鬼門 [風景]
鬼門という考え方は、現在でも現役の考え方です。
家を建てる時は必ず出てくる。
鬼門という考え方は、中国からの輸入でなく、日本独特の考え方らしい。
↑京都御所「猿ヶ辻」鬼門の所なんです。わざと凹ませ「ここは、鬼門じゃないもんねぇ〜」と表現し、魔を惑わしている。
鬼門は、方角を示しています。
家の敷地の北東の方角に面している所を指す。
この方向から鬼がやって来る。
家の玄関が北東に向いているのは、最悪の事態になります。
「そんなこと迷信だ」と言われる人も多いと思う。
でも実際に不幸になるケースが多いのです。
ひょっとして、ドイツの心理学者カール・グスタフ・ユングの言う集合的無意識ということなのかもしれない。
神社でも、例えば稲荷神社は全国たくさんあります。でも御利益が多いのは、伏見稲荷大社が一番御利益が多いらしい。それも、人間が「やっぱり伏見稲荷大社にお参りすると願いが叶う」という集合的無意識のエネルギーがあるのかもしれません。
↑申(猿)が守っています。網は申が逃げ出さないようにしてある?
方角を昔風の十二支で表すと鬼門は丑寅。その反対の方角が未申となる。
だから本日の京都御所の写真の北東角に凹んだ角を作り、その名も「猿ヶ辻」と名付けられている。もちろん木彫りの申が鎮座している。
そうそうこの鬼門は、玄関の他に、便所、風呂、台所など水を扱う場所を置くのは避けないといけないとされています。
それと鬼門と準じる裏鬼門というのもある。裏鬼門の方角は南西。
もう済んだけど、恵方巻を食べる時、間違って南西を向いたらエライ事になるんだろうか?
↑清水谷家の椋(むく)
もっとややこしい話があります。
この鬼門方向にいるのは、艮の金神(うりとらのこんじん)、別の名前が国之常立神(くにのとこたちのかみ)。別の呼び方をすると造化(ぞうか)の三神(さんじん)の独神(ひとりがみ)で在る。天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)でもあり、伊勢神宮外宮の祭神である豊受大神(とようけのおおかみ)でもあります。
元々地球は、国之常立神が統治していたのですが、あまりにも厳しく統治したので他の神々からクレームがでたので、ならと国之常立神は、統治する立場から退位した。その瞬間、悪い神が閉じ込めて鬼門に閉じ込めた。そして呪いを掛けて出られなくしているのだろうです。
その呪いの影響で鬼門はよくないとなったらしい。
そうなら鬼門の奥には、強力な神がいることになる。
節分の行事で、いっぱん民衆に「鬼は外!」と豆をぶつけて、出て来ないようにしているのだそうです。
なら、国之常立神を眠りから覚めさせれば、地球はいい星になる?
でも現時点では、鬼門の方向に玄関やトイレを作ってはいけません。
エライ目にあいます。
商売なら会社が傾きます。
↑小学校ぐらいの時は、よくここでメダカを捕ったり、船を流したりして遊んでおりました。いまは、そんなことをしたら警報音とアナウンスが流れます。なんかいやな世の中になりました。
全然関係ないけど、「北枕はよくない」と言いますよね。
つまり、北に枕を置いて寝ては行けないと。
これは、逆なんです。
寝るのにいいのは、北側に枕を置き、右脇腹を下にして寝るのが一番いいのです。私はそういう風にして寝ています。
地球の回転と地場の影響らしい。
↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをします。詳しい説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)
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