醐寺の桜もまだまだあります。
乞うご期待。

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まず今日は、八坂神社に行った時、見つけた風景。
本殿の側で、なんと茅の輪が作られていた。
「?」と思ったけど、よう考えたら「茅の輪」ありだよね。
「私ら蘇民将来の子孫です」と家に表示したら疫病が入ってこない。
簡単でいいじゃないですか。
神社、うまいこと考えはったなぁ・・・。

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取りあえず社務所で「茅の輪守」を手に入れました。
我がジュニア達に送ります。
京男Jr.1のところは、彼女が看護師だし、京男Jr.2は、川崎で整体系だしね。

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↑疫神社

このお守りを持って疫神社に移動。
祭神が蘇民将来さんなんですよ。
でに・・・蘇民将来さんって別に普通のおっさんと違うのかな?
素戔嗚尊(すさのをのみこと)さんにお願いするのがスジと違うの?

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祇園祭ってあるじゃないですか、あれは、結局の所、今回の新型コロナのような疫病が流行って、それを治めるための祭なんです。
もし今年7月までに新型コロナの蔓延がましになっていなかったら、中止なんてことになるのかな?それやったら神社としてちょっと恥ずかしいことになるかも。

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5月の葵祭は、中止になりました。
やっぱり新型コロナに負けたのかな?
ならちょっと悲しい。

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昨日、東山を駆け足で回ったけど、人が少なかった。
本来なら一番人が多い時期なのにね。
それかちょっと気になったこと。清水寺〜三年坂〜高台寺間の土産物屋さんが京都として恥ずかしくなるような物品しか売っていない。食べ物だって抹茶中心の御菓子。あんなもの日本人には売れないと思う。全然京都らしくない。これって根本的に考えた方がいいと思う。

※それと社務所でこの御札を手に入れたのですが、その時、アルバイトの巫女さんがマスクをして無言でお盆を差し出し、ここに御札をいれろという仕草。次にまたお盆を差し出し、お金をここに入れろという仕草。上袋に御札を入れ、またお盆で差し出し、とれという仕草。「ようこそおまいり」とか「まいどあり」とか言えよ!愛想悪い!外人ばかり相手にするとこんなになるのかい!躾が悪い巫女でした。

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↑2020年4月1日午前7時30分。本日は、これから雨。花散らしの雨になるでしょう。ベランダ桜もこれでお終いかな。

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↑昨日、清水寺に行ったけど、桜は全然ダメだった。なんでかな?工事のし過ぎとライトアップが原因かも。同じように紅葉もだめですね。これからどうするのだろう?

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: 単行本


↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
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タグ:社寺 京都
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