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甘露庭 [社寺]

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↑建仁寺塔頭霊源院

ここは、建仁寺塔頭の霊源院。
私は、ここには初めてきました。
すぐ近くの塔頭両足院は、半夏生・・・そうだもう今がシーズンになってきた・・・は知っているし、毎年ほど行きます。
でも近くの霊源院は、しらなかった。

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この霊源院は、『甘茶の庭「甘露庭」公開』というポスターを見て知りました。
甘茶の花?
4月8日、お釈迦さんの誕生日に因んで、灌仏会(花祭り)を仏教でします。
この時、小さなお釈迦さんの像に甘茶をかけます。
それは、お釈迦さんがうまれた時、天から甘露が降ったということに因みます。

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↑言われなければガクアジサイに見えませんか?

その時、使われるのが甘茶です。
味をみたことはあります。
薄い甘味料的な甘さがします。
美味しいというほどもものではないかも。
本日は、登場しないですが茶室で飲みました。

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甘さが安っぽい甘味かも。
人工甘味料のなんとなく胡散臭い甘味。
成分を調べるとフィロズルチンとイソフィロズルチンを含み、その甘さはショ糖の400あるいは600〜800倍、サッカリンの約2倍。
葉を乾燥させることにより甘味が出る。
また苦味成分としてタンニンを含むが、カフェインは含まない。
薄い人工甘味料でカフェインレス・・・私が飲んでいるお白湯の方が潔いかも。

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紫陽花に似ているから毒性があるのでは?
そう思うのですが、紫陽花のような毒性の成分はないのだそうです。
でもたくさん飲んだり、濃いのを飲むと嘔吐したりするそうです。
仏教系の保育園や幼稚園の花祭りの時は、麦茶や番茶に砂糖を入れるのだそうです。

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甘茶は、ユキノシタ科の落葉低木落葉性の低木アジサイの変種。
ここの花を見ると、説明されなかったらガクアジサイにしか見えない。

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この甘茶の花、微かに甘い香りがするように思いました。
甘ったるい匂いじゃなく、独特の香りでした。
人工甘味料の匂いなんだろうか・・・。

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: 単行本


↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
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蛍の光 [風景・和菓子]

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梅雨が近くなり湿度がでてきた。
私はよく考えたらあまり蛍を見たことがない。
夜外出しないからかも。
普通、昼間は見つけにくいだろう。
お天道様には負けるものね。

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蛍って何故光る?
交尾のために光るという説が普通ですね。
でも幼虫が光る種類もある。
卵が光る種類もあるそうです。
外的から身を守るため光るというのもあるかも。
事実有毒な蛍もいるそうです。
「俺を食ったらヤバイぜ」と光る。

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↑二條若狹屋「光の舞」

逆にその警告点灯?を交尾の時、点灯の仕方でメスを誘ったりします。
蛍って他に方法がないものね。
もうすこし努力して、鈴虫のようにエエ音を発しながら、その音に合わせて発光する、エンターティメントタイプの蛍も出てくるかもね。

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↑小豆が大きすぎ、惜しい。

ゴキブリとDNAを交換し、身体も大きく長生きするようになれば、華麗な出世ができるようになるかも・・・。
また、その発光する遺伝子を人間と組み合わせ。
さかりがちいた人間は、身体がボーッと光ったりすると楽しいかも。
世の中が明るくなるだろう。(笑)

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昔の人は蛍に関し、どう感じていたのかな?
いまと違い、身近にいただろうしね。
きっと夜は真っ暗な環境で蛍の光は目立つ。
もっとも人魂だってたくさん飛んでいたから、区別が付かなかった?
そういえば人魂って出ませんね。
人魂型UFOなら飛んでいるかも。でも小さすぎて人間が気付かなかったりしてね。
UFOって別に映画に出てくるような巨大なモノである必要はないから。
蚊型UFOだって飛んでいるかも。
皮膚にとまっている所を手でパンと潰す・・・それが原因で宇宙戦争が始まって・・・なんて映画作ったらオモロイかも。

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↑外郎、白こしあん

なんか今日はユルイ内容になってしもた。
すうまへんなぁ・・・。

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冷麺とは珍しい [食]

日曜日、京女と私の実家へ。
その前にランチ。
今回は、蒸し暑くなって来たからか、さっぱりしたモノが食べたくなりました。
七福家で冷麺を注文。
二人とも同じというのは、ちょっと珍しい。

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↑七福家「冷麺」

そういえば私が父親といっしょでないのに冷麺は珍しい。
よほど冷たくて酸っぱいモノが食べたかったのかも。
ならうどん屋で冷たいお蕎麦でもいいようなんだけど、酸っぱいのが欲しかったようです。面白いものですね。

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食事の後、買い物をし、実家で水やりや、掘りごたつの片付け、扇風機を出したりと色々した。雑草もボウボウ状態。
父親は植物に水をやったりなんて気持ちは全くないみたい。
父親に温度計の見方というか、ハリが赤い所にきたら、冷房を入れるように説明。
これは大切なことです。
もう熱中症の季節ですからね。

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すべての作業を終え、次はバスで京都駅方面に行く。
先日から京大病院から京都駅へ行くバスに乗るためバス亭へ。
このバス亭の所に全快地蔵がある。
よく考えたら不思議ですよね。
これ京大病院の構内にあるのです。

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近代的な設備の大学病院に、こういうお地蔵さんがあるのは不思議。
宗教施設といえなくもないですよね。
しかもお参りが絶えないらしく、お線香の匂いが常に漂っています。
千羽鶴も新しそうだし。
最後は、神仏にもお願いするのでしょう。

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見ている間にも救急車が緊急の所に入ってきました。
京都市内でも救急車をよく見かけます。
私も救急車に2回乗ったけど、悲しいかな憶えていない。
霊柩車には、まだ乗ったことはないですね。

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さてバスが来ました。
このバスに乗れば快適に京都駅に行けます。
京都市バスでは、満員でまず座れませんからね。

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シビレ味の快感 [その他いろいろ]

私だけなのかもしれませんが、実山椒が好き。
口や舌が痺れるのがいいのです。
小さい頃にわからない感覚でしょうね。
いつ頃から好きになったんだろう?
中国、四川料理で麻辣豆腐がありますね。
麻婆豆腐じゃないの?と言われそう。
正式には「陳麻婆豆腐」といい、清の時代、四川省成都の陳富文の妻が、貧しくて材料もない中、あり合わせのもので来客向けに作ったのが最初とされる。 その妻の顔にはアバタがあり、「麻婆(「麻」はアバタ、「婆」は妻の意味)」と呼ばれていたため、こう命名された。
だから麻婆豆腐というのはブランド名みたいなものらしい。中国で「陳麻婆豆腐店」は商標なんです。
だから普通は、麻辣豆腐を使うのでしょう。

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↑我が家の麻婆豆腐、これが一番好き。花椒もたっぷり粉山椒もかけます。

いま、日本で食べられている麻婆豆腐は、四川省宜賓出身の料理人陳建民が、日本人の味覚で受け入れ易く調製して、1970年代に店舗およびテレビの料理番組を通じて広められたのです。
その頃は、辛味も弱く、シビレはなかった。
普通、花椒なんか使わないでしょう。
私は使います。花椒の柑橘系の香りも好き。痺れるのは、日本の山椒を使います。

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↑買ってきた状態の実山椒

本題に入ります。
少し前の時期の話。
実山椒がデパ地下に売っていた。
ちょっとだけ作ることにしました。
ちりめん山椒ではなく、実山椒単体で使えるようにしたかった。

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↑枝と実

実山椒で最初にしないといけないのが、掃除の作業。
枝から実山椒を外し、余計な枝も取り除きます。
爪から山椒の成分が入り、指先が痺れます。

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↑茹でる。この時はアクなんてほとんど出なかった。

実山椒が掃除できたら、さっと水洗いする。
鍋に水をたっぷり入れ、沸騰させる。
今回は、ちょっと塩(量は適当、しょっぱくならないぐらい)をいれました。
アクが浮いてきたらすくいとる。
湯がく時間は、5分ぐらいかな。

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↑氷水に入れる。

湯がいたら氷水に実山椒をいれます。
気分として急激に冷やしたら緑がきれいにあがると思っているからです。
この水につけた状態で1〜6時間ぐらい水につけておきます。
この時間で痺れる感覚がかわります。
私は痺れるのが好きだから2時間ぐらいかな。

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↑味付けで煮る

実山椒だけを炊いていきます。
材料の量は適当にしてしまいました。
入っているのは、日本酒と味醂(共にアルコール分を飛ばす)、出汁(実山椒がたっぷりつかるぐらい、市販の白だしを薄めて使用してもいい。その場合は醤油とかは少なめに)、薄口醤油。
一番目の写真ぐらいの色にしたいので、醤油は薄口を使用。
お酒も味醂も適当。

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↑出来上がり♪

出汁がふっとうしたら、実山椒をいれます。
5分ぐらい煮たと思います。
5分ぐらい経ったら、そのまま冷ましておきます。
こんかいは、4〜5時間ぐらい置いたかな。
色がきれいで、食べてみて微かに味が付いていたらOKです。

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父上、キクラゲは海産物ではありません [食]

先週の父親との外食。
いつもと違い京大病院ライナーという京都駅八条口〜京大病院直通路線バスに乗って来た。
降りたのは「河原町御池」。そこで私が到着を待っていた。
京都駅八条口から京大病院直通路線バス・・・よく考えたら面白いと思いました。
病院へ直通!?
清水寺へ直通バスができたら、お寺に直通となる。
京大病院から清水寺へ直通なんてのも面白い。
清水寺から大谷本廟へ直通なんてのもありか・・・。

このバスの良さは、観光客と病気に用事のある人と分けることができるという点です。走るルートもできるだけ道が車で混まないルートを走る。
現時点では、必ず座れる点。悪い点は、専用のバスなのに有料!他の病院のシャトルバスは無料なのに。京大病院の診察券で乗れたらいいのに・・・。

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↑焼売(シュウマイ)

父親が時間通りのバスに乗って来た。
「何を食べる?」と聞くと「京都ホテルオークラ」と言う。
「そんな大きなものは食べられない!」と京男。
よく聞くと地下にあるパンを売っていて食事が食べられるお店らしい。
そんなお店なかったと思うけど・・・。
行くとパンは売っていたけど、パンを買ってその場所で座って食べられるようなお店だった。聞くと以前は軽食を出していたそうです。
さて、どうする?「入船(京料理)」「桃李(中国料理)」「ベルカント(洋食)」という名前が出て来た。その時の私の服装が半ズボンとTシャツやった。和食や中国料理はちょっとねぇ・・・洋食は、あそこは昔のお嬢さんが多くて五月蠅い。
だいたい私はホテルが余り好きでない。サービス料を取る割りに昔のようなサービスをされたことがない。読んでもサービスの人間が来なかったりするしね。
でもブランド志向の父親はホテルがいいと思っている。

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↑炸大蝦(エビテンプラ)

最終的に「鳳泉」に行くことになりました。
やっぱり実質的だと思う。
京都の中国料理は広東が多い、ひょうっとして京料理と広東料理は味の雰囲気が似ているかも。
昔、「飛雲」という店があった。その弟子が「鳳舞」「大三元」。
それと「第一楼」もあった。「大三元」や「第一楼」は、職場の近くだったのでよくランチで行きました。あの建物がなんとも中国風だった。なんでああいう建物を潰してしまったんだろう?
本日の「鳳泉」は、「鳳舞」の流れなんです。

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↑叉焼麺(ヤキブタ入ソバ)

この日は、父親用に叉焼麺を注文。
ここの叉焼麺なら私でも食べられます。
私は、ラーメン屋さんが苦手なんです。
ラーメン屋さんのラーメンは、日本食の一種だと思います。
あのスープがどうしても受け付けない。
あのグラグラ煮るのが許せないのです。臭みがでますからね。
その出汁の違いを父親に解説しながら食べておりました。

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↑雲耳肉片(キクラゲブタ)

もう一つ、キクラゲ。
この雲耳肉片を食べる時「キクラゲ、食べられる?」と父親に聞いた。
「堅くなかったら食べられると思う」と父。
話していると父親は、キクラゲが海産物だと思った。海のクラゲだと。
これには、びっくりした。
まあ、キクラゲがこれぐらい前面にでる料理は珍しいから、食べていても気付かなかったのでしょうね。
「キクラゲってキノコだよ」というと「え?!」と言った。
そうなんだ、知らなかったんだ。これはショックでした。

そういえば昔、サラリーマンだった頃、よく前述の「大三元」や「第一楼」で昼食を食べていた。仕事仲間といっしょに行く時もあった。
その時「キクラゲ物語」というのを即興で作り話した。
以下はその内容
「キクラゲってどうやって捕るのかわかる?あれはね。中国の揚子江の源流近くの広大な森林地帯で捕るのよ。年に一度の朔旦冬至(さくたんとうじ)の時、揚子江を大量のキクラゲが泳いでくる。ワサワサワサワサ・・・と。そして陸上を波打ちながら上陸する川辺の枝の所で雄と雌が交尾をし、卵を枝に産み付ける。その後、キクラゲは大きな木の所に登り、そのまま息絶える。そえが耳のような形で乾燥する。
その姿を見た里人が「木耳」と名付けた。
たまにアルビノ、つまり色素のない種類がいる。その白耳は、金と同量の価格で取引されたそうだ。西太后がデザートに食べていたのがこの「白キクラゲ」。
白キクラゲは漢方では「銀耳(ぎんじ)」と呼ばれ、黒キクラゲよりも薬効があると言われ肌を潤し、老化防止、滋養強壮などまさに「女性に最適な漢方食材」なんです。あの楊貴妃もこれが好物で、それが原因で国が傾いたと言われているのよ」
これを若き日の京男が広東料理を食べながら話していた。聴いた同僚が信じたのはいうまでもない。彼は、いまどうしているだろう・・・。
他にも「ヌードオイスターの話」というのもありました。

それにしても父親にはびっくりしました。

和菓子

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州浜紋 [風景]

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本日も21日の弘法さん関係の写真。
これで最後かな・・・。

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↑僧侶パレード?黄色や紫、僧侶の衣だから普通に見るけど、スーツならヤクザの取り立てやね。吉本新喜劇の観過ぎか・・・。

昨日は、すごい快晴でした。
日が当たる所と日陰の気温、道路の上の気温が真夏のような感じ。
まだ5月なんだけどな。
でも風が吹き、湿度が低かったから快適といえば快適でした。

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この形状のヘルメット、時代劇でみますよね。鬼平とかが被っているやつ。
名前は、陣笠(じんがさ)。ぱっと見たら鉄製みたいだけど、印籠と同じ作り方なんです。つまり和紙を貼り重さね漆で強度や耐水性をだしてあるのです。当然のことながら軽い。戦国時代の雑兵の総鍛鉄製の陣笠とは違います。

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↑祇園祭「放下鉾のちまき」

一枚上の写真、左の陣笠の紋が時代劇でよく見る「三つ葉葵」、右の紋はミッキーマウスじぇなく「州浜紋」。
洲浜は三角洲など、浜辺にできる島形の洲。水の流れでいろんな恰好に変わる、それを柔軟なフォルムで捉えたまるみをおびたラインが特徴。また洲浜は、飾りや調度品としての洲浜台の意味もあり、平安時代から慶賀の式などに使用された。江戸時代には婚礼の飾りものとして用いられた。基本形は丸を三つ組み合わせて「品」の字のように重ねたものだが、バリエーションも多い。いずれも女体を彷彿させる柔らかで、なまめかしい形が面白い。

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↑植村義次「洲濱(すはま)」いまは、廃業されてしまったお店。あのおじいさんに逢いたいな。母方の祖父に似ていたんです。

この州浜紋は、関東地方に多くあったそうです。
みなさんは、自分の家紋ってわかりますか?
世代が若くなるにつれてわからなくなっているのでは。

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弘法さんの露店風景 [風景]

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本日も21日の弘法さんの風景です。
この日は快晴でとても気持ちよかった。
時間が午前10時ぐらいだったので、見学の人がたくさん来られていた。
爺婆と外国の人たちが多い。
あと10年も経ったら爺婆が来なくなるだろう。土日でないと若い世代は来られないから見学者も変化するだろう。
行くまでのバスが爺婆ばかりでビックリしました。バス全体が加齢臭がするのにビックリしました。私一人の華麗臭では、対抗できない。

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さて、東寺南門から入り、いつものお餅屋さんを見る。
当然のことながら、お餅がたくさん。

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今回は、黒糖の餅を買った。
私は、海老餅と黒糖が好き。
ちょっと焼いて醤油を少々つけて食べると天国。
そうかここは東寺だから極楽か。

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このお餅がたくさんならんだ景色は、まさに曼荼羅に通じる。
どの餅が大日如来にあたるのか?
売っているお婆さんも元気そう。
良かった。

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こういう用途不明の古物を売る露店がたくさんあります。
人によっては宝物なんだろうな。
私にはガラクタに見えるけど。
最近、ネットで個人売買が流行っていますね。
若い世代は、シェア○○とか、古物ということに抵抗がなくなっている。
私は、リスクもあると思います。
人間の念いや感情は、モノや場所に残ると思います。
いわゆる波動というものです。科学的じゃないかもしれないといわれそうだと思うけど、やっぱり何かあると思う。
お店でも何をやってもうまく行かない場所ってあります。悲しい体験をした人間の使っていた服やモノには、そういう念というか波動のようなモノが蓄積する。
見かけの汚れはきれいにできるかもしれない。でもそういう蓄積した念というか波動は残る。それを手に入れた人が使っていると同じような状況になっていくこともありえるのです。だから波動履歴が明確でないモノは手を出さない方がいい。
若い世代は、古物や中古の服や道具を使うことがファッションだと思っている。
「新品より値段が安いし、いいじゃない」となる。
でもそれがツキを落とす原因になるなら、リスクを避けた方がいいと思う。
波動的に初期化できるのなら話しは別だけど、難しいですよ。
「俺は、私は、強いから大丈夫!」と言う人もいる。本人が強くても、回りの大切な人がたいへんになる可能性もあるのです。

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上の写真は、丑の刻参りの必須アイテム。
金輪(かなわ)といいます。呪詛に用いる道具としての五徳(ごとく)は、伝説(橋姫など)や能の演目『鉄輪』を通してこの名でも広く知られている。
これを頭に被り、ロウソクを立てます。
頭のサイズや趣味に応じて選べます。
なんちゃって。
本当は、五徳(ごとく)といいます。
炭火などの上に設置し、鍋やヤカンなどを置くための器具。具体的には炉(囲炉裏、火鉢、七輪、焜炉、等々)の熱源上に置いて、鍋、やかん、土瓶、鉄瓶、焼き網などを乗せるために用いられる支持具をいう。

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上の写真の左端の「ヘラ」が懐かしい。
母親が持っていた「ヘラ」や鯨尺なんかもよく遊びました。
時には、鯨尺で叩かれました。

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弘法さんの風景 [社寺]

「弘法さん」とは、弘法大師空海の入寂した日(3月21日)を縁日として1239年から始まったそうです。後に毎月21日を弘法大師空海さんの御利益を受けられるということで始まったそうです。御利益ポイント感謝デーなんでしょう。この日東寺に行くと御利益ポイントが2倍付く・・・?
もちろん、人が集まると飲み食いやモノの売買もされるようになる。
お寺の収益にもなる。だから市がはじまったのでしょう。
露店の数が1200〜1300店もあるそうです。
すべて見るだけでも大変です。
「弘法さん」という名称は、庶民からの愛称なんでしょう。

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「弘法さん」の市は、京都市内のこの種のイベント、北野天満宮の「天神さん(毎25日)」、百万遍さんの手づくり市(毎10日)、北山クラフトガーデン(毎月第1日曜:1月、10月は休み。小雨決行)、平安楽市(毎月第2土曜)、伏見青少年活動センター 手づくり市(奇数月の第2日曜、1月のみ2月に変更)、梅小路公園手づくり市(毎月第1土曜1月、5月は休み)、八幡さんのおもしろ市(毎週金曜)、随心院小町 手づくり市(毎月第1日曜)、大将軍フリーマーケット一の市(毎月第1日曜)、東寺ガラクタ市(毎月第1日曜)、萬福寺のほていさん「黄檗ほていまつり」(毎月8日、2月・8月は休み)、因幡薬師のてづくり市(毎月8日)、豊国さんのおもしろ市(毎月8日、古布・骨董、18日フリーマーケット、28日手作り・手作り素材)、藤森神社「勝馬市」手作り市(毎月13日)、ごりょうさんのさえずり市(毎月18日)、フリーマーケット亀の市(毎月第2日曜)、上賀茂手作り市(毎月第4日曜)、市役所前フリーマーケット(毎月1回いずれかの日曜日)、北山の朝市(毎週日曜)、大原ふれあい朝市(毎週日曜)、長岡京ふれあい朝市(毎週月曜日)、長岡京ふれあい夕市(毎月第1・第3土曜日)
書き出したらこんなにありました。この中で「弘法さん」は最大規模だと思います。ただ若い世代は観光客以外少ない。比較的若者が多いのは「百万遍さんの手づくり市」かな・・・。

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縁日で御利益という点をとっても「弘法さん」が一番でしょう。
よく比べられる「天神さん」も御利益系だけど、「弘法さん」には及ばない。
空海さんの一人勝ちかも。

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↑高野槙(コウヤマキ)は、弘法さんの必須ですね。
高野山を中心に仏に供える花の代用として用いられており、名前もこれに由来する。
高野槙は、古代棺材として最上級の一つなんだそうです。木棺として弥生時代や古墳時代に用いられたそうです。
この木材は、水に強くて朽ちにくいことから、現在でも湯船材や橋梁材として重宝されているそうです。そうなんだ檜だけが湯船材じゃないんだ。まあ、普通の家庭で木材で作った湯船はあまり考えられないでうよね。棺だってそのうち段ボールになるだろう。

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弘法大師空海の像があるところは、お参りの人がたくさんおられます。
ここまで慕われている空海さんの人気は凄いですね。

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像の側でこのように塔婆を書いてもらったはります。
これを自分で書いてもいいと思いますが、普通は書いてもらいます。
何を?故人の名前(普通は戒名、そういえば俗名で書いてあるのは見たことがない)亡くなった日、施主なんかが書く。「あの世でお釈迦さんの本でしっかり成仏修行してね」というような意味あいでお寺に納める。
これは、宗派によって違うようです。浄土真宗では、亡くなったら浄土に行くという考えで、あの世で修行とは考えないそうです。
塔婆、墓石の後ろに細長い木の板が置いてあるのをみますね。あれも塔婆なんです。サンスクリット語の「ストゥーパ」という言葉で、「積み重ねた塔」という意味。
板の縁がギザギザになっています。あれは、仏教の宇宙観を表現する「空・風・火・水・地」の形が表されており、上から順に宝珠型、半円、三角形、円、四角形の形が重なっているのだそうです。
あのお墓の板、一枚2000〜10000円するらしい。供養も大変やね。
「故人の俗名で書いてください」と言ったら断られるかもね。
いま、あの塔婆にプリントする塔婆マシンなんてのがあるそうです。

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↑食堂

ここは、食堂(じきどう)。
この回りでお砂踏みができます。

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何をするのかというと四国八十八ヶ所霊場各札所の「お砂」を札所と見立てて、それを踏みながら順番にお参りしていきます。こうすると、実際に各霊場を遍路をしたことと同じご利益があるとされます。
これは、簡易なシステムですね。
この砂の下にキリスト像があるという訳ではありません。

明日は、弘法さんの露店風景を紹介します。

和菓子

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飯事中華 [食]

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↑蒜末拌黄瓜(たたきキュウリ)

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↑芥末拌墨魚(イカのマスタードソース)

最近、京女と夕食を外で食べることが多くなった。
彼女は、私と違いサラリーマン。
仕事は5時に終わる。
ちょうどその時間帯に私が四条河原町近辺に居ることがある。
仕事場から結構早く四条河原町に来ることができる。
いっしょに買い物をしてタクシーで帰ります。

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↑冷奴ごまだれ

でもよく考えたら家に帰ってから夕食を作らないと行けない。
煮込み料理など、凝った料理はできない。
圧力鍋を使えばできるかもしれないが、味のコントロールが難しい。

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↑水餃子(茹でぎょうざ)

京男Jr.1は、まだ同居しているけど、家で食事など、ほとんど食べない。
私の20歳代と同じ状態だ。
というような事情なら、二人でディナーを食べたらいいことにやっと気付いた。
それなら、食べたいジャンルを選択し、行けばいい。
すぐに食べられる。後片付けも不要。

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↑乾焼蝦仁(四川エビチリ)

二人分で作っても美味しくないしね。
たくさん作ったら、何日も同じモノを食べないといけないのも辛い。

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↑炸墨魚丸(イカ団子)

結婚してすぐに長女が生まれ、2年後に次女が生まれ、その数年後双子が生まれた。
つい最近まで常に子供が居た。
最近、その子供がいない。
初めてに近い感覚。
新婚時代にやっとなったかも。
長い道のりでした。

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↑爆羊肉(ジンギスカン)

買い物をしているとどうしても大人数の感覚が抜けない。
たくさん買ってしまう。
しかも、私が最近あまり食べなくなった。
昔なら、本日の写真の量なら一人で食べていた量なんです。

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↑黒炒飯

それがどうです。
この量。飯事(ままごと)です。
珉珉(みんみん)に行くと我々の年代の爺婆が多い。
きっと若い頃、食べていた味を求めて来るんだろう。
でも一人前食べられないから、本日のような小皿を注文している。
それなら色々なモノが味わえる。
それが爺婆の人気なんでしょう。
そういえば「ニラレバー」を注文していない。あれ規制するようになってレバーによく火を通すようになった。カスカスのレバーなんて食べられたもんじゃない。

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↑珉珉四条店

いま、食べて見ると味が濃すぎて、お酒を飲まない私たちではちょっと辛いかも。
鳳泉や民生の広東料理に舌が慣れているのかも。
贅沢になったものです。
でも古京男なら満足するだろう。
次回は、古京男と来るとします。
※料理名の文字が文字化けするかもしれません。私の原稿的にはOKなんですが・・・。

和菓子

和菓子

  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: 単行本


↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
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麦秋 [風景・和菓子]

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↑本家玉壽軒「麦秋」

万物が次第に成長して、一定の大きさに達して来るころ。
『暦便覧』には「万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る」と記されている。
麦畑が緑黄色に色付き始める。
麦畑がないから確認できませぇ〜ん。
これは、昨日の記事の一部。

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昨晩、テレビの天気予報で麦畑の映像をやっていました。
滋賀県守山市の麦畑でした。
黄金に波打っていました。
あれが麦秋なんだ。

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↑きんとん、粒あん

「麦秋」という言葉には“秋”という文字が入っていますが麦の刈入れ時、すなわち初夏の頃をいう季語です。
初夏・・・確かに夏の服装です。
昨日、マンションの管理人さんが「暑いですねぇ」とおっしゃった。
私は、服装を見せ「真夏になったらどういう服装にしましょう?」と笑っておりました。

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それにしても昨日は、激しく移動しました。
このグリーンの写真は、昨日朝の智積院。
空気がとても澄んでいる感じがした。
いまぐらいの湿度ならいいのになぁ。

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また、今日から蒸し暑くなりそうです。
そして週末は、30度らしい。
やれやれ。

和菓子

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  • 作者: 中村肇
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/01/22
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